愛する故郷と大切な人達を守るため、小さなネズミたちが立ち上がる!
脚本・楽曲・演出が刷新され、
よりパワーアップしたミュージカル『冒険者たち~The Gamba 9~』。
“子ども向けミュージカル?” とあなどることなかれ!
取材班もカメラを構えながらワクワクドキドキ、
そして思わずじわっと涙が滲んだ熱量の高さ!
本番の舞台を観るのが今から待ちきれない、
という気持ちを抑えつつ…、
おけぴ稽古場潜入レポートをお届けいたします!
出版後40年経ったいまでも沢山の人に愛され続ける
児童文学の名作『冒険者たち―ガンバと15匹の仲間―』。
75年に放映、その後も度々再放送され、
人気を集めたアニメ版『ガンバの冒険』が心に残っている方も多いのではないでしょうか?
(ちなみにおけぴスタッフも小学校のころ朝の再放送に釘付けになっていたひとりです!)
ガンバ、イカサマ、ヨイショ、ボーボ……個性豊かなネズミの仲間たち。
そして彼らを狙う恐ろしい敵・ノロイ。
仲間たちを救うため、友情のため、生き抜くために、
勇気と智慧で強大な敵に立ち向かう
小さなネズミたちを演じるのはこちらのみなさま!
島ネズミたちを救うために“夢見が島”にやってきたガンバ(上山竜司さん)は、
世間知らずだけど、勇気と正義感は人一倍の町ネズミ。
冒険好きなガンバはノロイを恐れる仲間たちを励まし、引っ張るリーダー的存在です。
しかしそれゆえに周りとの軋轢が生じるときも。
このあたり、人間社会でも思い当たる節がありますよね…。
ノロイから逃れて助けを求めに来た忠太(山下翔央さん)。
得意ワザのダンスでノロイに立ち向かいます!
振付は数々のコマーシャル、映像作品などで注目されるユニット“振付稼業air:man”が担当。
ミュージカルらしからぬ(?)動きが飛び出す場面もあり。
そしてそれがしっくり来ているのが気持ちがいい!
身軽なネズミたちのダンス、
その身体能力の高さは、さすがの“ネズミュ”です♪
そして!
独特のポーズで登場したのは、
甘い歌声や優しげな演技でネズミたちを惑わす強敵・ノロイ!
演じるのはミュージカル界のスター・今拓哉さん。
“おいでー♪”と妖しく響き渡る今さんの歌声に、
取材中のおけぴスタッフも、ネズミたちと一緒にクラクラしてしまいました。
ノロイとの決戦を前に、雄叫びをあげているのは
船乗りネズミたちのボス・力持ちのヨイショ(坂元健児さん)。
稽古場に坂元さんの声が響くと、空気がぐぐっと引き締まります!
稽古の合間にはこんな笑顔も♪
一郎(和田琢磨さん)を中心とした島ネズミたちと船乗りネズミ、
そして町ネズミたちとの微妙なスレ違いや対抗心…。
まるで人間の世界の縮図のような関係性から、
このミュージカルが一筋縄ではいかない深さを持った作品であることが伝わります。
演出はミュージカル、コンサートなど多岐にわたって活躍されている菅野こうめいさん。
キャストに出す指示が具体的かつ細やか!
納得がいくまで粘り強く場面を繰り返します。
土屋シオンさんが演じるのは、
海が見たくてガンバと一緒に島にやってきたボンヤリ屋の港ネズミ・ボーボ。
サイコロ片手に仲間たちの未来を暗示するイカサマ(辻本祐樹さん)。
年寄りネズミ・オイボレ(尾藤イサオさん)がとった行動とは…!?
傑作をができる日を夢見て、詩を作り続けるシジン役・大山真志さん。
森田ガンツさん演じるガクシャが思いついた、ある計画がネズミたちの運命を決める…!
延山信弘さん演じるツブリはオオミズナギドリのリーダー。
彼らの登場シーンにはある仕掛けがあるんです!
スタッフクレジットには“エアリアル”の文字が…。
これは舞台を見てのお楽しみですね!
圧倒的な困難を前に、小さく無力なネズミたちがどう生き抜くのか。
そのテーマはそのまま現在を生きる私たち日本人に重なるような気がした今回の稽古場取材。
「勇気」とは?「仲間」とは?「友情」とは?
そして「生きる」とは…?
楽しく舞台を観ているうちにきっとそんな疑問が浮かび上がってくるはず。
そして観終わった私達の心には、一体なにが残るのでしょうか?
ゴスペル風、ラップ風とバラエティにとんだキャッチーなナンバー、
もちろんダンスや笑いも満載のネズミュ!こと
ミュージカル『冒険者たち~The Gamba 9~』!
エンターテイメントな舞台に込められたメッセージ、
是非劇場で、小さな冒険者たちの熱い情熱を感じていらしてください!!
演出席の譜面台で発見!!
おけぴ取材班:mamiko(文/撮影) 監修:おけぴ管理人