2016年9月29日(木)、東京国際フォーラム ホールAにて開催される
浦井健治さんの初ソロ・コンサート「KENJI URAI 15th Anniversary Concert ~ Wonderland ~」いよいよ本格始動!
構成・演出を手がけるのは、ミュージカル『アルジャーノンに花束を』、ミュージカル『王家の紋章』など、多くの作品で浦井さんとタッグを組む
荻田浩一さん。ゲストボーカルには、
AKANE LIVさんと
照井裕隆さん、そしてダンサーに
加賀谷真聡さんというメンバーで初ソロ・コンサート、東京国際フォーラム ホールAに挑む浦井健治さんにお話をうかがいました!
──15周年、おめでとうございます。今年は帝国劇場初主演やCDデビュー、そしてソロ・コンサートと記念すべき年にふさわしいご活躍ですね!この15年を振り返っていかがですか。 “もう15年”と“まだ15年”、どちらも僕の心の中にあります。たくさんの人、作品との出会いに恵まれ、そのなかで無我夢中で走り抜けた密度の濃い15年でした。──15年前に、今年のご自身の活躍はどの程度想像されていましたか。 ゼロです(笑)。全く想像していませんでした。15年間のひとつひとつの経験、出会いが数珠つなぎのように続いてきた、それが今につながっているんです。それをこの機会に改めて自分の肝に命じ、そしてこれからも大切にしなくてはいけないと思っています。
自分はその繋がりのなかに存在するものだと考えているんです。──ひとつひとつの出会いを大切にされてきたことがこのコンサートにもつながっているんですね。どのようなコンサートになりそうですか。 お客様に楽しんでいただくこと、それだけをモットーにしています。歌あり、ダンスあり、さらにその歌で僕がこれまで関わってきた作品や役と出会ったり、再会していただけるようにと、目下、荻田さんをはじめとした仲間たちと作っている最中です。それを通じて、ミュージカルっていいな!浦井健治ってこういうこともできるんだ!など、いろんなことを感じていただきたいんです。
ひとことで言うと、なんでもござれ!な、おもちゃ箱のように楽しい時間・空間、そこで“Wonderland”というタイトルにしました。(浦井さんは8月に同名タイトルのアルバムでCDデビューもされています!)特別な一夜にします!──まさに“Wonderland”になりそうでワクワクします!といいつつ、実はつい先ほどまで『ヘンリー四世』についての取材でしたのでちょっと不思議な気もしております。ご自身の中でスイッチの切り替えなどはされているのですか。 アルバム制作にあたって大きな発見をしました。「僕は役者である」、それが自分の中で確固たるものになったんです。アーティストになりたいという思いでなはく、役者としてこういう歌を歌いたい、歌での表現を進化させたい、そのために歌と向き合う時間を増やしたい…その流れのなかにCDやコンサートが位置付けられています。そんな機会を与えていただけることは本当に幸せなことです。これからもできることならば続けていきたいと思っています。
ただ、その一方で演劇とコンサート、頭のギアチェンジが必要だとも感じています。まさに先ほど、演劇のプロデューサーの方から「ここからは(コンサート取材)、行ってらっしゃい!」と送り出されたのですが、その言葉を受けてそんなことを感じたんです。── 頭のギアチェンジ、一番異なるのは。 何を伝えるべきかということです。
荻田さんはそれを「脳内コスプレ」とおっしゃるのですが(笑)、ミュージカル楽曲を歌うときには、その役の面影はもちろん、ほかの登場人物、作品のメッセージや情景、さらに言えば作品を作り上げるまでの時間や思いまで、すべてを引き連れての一曲にする。それは僕のなかでは絶対なんです。
たとえば、『ロミオ&ジュリエット』で僕が演じたベンヴォーリオの楽曲を歌うとします。ロミジュリをご覧になった方には、あのメンバー全員のいる情景が思い浮かび、二幕のあのドラマの中で歌われた楽曲だ!と記憶がよみがえり、見たことがない方には「再演があるから見に行ってみよう」とミュージカルへの興味、そのきっかけになる。そんな一曲にしたいですし、そうする責任のようなものも感じるんです。
役者である僕がコンサートをするというのはそういうことかなって。
もちろんミュージカル以外の楽曲、『美少女戦士セーラームーン』でお世話になった小坂明子さんが描き下ろしてくださった♪Color of Dream(作詞は浦井さん!)のようにまったく違う色味の曲も歌います。今現在は、候補曲が27、28曲、ここから荻田さんとも相談しながらベストチョイスで構成したいと思っています。──お稽古の様子は。 アットホームですよ!気心も知れていて、ポテンシャルも高いみなさんが集まってくれているので日々忌憚なき意見交換が行われています。本当に心強いですし、このメンバーだからこその素敵なコンサートになると思います。──では、このコンサートを楽しみにされているみなさんへのメッセージを。 お客様の活力源になれるような、心も身体も軽くなったよ~!笑顔になったよ~!と思っていただけるようなコンサートにしたいと思います。
今、リハーサルをしていても一曲ごとに、全て役として歌ってしまう自分がいるんです。役者って面白いなと改めて感じています。浦井が歌っているはずが、気がつくと役が勝手に歌ってしまうような。最終的にどんな線引きになるのか…自分でもどうなるのか楽しみなくらいです。お客様には「これは浦井君だな」「あれ、また違う役になった!」「これは誰だろう!」そんな楽しみ方もしていただけると思います。
そんなふうに、ミュージカルを好きになるきっかけ、僕をより楽しんでもらう機会、浦井健治の新しくて大きな一歩を見届ける、その一歩を共に踏み出す…いろんな楽しみ方のできる“Wonderland”でお待ちしています。ぜひ、僕からのギフトを受け取ってください。そして、みなさんにとってもこの一夜限りの“Wonderland”がかけがえのない時間になることを願っています。 一夜限りの“Wonderland”へ…29日が待ち遠しくなりますね!“もう15年”であり、“まだ15年”、浦井健治さんのここれまでとこれからが詰まった“今”を感じましょう!
UK15
おけぴ取材班:chiaki(文) hase(撮影) 監修:おけぴ管理人