3月4日の初日に通算上演回数1500回という節目を迎える明治座『細雪』賀来千香子さん×水野真紀さん×紫吹淳さん×壮一帆さんの麗しい四姉妹が新しい社殿になって初の東京・水天宮での豆まきイベントに登場しました。
舞台衣装のあでやかな着物姿で登場した四姉妹。
豆まきイベントに参加の皆さんから、きゃー綺麗!美しい〜。と歓声があがります。
左から:壮一帆さん、紫吹淳さん、水野真紀さん、賀来千香子さん
原作=谷崎潤一郎(中公文庫版)、脚本=菊田一夫、
昭和41年の初演より、数々の名女優たちが演じてきた「細雪」。
今回は、2008年から次女・幸子役を務めていた賀来千香子さんが長女・鶴子役に、
2011年から三女・雪子役を演じていた水野真紀さんが次女・幸子役に、
そして三女・雪子役は紫吹淳さん、四女・妙子役は壮一帆さん。
積み重ねてきた経験と、新しい息吹が組み合わさって、美しい世界が花開くのが楽しみですね。
まずは、徳川の時代から続く木綿問屋の暖簾を守り、格式を重んじる本家の長女・鶴子、通称 “御寮人様(ごりょんさん)” の
賀来千香子さん。
“細雪は日本の美しさが凝縮されたような舞台です。この不朽の名作を是非一人でも多くの方にご覧いただきたいです。”凛とした華やかな美しさが眩しい!
左:水野真紀さん、右:賀来千香子さん
分家し神戸・芦屋に住む次女・幸子、“中姉ちゃん(なかあんちゃん)” に
水野真紀さん。
“20歳のころから「細雪」を観て参りました。女性なら一生に一度は細雪と思っております!目にも耳にも絢爛な舞台でございますので、潤うものが欲しい時はぜひ3月・明治座へおはこびください”作品への愛が溢れる柔らかい美しさ。妹たちを優しく見守る次女・幸子に期待大!
数多の縁談を断り続け、婚期が遠のいていく三女・雪子、“雪姉ちゃん(きあんちゃん)” に
紫吹淳さん。
“歴代素晴らしい女優さんが三女・雪子を演じられてこられました。その雪子像を壊さないように、私らしい雪子像を作れたらと思っております。”一言一言丁寧に話される姿が誠実で上品な美しさ!
ハイカラで活発、自立の道を切り開く四女・妙子、“こいさん” に
壮一帆さん。
“伝統ある細雪の舞台に立たせていただくことに嬉しい気持ちでいっぱいでございます!女優としてもまだまだスタートしたばかりなので、頼もしいお姉様方に精一杯ついていって、細雪の世界を華やかなものとして皆様にお届けできるよう頑張りたいと思います。”ハツラツとした輝く美しい笑顔が素敵!
今回の舞台では一般応募のオーディションで選ばれた100名の方が、第二幕で、ご自身のお着物でご登場されます。
あでやかな細雪の世界に、さらに彩りが増して華やかな舞台になりそうですね。
儚くも美しい、それはまるで桜のように…。
戦争に向け、大きく時代が変わろうとしていた昭和10年代。
そんな時代でも優雅さを忘れない美しき四姉妹。それぞれの思い、それぞれの人生を歩んでゆきます。花々が咲き競う、明治座『細雪』。
絢爛でありながら儚く美しい日本の『美』を、ぜひ劇場でお楽しみください。
おけぴ取材班:ayano(文/写真) 監修:おけぴ管理人