2013/12/14 劇団赤鬼2013クリスマス公演『拝啓 ライトフライヤー号!』稽古場レポ

おけぴ関西スタッフがおくる『カンサイえんげき 探訪』第一弾!

関西圏を中心に活動する劇団・演劇人を紹介していこう!というこのコーナー。
突如はじまったこの記念すべき初回に登場していただくのは、
今年結成18年目を迎えた
“熱き泣かせ屋” “神戸から飛び出したホットぷれぜんたーず” こと
「劇団赤鬼」のみなさま!


左から:胡蝶英治さん(松竹新喜劇)、行澤孝さん、土性正照さん


1年ぶりの新作となるクリスマス公演
『拝啓 ライトフライヤー号!』の稽古場におじゃましてまいりました♪

物語の舞台は、数カ月後に「閉島」を迎える過疎の島。
ゴミ屋敷に住む偏屈な老人とその飼い犬、
そして個性豊かな住人たちの想い、その生きざまをえがく
「誰が観ても楽しめて、心がほっこりする“お通夜みたいな”お芝居」という本作。

……お通夜…??
はい、その理由はのちほど、
劇団旗揚げメンバーである川浪ナミヲさんに解説していただきましょう。


iPadを片手に、キャストにイメージを伝える川浪さん

作・演出を、劇団員全員で手がけるという赤鬼スタイル。
今回も座長の行澤孝さんと川浪さん、
プロデューサーの高見健次さんが、プロットを出しあい、
最終的には稽古場で話し合いながら、作品を作り上げてきたということで、
稽古中には頻繁にこんな光景が。
セリフや動きで引っかかったところは、
キャスト、スタッフがすぐに意見を出し合い、
よりわかりやすく、より伝わりやすく改善していく。
そんなスタイルで作られた、赤鬼作品の魅力を
川浪さんに教えていただきました。

「うちの芝居は“週刊少年ジャンプ”だと思っています。
誰が観てもおもしろい、わかりやすい、
演劇をあまり観たことがない人でもとっつきやすい。
僕自身、こむずかしいのは嫌いだし、わからないので(笑)。
劇場を出た後にいい気分になる、元気になってもらえる芝居にしたいと思っていますね。
「いんちきワ○ピース」「いんちきジ○リ映画」を目指しています!」



と、いうわけで・・・座長の行澤さんも飛びます!
ジャンプっ!!


島の住人たちのキャラクターも個性的&デフォルメ感が楽しい♪
(左から:田川徳子さん、原敏一さん、岡本拓朗さん)


こちらは島のマドンナ先生を演じる山口尋美さんと
中学生役の竹内沙奈恵さん、前田ちさきさん(18歳!)

学校公演も積極的に行っている劇団赤鬼。
稽古場にも若い方がとっても多いような・・・?

「劇団員は不定期にオーディションを行っていまして、
結成18年、なぜか最近はおじさんと若い女の子ばかりの劇団になっています(笑)。
舞台のライブの良さって「失敗するおもしろさ」がありますよね。
生の役者が出て来る舞台は、ストーリーにも、そのパフォーマンスにも
お客さんと一緒にドキドキできる。
今回も本公演デビューの若手が出演していますので、
舞台の上でなにがおきるのかを観にきていただきたいな、と」



緊張気味の若手キャストですが・・・暴れています!



“ある理由” で島に残った老人を演じるのは土性正照さん


島を出て行った親友(ゲスト出演の胡蝶英治さん)との間に残る想いとは…

「主人公である老人の人生、生きざまを、
お客さんと一緒になって「ああ、この人こんなふうに生きてきたんやな」と振りかえる
“お通夜”みたいな芝居にしたいんです。
僕、好きなんですよね“お通夜”(笑)。
その人のことを想って、一晩中泣いたり笑ったりしながら過ごす。
そこまで誰かの人生を想う時間ってなかなかないでしょ?
悲しいとか、しんみりしているというイメージじゃなくて、
とてもいい時間、いい経験だと思うんです」



お通夜…ではなく、こちらはお祭りのシーン

「『○丁目の夕日』よりも、ほっこりします!」
と力強く宣言する(笑)、川浪さん。
たくさんの笑いと、すこしの涙、
わかりやすく、だれもが楽しめる、赤鬼印の “お通夜” 芝居!!
もちろん川浪さんご本人もあっと驚く役柄で登場されますよ。

さらに、この日の稽古はお休みでしたが、
いま関西演劇界で引っ張りだこの注目女優・橋爪未萠里さんもご出演。
劇団赤鬼クリスマス公演『拝啓 ライトフライヤー号!』は、
12月20日から23日まで、大阪・福島のABCホールにて上演されます。

公演期間中、劇場のあるほたるまち近辺では、
クリスマス・イルミネーションのほか、
巨大あひるちゃんが堂島川に浮かぶラバーダックプロジェクトや、
ご当地カレー&ゆるキャラが集まるCURRY Xmas ABC(21日~)など、
観劇前後に楽しめるイベント盛りだくさん!の中之島ウェスト冬ものがたり2013が開催中。

ほたるまち、福島駅界隈には隠れた名店もたくさんありますので、
劇場周辺探訪も楽しそうです♪
(ちなみに・・・川浪ナミヲさんのオススメは、「みさわ本店のつけ麺!」とのこと。即答でした!)


座長・行澤孝さん。その身体能力を生かした役柄とは…?
こちらは劇場でのお楽しみに!



心がほっこりとあたたかくなるお芝居をみた後は、
この時期ならではのイベントで、劇場と街を一緒に楽しむひとときを。

テレビやパソコンの前では味わうことのできない
ライブな空気を、街でそして劇場で、
思いきり楽しんでいらしてください!!


<おまけ>おけぴスタッフの “ツボ” だった一場面
おばあちゃんと孫を演じる下村和寿さん&田川徳子さん。表情ソックリ♪さすが!



<公演情報>
劇団赤鬼2013クリスマス公演『拝啓 ライトフライヤー号!』
2013年12月20日-23日 ABCホール

<作・演出>
劇団赤鬼

<出演>
行澤孝/土性正照/山口尋美/岡本拓朗
橋爪未萠里/下村和寿/原敏一/竹田聡支
田川徳子/竹内沙奈恵/前田ちさき/川浪ナミヲ

ゲスト:胡蝶英治(松竹新喜劇)

<ストーリー>
過疎の進んだ南のとある島。
この島は数カ月後「閉島」を迎えることとなっている。
数家族のみがまだこの島での暮らしをほそぼそと営んでいる。
この島に唯一ある小学校の「最後」の生徒が、本土から赴任してきたマドンナ先生の導きで、この島を記録に残そうとアルバムを制作することとなる。
島のハズレにある通称ゴミ屋敷。
ガラクタで作られた一見廃墟のようなその場所に一人の老人が住んでいた。
傍らには老人と同じくらい老いた犬が一匹。
老人は偏屈で島の爪弾きものだ。人と交わるのを嫌い、敢えて街から離れた場所に住んでいる。
アルバム制作のためにこの場所に立ち寄った小学生たちは、
島の汚点を残すわけにはいかないと「ゴミ屋敷」の掃除を始める。
そのことを知り烈火のごとく怒る老人・・・ゴミ屋敷に集められたガラクタは
その老人の思いの丈を込めて飛ばす飛行機の部品だというのだ!
老人の心に残る島の風景。
ちっぽけな自分のせいで味わうことになったほろ苦い初恋。
閉島まであと数日。残った住人総出で最後の祭りが開催される。
長年この島で暮らした老人と島人の思いが飛び立つ……。

劇団赤鬼公式サイトはこちら
ABCホールHPはこちら

おけぴ取材班:mamiko(文/撮影)  監修:おけぴ管理人

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