2016年3月、玉野和紀さんがTOTAL CREATORを務める人気シリーズ『CLUB SEVEN』が新たなショー
SHOW HOUSE『GEM CLUB』として新たなスタートを切ります!
ご出演の原田優一さんによるスペシャル副音声付き稽古場動画、そして作品の魅力、玉野演出の魅力などについてお話をうかがったインタビューをお届けします。
では、早速動画からご覧ください!
最後には謎めいたささやきも?!ぜひ、最後までご覧ください。【餅は餅屋なショー!】
絶妙な副音声収録を一発OKで終え…──ありがとうございました。滑らかな語り口、このようなお仕事に慣れていらっしゃるのですか?原田)
いえ、ただ好きなだけです(笑)。──では、ここからは改めて『GEM CLUB』についてうかがいます。長く愛された『CLUB SEVEN』が生まれ変わるということですが、どのくらい違って、どのくらい同じなのかなと。原田)
ひと言で言うと「それは見てからのお楽しみ」ということになりますが(笑)。
玉野さんがやってきた『CLUB SEVEN』に若いエネルギーが注ぎ込まれ、面白いところは踏襲しつつ、新たな試みも盛り込んだミュージカル・ショーになります。
舞台はショーハウス、そこで踊っている男の子たち、つまり若い才能の原石(=GEM)たちをメインに、玉野さん演じる総支配人がいて、その右腕ともいえるチーフマネージャーを僕がやらせていただきます。紫吹淳さんは総支配人のさらに上のオーナー、愛加あゆさんはそこにやってくる女の子、そんな人間関係で展開していきます。──メインとなる、通称GEMたちもお兄さんチームと弟くんチームがあり、大人チームもいらっしゃる。それぞれのカラーなどはありますか。原田)
カラーはありますね。ステップひとつをとっても、弟分たちは身体に流れているリズムが“平成”なんですよ!僕らは昭和歌謡好きな世代なので、ズンチャズンチャじゃないですけど、そういうリズムのとり方なんですよね(笑)。逆に、若い世代はそれが自然にできないんですよ。歌えるし、踊れるし、芝居ごころもある彼らなのに!見てきたパフォーマンスの違いがこうやって現れるのかと大変興味深いです(笑)。なので、稽古場では、完全平成世代の弟分、完全昭和世代の僕ら、その中間にお兄ちゃんたちという感じです。──それぞれの持ち味が活かされたショーになりそうですね。原田)
そうなんです!昭和の曲になると僕らがここぞとばかりにぐんぐん前に行き、最近の曲になると、若い子たちがメキメキと頭角を現し、僕らはひっそりと下がっていく…(笑)、そして、タップになると、がぜん玉野さんがイキイキするという。
そんな“餅は餅屋なショー”になると思います。【玉野作品、玉野演出の魅力】
──最近では、原田さんご自身もミュージカルやショーの演出なども手掛けていらっしゃいますが、改めて玉野さんの演出はどう映りますか。原田)
僕は『CLUB SEVEN 6th stage!』に出演しましたが、そのころは演じ手としての視点しか持っていませんでした。それが今回、演出の経験を経て参加すると、また違う視点から作品作りをとらえることができるんです。玉野さんのリクエストのその先の先とでもいいましょうか、こういうゴールを見据えているんだろうなということが感覚的にわかってくるんです。その中で、自分だったらこうするかなと思う場面もあります、それについて玉野さんの意見をうかがうことで発見があり、とても面白いですね。楽しみながら、勉強もさせていただいています。
僕と玉野さんって、作り手としては全くタイプが違うんです。玉野さんは稽古場でキャストやスタッフとともに空間を作っていくタイプの方、僕はどちらかというと家で作って、それを稽古場に持っていくタイプなので。僕も演じ手の場合はその場で臨機応変にやるタイプなんですけどね。もしかしたらきっちり用意したくなるのは、作り手としてまだ自信がないからかもしれませんね。そんなことにも気づかされます。──稽古場で作っていくショー、その辺りにもこの作品の魅力の秘密がありそうですね。原田)
稽古の中では、大筋の流れはできてきたところで、「じゃあ、オチはセルフ(各々のアイデア)で!」ということも結構あるんですよ。そうなると、任された以上、そこは勝負ですよね。そして、提案して、玉野さんの判断を仰ぐのですが、玉野さんってイエス、ノーがはっきりしている方なんです。「うん、あり!」か「はい、次!」か(笑)。でも、それって提案する側としてはすごくやりやすいんです。
なので、稽古は玉野さんが作った骨組みにキャストがどんどん肉をつけていくような感じです。そうやって、このメンバーだからこそのショーが出来上がるのだと思います。そして、その中でそれぞれのスキルを見極めて、それが存分に活かされるように玉野さんがあて書きじゃないですけどディレクションをしていくんです。その結果、それぞれの得意分野、魅力がドンと出るようなショーになるんですよ。【クリエイティブな作業が楽しい!】
──ここからは原田さんご自身についてうかがいます。この作品では原石(GEM)たちが切磋琢磨して輝きを増していくというコンセプトですが、原田さんが磨いていきたいと思うスキルは。
原田)
先ほどもお話したように、最近では演じるだけでなく、クリエイションにも興味を持っています。そこでの自分の引き出しを増やし、アイデア、想像力を磨いていきたいですね。世の中にある面白いもの、TV的な話題だけでなくて、人の癖や、ちょっとしたあるあるなど日常の面白さをキャッチする力ともいえます。
そこからエンターテインメントのクリエイターとして、人が求めるもの、共感していただけるものを見つけ集めていくスキルも身に付けていきたいと思います。それは当然、演者、パフォーマーとしても役立ちますからね。 ──『bare』の再演も発表され、クリエイターとしての活動からも目が離せませんね。原田)
作るって本当に大変なんですよね。よく言われることですが、キャストへの指示はもちろん、音響、照明、装置…3分に一回選択を迫られるんです。だから家に帰ってから夕食決めるのも嫌になってしまうくらい、今日なに食べるか…そこまで考える余力がない状態(笑)。でも、すごく楽しいんです。
それにしても、日々そうした選択をしながら、出演もするってやっぱり玉野さんはすごい方です!僕は作り手になったら、絶対出たくないんで(笑)。──では、最後に開幕を楽しみにされているみなさんにメッセージを。原田)
今まで『CLUB SEVEN』を見て、楽しんでくださった方も、スイッチを切り替えて、若いエネルギーにあふれた新たなショーを見るという感覚でいらしてください。もちろん新ヒットメドレーなど、面白いところは踏襲、いや、さらにパワーアップしています!
正直なところ、僕らも客席で見たいくらいです!ただ、僕らは見ることができないので(笑)、みなさんの感想を楽しみにしています。劇場でお待ちしています!
おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文) おけぴ管理人(撮影)