魔性の女カルメンと出会い心奪われたことで、人生が転落、破滅へと突き進む純情な青年ドン・ホセ…
この不朽の名作「カルメン」を、ダンス界の革命児こと上田遙さんが演出・振付するプレミアム・ファンタジー・アクト・シアター「カルメン - ドン・ホセの告白-」。
カルメン役には、TV東京「100年の音楽」でもお馴染みのヴァイオリスト川井郁子さんが、演じ踊りながら生演奏♪
演出の上田遙さんとは「サロメ」以来となるDIAMOND☆DOGS(D☆D)リーダー東山義久さんが、語り演じながらドン・ホセを舞います!
そして作品を象徴する“死”を演じる長澤風海さん、カルメンの“闇”の部分を演じる森新吾さんや、“光”を演じる大柴拓磨さんをはじめ、優れたダンサー・パフォーマーが集結!
早速観てきた方たちの感想を、舞台写真を交えてご紹介いたしましょう。
◆
カルメンもホセも照明を含めた舞台全体もすべてが美しく素敵でした。
ガルシアの狂気じみたところもよく表現されていました。
主役達のセリフがなくてもダンスで感情が伝わってくるのがすごいです。
贅沢なヴァイオリン演奏に加えてギターとピアノの調べもよかったです。
◆
セリフはないのにヴァイオリンが喋っているようでした。
カルメンとても美しかったです!ヴァイオリンを弾きながらのびっくりするような振り付けも綺麗でした。
一見の価値ありです!
◆
ヴァイオリンを弾きながら踊るように演じるカルメンが素敵でした。
東山さんは登場の時から役に入り込んでいて流石です。
森信吾さんのガルシアが魅力的に踊り、ホセの東山さんとのバトルも息をのみます
◆
東山さんはじめダンサーの皆さんも素晴らしく、セリフは少ないながら、
言葉のシャワーを浴びたような気持になる、踊りによる表現が秀逸。
小さい劇場ならではの一体感が感じられ、また草月ホールを訪れたいと思いました。
◆
川井郁子さん、ヴァイオリンは勿論ですが、表情だけでカルメンを演じていらしたので驚きました。
ホセやガルシアに抱かれながらの演奏は素晴らしかったです。
そして、ダンスは当然皆さん素晴らしかったです。
◆
とても絵的に美しい舞台でした。ダンスを見ながら、生の美しいヴィオリンの音色を聴けて。
主役のホセは受身ながらダンスが男の崩壊を語り、涙してしまう程。
カルメンの川井さんはリフトされながらヴィオリンを弾くという離れ業。
ガルシアは荒々しい迫力あるダンスで攻め、エスカミリオは正統派のバレエで光を放ち、
死のダンスも。他にも踊るメンバーの多彩さや実力!ダンス公演ながらアクトを見てるように引き込まれました。
◆
様々なダンス、ヴァイオリン、歌、ギター...融合された贅沢な舞台でした。
川井さんの登場シーンは「カルメンがきた!」と鳥肌がたち、一気に引き込まれました。
情熱的なヴァイオリンの音色、素敵でした。
有名な曲も聴けてそれも嬉しい。
また、東山さんの破滅していくドンホセからは目が離せませんでした。
その他の登場人物はダンスで個性が際立って見応えがありました。
◆
新しいジャンルの舞台にゾクゾクしました!コラボと聞いて描くイメージとは異なり、
バイオリンを弾く人とダンスする人、ではなく、本当に融合なのです。
ノーブルなイメージしかなかった川井さんがあんなに妖艶なカルメンとなり、
東山さんホセをはじめとする魅力的なダンサー達と絡むとは!
ダンスも本格的なフラメンコからコンテンポラリー、クラシックバレエやヒップホップ、
曲もオペラからロックに至る迄、各シーンに絶妙なチョイス!
とにかく観て、この興奮を実感して欲しいです。
◆
妖艶な魅力で知られる川井郁子さんではありますが、
憑依したと言っても過言ではないカルメンを魅せてくださりクラクラするほどでした。
ラストシーンが圧巻。しばらく席を立つことができませんでした。
旋律と肉体から解き放たれる魔性、光と影の狭間に咲く紅い華…
孤独、哀愁、ジェラシー、殺意、男のエロチシズム、滅びの美学…
どのようにこの死のドラマを展開し表現するのか。
ドラマティックダンス「カルメン」、どうぞお見逃しなく!
感想:おけぴレポ隊の皆様、舞台写真提供:カルメン公演事務局、監修:おけぴ管理人