オリエンタル・ロック・ミュージカルシリーズ第3弾にして最終章
『SONG OF SOULS-慶長幻魔戦記-』(けいちょうげんませんき)の公開稽古&会見が行われました。
-ものがたり-
時は西暦1615年。日本全国を襲った慶長の大地震直後の江戸時代・初期。
大地震により結界が破られ、封印より解き放たれた、恐ろしい摩多羅神と人間たちの、壮絶な戦いと悲劇を描く渾身の江戸歌劇。平和を求め、愛を叫ぶ、魂の歌声が響き渡る!
まずは熱く切なく力強い、多彩な
ミュージカルナンバー披露の様子をどうぞ♪
♪夢花~Theme of Souls~
戦国時代の戦禍が残る江戸時代初期を舞台にしたこの作品の幕開きを飾るナンバーは東山光明さん演じる役者・猿若勘三郎のケレンミたっぷりの呼び込みからの歌舞伎踊り・猿若一座のパフォーマンス!
猿若勘三郎役:東山光明さん
そこに登場するのは猿若座のスター衣笠丸(新垣里沙さん)やマスコット的存在の九之助(松田凌さん)。とても力強く、気持ちが高揚してくる物語のスタートにピッタリのナンバーです!!
きぬ=衣笠丸役:新垣里沙さん 九之助役:松田凌さん
♪長い長い夜
続いては、謎の僧侶・天海(加藤和樹さん)とこちらも謎多き女性・お福(紫吹淳さん)によるちょっと大人な雰囲気です。
天海役:加藤和樹さん 凛々しい!!
お福役:紫吹淳さん 秘めた想いと・・・実は・・・な展開もお楽しみ
♪人間という病
ダークサイドのいわゆるラスボス摩多羅神(貴水博之さん)と魔物に仕える忍・風魔(佐々木喜英さん)のロックナンバー!!
貴水さんの張りのある歌声、佐々木さんのキレのあるアクション、どちらもみどころききどころ!
摩多羅神役:貴水博之さん
風魔役:佐々木喜英さん!!
♪僕らはひとりじゃない
そしてお待たせいたしました!放蕩生活を送る竹千代(泉見洋平さん)と衣笠丸(新垣里沙さん)のさわやかなデュエットナンバーです。
之太郎=竹千代(後の三代将軍家光)役:泉見洋平さん
悩み多き竹千代も衣笠丸と出会うことで・・・キラキラです
衣笠丸もまた竹千代との出会いによって・・・
ダンスや殺陣など
エンターテインメント性とあわせて、それぞれのキャラクターに奥行きを持たせた設定(「○○、実は××」)から生まれる
寓話性も魅力のこの作品。
シリーズを通して音楽を手掛けるHoney L DaysのKYOHEIさん、新進気鋭の劇団・舞台芸術集団地下空港主宰の伊藤靖朗さんによる脚本、そして演出の上島雪夫さんとスタッフワークも盤石の布陣です。
さまざまな思惑が渦巻くドラマの結末は・・・ぜひ劇場で見届けましょう!!
11/2追記:その時の映像が公開されましたのでご紹介♪<囲み会見レポ>公開稽古後には主要キャストによる取材会が行われました。
泉見洋平さん
「シリーズ3作品に出演しましたが、今回強く思うのは“愛の話なんだな”ということです。人間は争いを繰り返しながら愛を知っていくものです。この作品ではそれぞれの立場でのそれぞれの形の愛が描かれます。身近な人に普段言えない“ありがとう”を伝えるきっかけになればと思います」
紫吹淳さん
「加藤さん演じる天海さまとの言葉に出さないけれど大人のひっそりした恋模様が伝わったらなと思います。あとは役の演じ分けもお楽しみに」
貴水博之さん
「いろんな畑の人が集まり、そのタレント性がステージ上でぶつかり合うことで生まれる見たことのないような素晴らしい舞台になるかなと予感しています。
僕自身は自分がどれだけ悪役に徹することができるか、とことんやってみたいと思います」
加藤和樹さん
「天海の愛の形、しっとりとしたものですがそこが伝わればいいなと思っています。
本番では重厚な僧侶の衣裳なので、それをまといながらの風魔(佐々木さん)との立ちまわり、そしてこれから作り上げる貴水さんとの最終決戦も見どころになると思います。
このシリーズ全てに出演してきましたので、最終章というのは少しさみしい思いもあります。
平和と愛、形は違えども、時代は違えども、人々が願うことは共通しています。そこをフィクション=現実離れしたものとして見るのではなく、自分たちの生活にも共通しているところがあるんだなとう気持ちで見ていただけたらうれしいです」
新垣里沙さん
「衣笠丸は男勝りで、記憶をなくした女の子です。之太郎(=竹千代)と出会うことで彼女自身のいろんなことが明らかになっていき、それによって心情がすごく変化する役なのでそこを丁寧に演じられたらと思っています」
東山光明さん
「猿若勘三郎の夢は御前公演、とにかく大舞台をと夢を持っている一座のリーダーを演じます。SONG OF SOULS、英語じゃないですけどね、その意味のこもった熱いセリフを言うシーンがあります。一座の仲間とのやり取り、楽しかったり涙したりと人間臭い役に徹していきたいと思います。
このオリジナルミュージカルは毎回、一から作っています。とても貴重な舞台だと思っています」
佐々木喜英さん
「魔物中にいる人間・風魔は背負っている過去、憎しみが大きい役なのでそこを大事に演じます。忍者の役なので、一人だけ忍者刀という刃が短いものを逆手に持ったり、身軽な立ち回りをするのでそれもお楽しみに。
またロックミュージカルということで一曲一曲がカッコいい曲に仕上がっています!」
松田凌さん
「そうそうたる登場人物の中で、僕は豆腐屋の息子を演じます。
普通の人間の役だからこそ、みなさんに感情移入していただきやすいと思います。
猿若座は娯楽を追求し夢を追いかけてひた走っている集団です。猿若座から明日への喝、元気をもらっていただけたらうれしいです」
ひと言ひと言しっかりと言葉を選び発言する松田さんをガン見な(笑)東山さん
和やかな
会見でした!
ひと癖もふた癖もある個性的なキャラクターが織りなす妖しくも華麗な世界で繰り広げられる力強いロックミュージカル、シリーズ最終章がますます楽しみになりました!