太鼓×歌劇『大阪城パラディオン-将星☆真田幸村-』開幕レポート

【舞台写真掲載につき、観劇前の方はご注意くださいませ!】



元OSK日本歌劇団トップスター【桜花昇ぼる】さん、退団後初主演!


大坂の陣から400年を記念して結成された“歌劇武将隊”が、ついに舞台へ!

宝塚&OSKのOGが集結して魅せる“真田幸村アナザーストーリー”『太鼓×歌劇 大阪城パラディオン-将星☆真田幸村-』。

“赤く燃える”幸村役はもちろん、OSK在団時から何度となくこの役をつとめてきた【桜花昇ぼるさん】。
幸村とともに真田丸の戦いに加わる面々も豪華です!
チャラくてロック(!)な後藤又兵衛役に元宝塚星組男役スターの【鳴海じゅんさん】、秀頼の乳兄弟で豊臣家に忠誠を誓う木村重成役に同じく元星組【麻園みきさん】、御家再興のため道を迷う長宗我部盛親役に元OSKトップスター【洋あおいさん】、飄々とした魅力で幸村たちの戦いを語り継ぐ塙団右衛門役に【未央一さん】(元宝塚星組)!

(宝塚&OSK退団後も進化し続けるみなさまの“カッコ良さ”は、この後の舞台写真にて!)


さらに大阪城の運命を巡り“妖かしの本性”をあらわす淀殿役を演じるのは元宝塚月組トップ娘役の【こだま愛】さん。
狂気をはらんだ美しさ、妖かしに操られた淀殿の声色、動き、和とも洋ともつかない不思議な舞…こだま愛さんの新境地、物凄いことになっています…!


『太鼓×歌劇 大阪城パラディオン-将星☆真田幸村-』初日公演を前に、出演者が意気込みを語りました。

ゲネプロ舞台写真とあわせて速報でお届けいたします!!





写真左から:未央一さん(塙団右衛門/元宝塚星組)、鳴海じゅんさん(後藤又兵衛/元宝塚星組)、
麻園みきさん(木村重成/元宝塚星組)、桜花昇ぼるさん(真田幸村/元OSK日本歌劇団トップスター)、
こだま愛さん(淀殿/元宝塚月組トップ娘役)、洋あおいさん(長宗我部盛親/元OSK日本歌劇団トップスター)



――初日公演を前にいまの気持ちを教えて下さい。

桜花さん)
素晴らしい出会いをいただいたことに深く感謝のひとことです。

こだまさん)
みんなで心をひとつに、桜花さんを中心に集中して、今日という日に向かってまいりました。力を合わせてがんばりたいと思います。

洋さん)
いよいよ決戦の時がやってまいりました。全員で気持ちをあわせ、事故のないように、集中力を高めて、良いものを出せるようにがんばりたいと思います。

未央さん)
出演者はもちろん、ダンス(「はやみ甲ダンスカンパニー夢組・特別ユニット」)や「打打打団 天鼓」の和太鼓の力を借りて、素晴らしい、命のこもった作品に仕上がっていると思います。みなさまに楽しんでいただけるよう、がんばります!

鳴海さん)
大坂の陣から400年という時を超え、こうしてまた集まった武将たち。その運命を感じています。みんなと力をあわせて、こころをひとつにして気合を入れていきたいと思います。

麻園さん)
大阪を舞台にした作品。そこに東京人の私ですが、大阪で盛り上げていければと。大変楽しく参加させて頂いております。



熱く燃える桜花幸村!
よりいっそう増した桜花さんの目の輝きに釘付けです!!


――宝塚、OSKで活躍されていたみなさん、この座組ならではのエピソードはありますか?

桜花さん)
みなさん素晴らしい実力を持った方ばかりで、稽古をしながら毎日、「自分の出来が悪くてごめんなさい」と思っていました。みなさんに追いつきたい! という気持ちでやってきました。

未央さん)
長いようで、あっというまの稽古時間でした。このメンバーで、自然に心の手をつなげたような感覚があります。幸せなことです。

こだまさん)
宝塚とOSKって、やっぱり歌劇というつながりで、男役・娘役という共通のものもありますし、一瞬にして、すぐ仲良くなりました。

未央さん)
舞台は真剣に。でも楽屋ではずっと笑っているんですよ(笑)。

桜花さん)
(これまでにも宝塚とOSKのOGがコラボレーションした作品があったが)私はOSKを卒業して初めて、宝塚OGの方と出会わせていただいて。自分よりも上級生にあたる方ばかりなのに、すごく力を貸してくださって、ほんとうにありがたいと思う毎日です。




――退団後に演じる“男役”、いかがですか?

未央さん)
年齢はね、自然に重ねていくわけですから。でも客観的にみて、あ、私がいちばん上級生なので、えらそうに言いますけど(笑)、みなさん在団中も素敵でしたけど、(宝塚やOSKを)卒業してから、役者として演じる男役、そして娘役も、素敵じゃないかなと思っています。

鳴海さん)
常に進化したいなと思いながら演じています。男役、女性の役、ということは関係なく、常に役者として進んでいたいと思っています。

麻園さん)
私は宝塚をやめてから、今回が初めてのお芝居なんです。男役姿で再デビューですね(笑)。

桜花さん)
私はなにをするにも時間がかかる人なので…卒業してからの方がもっと男役が好きになりました。

洋さん)
劇団時代ももちろん必死にがんばってきましたが、やはり守られているなかでの男役像と、自分ひとりで看板背負って、(未央さん演じる)塙団右衛門じゃないですけど、自分の名前の旗を振ってやってきた歴史を振り返りますと、(男役としての)引き出しが少しずつ増えてきたかなと。退団してからの男役というのはまたちがった、大人っぽさというんでしょうかね、人間力を含めたという意味でも別の魅力が出てきていると思います。

こだまさん)
私、男役やったことないもん(笑)! 宝塚時代、男役もやりたかったですけど、できなかったんです。やっぱり男役さんはあこがれの存在。女優さんとしてのチャンネルのなかに男役というチャンネルを持っているという、その幅がすごいなと思います。女優さんで男役できる人は少ないですから、それを大事に生かして…。立ち回りもできちゃうし、男役としての立ち居振る舞いもできるし、羨ましい…(笑)。(卒業後の男役も)素敵だな、魅力があるなと思います。



幸村の腹心・霧隠才蔵はまさかの“くのいち”設定(演じるのは元OSK娘役平松沙理さん)!
このふたりの関係が…泣けるんです。



――それぞれの役の見どころを教えて下さい。

未央さん)
塙団右衛門はストーリーテラーとして物語をすすめていく役割もあるのですが、役的には、熱い迫力のある舞台のなかに、ちょっと塩昆布をこう…煎茶飲みながら、塩昆布噛むみたいな(笑)、そんな感じでお客様にふうっと一息ついてもらえたらいいなと。舞台の上でそういうお役目ができればいいなと思っています。




鳴海さん)
後藤又兵衛という人は、熱血で、自分の意見をとにかくまっすぐ、どーんと出す人。見た目はちょっとチャラいんですけど(笑)、そのチャラさのなか、瞳の奥に感じるアツいものとか、すごくみんなのことを考えているところとか、魂の中身がロックな人。見た目もロックですけど(笑)、このロックな金髪に負けないくらいハートが熱い人で行きたいなと思っています。その熱さをみなさまに感じていただければ。




麻園さん)
木村重成は、もうほんとうに秀頼様をお守りするためだけに…大阪城の武将チームの代表として秀頼様の代わりに戦っていたんだと思います。その真っ直ぐな気持ちが出せたら。特攻隊の方が重成公を手本にした、という話もあるそうです。今回の舞台では戦うためだけではなくて、なにか生きていく見本になるような人物が描けたらなと思って演じています。




桜花さん)
この舞台では、大阪方をまもった人物を、すごく魅力にあふれた出演者たちが演じています。これまでに演じた真田幸村の舞台は、幸村ひとりを描いていたのですが、今回はそれぞれの人物が描かれている。淀殿との対決や又兵衛とのケンカなど、それぞれの人物と幸村とのやりとりをぜひみていただきたいと思います。




洋さん)
長宗我部盛親は悲運な武将ですけれど、あの時代に切腹せずに、御家再興だけを願い執念を持って生きて、使命を果たそうと努力していた。そのことに自分自身の生きざまを重ねあわせながら演じています。そういうところをみていただけたらと思います。




こだまさん)
宝塚で10年間娘役をさせていただき、その間にたくさんの“女の子”を演じてきました。退団後も女優としていろいろな役をさせて頂いてきましたが、今回のような悪どころ、敵役…妖魔にとりつかれた役、というのは、初です(笑)! ほんとうに体当たりで稽古させていただいます。初チャレンジなところを、みていただきたいですね。








戦いの宿命を背負って生まれてきた幸村。
そしてそれぞれの人生を、命の限りに生き続ける武将たち。

はやみ甲ダンスカンパニーのみなさまや、迫力太鼓演奏の打打打団天鼓とのコラボレーションで、大阪城を護った男たちのストーリーが、よりいっそう熱く燃え上がります!

“大阪城パラディオン”―。観劇後にはきっと、そのタイトルに込められた意味が、ぐっと胸に染みこんでくるはず。
3回公演だけなんて、もったいない!
ぜひぜひ、再演希望! の願いを込めて…、最後に舞台写真をどどどっとご紹介♪



太鼓×歌劇『大阪城パラディオン-将星☆真田幸村-』、残すは5月31日11時、17時公演のみ! 大阪サンケイホールブリーゼにて上演中です。

きっとまたどこかで、大阪城を護った幸村、そして共に戦った武将たちに会えることを信じて…!



太鼓×歌劇『大阪城パラディオン-将星☆真田幸村-』
2015年5月30日・31日 サンケイホールブリーゼ

<出演>
桜花昇ぼる/鳴海じゅん/麻園みき/洋あおい/未央一/こだま愛/
友麻亜里/波輝一夢/平松沙理/
はやみ甲ダンスカンパニー/要冷蔵(劇団往来)/打打打団 天鼓/ほか

<スタッフ>
脚本・演出:北林佐和子
音楽・歌唱指導:松岳一輝
振付:伊瑳谷門取、はやみ甲
監修:北川央(大阪城天守閣館長)

<あらすじ>
その出生の秘密ゆえに、人知を超えた智謀と戦闘能力をもつ真田幸村(桜花昇ぼる)は、
関ヶ原の戦い以降、高野山の麓、九度山に身を隠していた。
ある日、豊臣秀頼(波輝一夢)の乳兄弟、木村重成(麻園みき)が幸村をひそかに訪ね、思いがけない話を切り出す。
秀頼の生母として大坂城で実質的な権力を握る淀殿(こだま愛)の行状が尋常ではない。
城全体に妖気満ち、側近、大野治長(友麻亜里)らを操っている。
このままでは策略に長けた徳川家康(要冷蔵)によって豊臣家は窮地に追いやられるに違いない、と。
秀頼は、信用に足る武将に要請し、淀殿の周辺を探らせようとしていた。
二度と争いの場に身を置くまいと決めていた幸村だったが、秀頼の願いを受け、徳川の厳しい監視をかい潜り、忍者、霧隠才蔵(平松沙理)とともに大坂城入城を果たす。
そこで幸村を待っていたのは 後藤又兵衛(鳴海じゅん)はじめ長曾我部盛親(洋あおい)、塙団右衛門(未央一)ら一筋縄ではいかぬサムライたちであった。
そこに勃発する大坂の陣。
幸村の数奇な運命 は、燃えさかる大坂城とともにどこへ向かうのか…

公演公式サイト


おけぴ取材班:mamiko(文/撮影)

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