映像、舞台を問わず活躍中の広崎うらんさんのライフワークともいえるREVO!今年、25周年を迎え、新たなキャストを迎え新境地へ挑む、うらんワールド全開の自腹公演。最終日にはうらんさんもステージに!美しい! 撮影:大洞博靖
【感想をご紹介】
◆豪華な顔ぶれに期待いっぱいで会場へ。まずびっくりしたのがセンターステージだったこと。
センター奥に太鼓とピアノ、ベースが配置され、その分客席が少なく、そしてどの席もダンサーにとても近い!汗や息づかい、つぶやきもよく聞こえ、一体感を味わえます。笑いあり、考えさせられる所もあり、
純粋にダンスを楽しむ所もあり、大満足でした。
◆至極の出演者が一度に観られる贅沢感。
活躍するジャンルの違いなんて忘れてしまうくらいの世界観。
◆とにかく様々なダンスを見ることができて良かったです。
どうしたらあんな風に踊れるのか、そんな展開も有りか、と勉強になりました。
◆中川晃教さんの歌声と(みなさんの)ダンスの美しさに感動です。また、生の演奏(ピアノ、太鼓、歌)とダンスとの息もぴったりです。
個人的には、辻本さんが笑えて笑えて…楽しい100分間でした。
◆お1人お1人が皆さん素晴らしいダンサーさんばかりなので、同時に踊られると、この人を観たい!あの人も観たい!で、目が忙しいです。コミカルな演出も有り、ダンス公演なのに客席から笑いがこぼれることもありました
◆すばらしいダンサーが一度に観られる豪華なステージでした。
舞台も不思議な雰囲気で思わず引き込まれてしまいます。
異次元へワープ!!頭を使わずにドップリうらんワールドへ。
◆身体表現っておもしろいな~と改めて感じました。
ダンスだからこそ素直に伝わってくることもあると思いました。
◆生演奏も素晴らしく、ライブ感がとてもよかった。シンプルだけど透明な幕を使った演出も印象的でした。
◆辻本さん、必見、もちろん他のダンサー方、皆さん素晴らしく全員で踊る場面など特に迫力があります。流石です。生演奏も素晴らしい! 副題は“情熱と生活”、これはアートに携わる人々、そして私たち観客一人ひとりにも響くテーマです。キャラクターを演じながら踊るコンテンポラリーダンス界のそうそうたるメンバーをはじめとする出演者は、今、そこに生きる人々。彼らとともに旅をするうちに果てしなく広がる宇宙と繋がるよう。客席にいながらにしてその世界を旅するようなステージをご紹介いたします。
キャラクターはお役所勤めの人、作物を育てる年老いた母と娘、北海道の工場の人、学校の用務員さん、とある母と息子…等身大ながら、その動きは雄弁!たたずまいや仕草、表情、そして芝居(台詞)で綴られるそれぞれの物語。キャラクターの中でひときわ異彩を放つフィリップ・エマールさんの存在感も作用し、やがてそれぞれが重なり合って…という、非常に演劇的な作品です。
継続する人生
ピリオド、それは一区切りであり継続するドットである。
この瞬間瞬間が全てに繋がる宇宙的なモーメントであり、そのドットがラインになる。
時間というラインは3次元に広がり様々に関わる。
だが個
波動する個、派生する個、存在する個
孤独から始まる共鳴
SESSION
情熱と生活 素敵な空間をつくり出すもう一つの要素は笠松泰洋さんとShunさんによる“音楽”。ピアノとコントラバス、和太鼓の生演奏、そして中川晃教さんのVoiceも想像力をかき立てます。
中川さんのVoice、歌かと言われれば、もちろん歌でもあります。でも、もっともっと根源的な人の情感が音になったもの…、そんな感じ、それはやっぱりVoiceです。(ご出演はされません)
その感覚はこの作品の音楽全編に通じるもので、ダンスと音の素敵な関係も心地よいのです。柔らかな布に投影される映像も美しく、作品に寄り添い、その世界を広げたり、ドラマティックに変化させたりします。
さまざまなドラマが混ざりあり、やがて昇華されていくようなひと時。
生きることは美しく哀しく素晴らしい!公演は5月1日まで、新国立劇場小劇場にて。
これは体感するエンターテインメントです♪
【広崎うらんさん】
コレオグラファー、演出家として演劇、ミュージカル、オペラ、コンサート、TVなど
様々なフィールドで活動中。
2015年オペラ「ヘンゼルとグレーテル」演出・振付、「レミング~世界の果てまで連れてっ
て~」振付、2016年ミュージカル「ジキルとハイド」振付、2016年3月より放送のNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」では、全編にわたり所作と踊りのクリエイションを担当。
【Revolution Dance Performance [REVO ]】
創作・制作・ 主宰 広崎うらん
1991年 敷居は低く志の高いアートな舞台を志し、広崎うらんプロデュースにより活動を開始!
蜷川幸雄、ジョン・ケアードなどの演劇作品に数多く携わり、コレオグラファァー、また演出家として多彩な
フィールドで活動する広崎うらんのヒューマニズム溢れる演劇的作品と、その中で生きるかのごとく役柄を演じ、
踊るスペシャルなダンサー、また同志とも言える強力なスタッフ陣による舞台に留まらないコラボレーションが
特徴。社会派のテーマを忍ばせ、ポップかつユニークな視点でシュールに描く。
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人