大阪に咲いたレビューの花!
「松竹楽劇部」の誕生を描く物語に胸が熱くなる!
フィナーレのレビューシーンもたっぷりです♪
(写真左から:キンタロー。さん、舞羽美海さん、舞美りらさん)
大阪松竹座9月公演『道頓堀パラダイス~夢の道頓堀レビュー誕生物語~』。
初日を前に公開された最終舞台稽古の模様を、出演者コメントを交えてお届けいたします!
ゲネプロ後の会見に登場した出演者たち
写真左から:高田次郎さん、キンタロー。さん、舞羽美海さん、国広富之さん
「この作品を大阪松竹座の舞台でできる事が本当に幸せ(舞羽さん)」
母の想いを継ぎ、舞台への夢をふくらませる少女・春子を溌溂と演じます。
作品の舞台は、大正11年の大阪・道頓堀。
大阪松竹座が開場し、歌や踊りで観客を楽しませた【松竹楽劇部】(後のOSK日本歌劇団)が誕生するまでを、ひとりの少女の夢、友情、家族との絆を絡めて描く心温まるストーリーです。
今年で92周年を迎えるOSK日本歌劇団。
その創世記を描いた作品に主演するのは、宝塚歌劇団雪組のトップ娘役として活躍した舞羽美海さんです。
舞羽:
「92年の伝統があるOSK、その始まりである松竹楽劇部を描いた作品に携われることは本当に貴重な経験。
今も活躍されている現役のOSK劇団員の方たちのことを心において、その活躍に恥じないように演じていきたいです」夢に向かってキラキラと輝く瞳が眩しい!
(写真左:春子の友人・千代子役の辻本瑞貴さん)
舞台初出演となるキンタロー。さんが演じるのは、
春子と同じく歌劇団入団志望のお嬢様・桃子。
(※天然もろこし・関根知佳さんとのダブルキャスト)
キンタロー。:
「主役を生かすかどうかは脇役次第という言葉がありますので、細かい部分まで桃子になり切って、いい味を出せるようがんばりたいです」舞羽:
「振り覚えがとても早いんです! 踊りも素晴らしくて、放つオーラ、パワーがすごい。キンタロー。さんが踊る場面は他の出演者たちもみんな、舞台袖で食い入るように見つめています」「特技の社交ダンスで真島茂樹さんと踊るシーンは必見! 魂を込めて踊ります(キンタロー。さん)」
キンタロー。さんのキレキレダンス、迫力あり!
おけぴスタッフ的に見逃せないのは、現役OSK日本歌劇団メンバーの出演!
注目娘役の舞美りらさん(写真右)は、主席入団の優等生・桜子を演じます。
舞美さんの“タダモノではない”存在感、必見ですよ!
舞美りらさんのほかにも4人のOSK日本歌劇団・娘役のみなさん、そして同じく4人のOGメンバーが出演するのも話題のひとつ。
レビューシーンはもちろん、お芝居部分でもみなさん大活躍!
そこに元・宝塚トップ娘役の舞羽美海さんが加わり、舞台の上はさながら歌劇娘役天国です。
OSKファンの皆さま、外部出演で輝く娘役さんたちの姿をぜひお見逃しなく!
(おけぴスタッフ的にはOSK榊紫之さんのお芝居が“ツボ”でした♪)。
OSKと言えばやっぱり「ロケットダンス」!
この続きはぜひ劇場でお楽しみください♪
キンタロー。:
「私もロケットダンスをやる気満々だったんですけれど、気がついたらメンバーから外れていました(笑)。次回があれば是非、私の美脚を披露したいと思います。
OSKの皆さんとも仲良くさせてもらっていて、舞美さんにはずっとついてダンスを教えてもらいました。結束力がすごいですね。同期生の絆ができました。
みなさん楽屋も女の子らしくて可愛いんですよ。フリフリのレースで飾ってあって女の子の夢が詰まっている感じ。その中に私が入れた!という感動があります。もうこれで私もOSKだなと(笑)」国広:
「出ているメンバーは本当にダンスが好き。幸せそうな顔で踊っていて“好き”という気持ちが舞台に出ていますよね。この幸せな雰囲気をお客様にもぜひ味わっていただきたいですね」高田:
「みんな遅くまで稽古していて、えらい! 私は新喜劇の人間ですので、こんなミュージカル的な作品に出演するのは初めて。ええ勉強させてもらってます。もっと早くこういう作品に出させてもらったらよかった(笑)」松竹創業者・白井松次郎役を演じる高田二郎さん
「我々にとって神様のような人を演じるのはちょっと重荷やね(笑)
明日から楽屋での態度も社長らしく変わるかも(笑)(高田さん)」
国広富之さんが演じるのは歌劇団創設にあたり招聘された天才演出家・桂木
「久しぶりに超・二枚目役を演じますのでお楽しみに(国広さん)」
こちらは舞羽さんが“個人的に大好きなシーン”という、
春子の“父”由貞(曽我廼家八十吉さん)と桂木のかけあい。
“娘”を思う心に涙、です。
このほかにも山田スミ子さん、いま寛大さん(「ちょっと待ってね♪」)ら上方喜劇の名優が出演する『道頓堀パラダイス』。
多彩な出演者の魅力を引き出す演出を手がけるのは、わかぎゑふさん。
大阪出身のわかぎさん演出だからこそ出せる空気感も素敵です。
栄えある「松竹楽劇部養成所・第一期生」となった春子たち。
思わぬ事件がおきる中、無事にこけら落とし公演の幕は上がるのでしょうか?
「舞台の真ん中に一人で立たせていただくという責任感を感じながら、
心強いみなさんと一緒に舞台を作る喜びでいっぱいです(舞羽さん)」
歌あり、踊りあり、人情あり、そしてもちろんレビューあり!
振付にはなんと元OSKトップスター・洋あおいさん、そして名倉加代子さんが参加。
レビューとダンスを知り尽くしたお2人による振付をタップリと楽しめるのも注目ポイントでございます!
作品の中で描かれる実際の劇場で、その物語を楽しむという不思議な感覚も味わえる『道頓堀パラダイス』は、9月24日まで大阪松竹座にて上演中。
上質喜劇、青春ストーリー、親子の人情物語、そして華やかなレビュー!
全てが盛り込まれた「
おまけ付きアーモンドチョコレートのような舞台(by国広さん)」。
お見逃しなく!
「舞台」という夢に向かう彼女たちの姿に、胸が熱くなります!
おけぴ取材班:mamiko(文/撮影) 監修:おけぴ管理人