紫陽花KABUKi | おけぴ管理人インタビュー#5 | チケット救済 | 公演紹介 | 観劇ノススメ | 検索 | 使い方(FAQ) | サイトマップ | トップ |


演劇伝統芸能クラシックミュージカル ときたこの管理人インタビュー企画。 今回は「ダンス」! 観劇友達から、レ・ミゼラブルやジキル&ハイド等で活躍してる俳優・ダンサーさん達が、今度旗揚げ公演をするらしいよと聞き、 創作系のダンスをみるのが実は大学時代からとても好きだった私は、 それは面白そうだ!とコンタクトをとってインタビューをお願いしたところ・・・ どうぞ♪と言って下さいました(感激)。早速、稽古場も見せていただき、 プロデューサの村田綾子さん、演出の阿部よしつぐさん・今泉りえさん、 wayomixの角川裕明さん、 そして調子にのって出演者の方達にもお話をうかがってきました。 by おけぴ管理人

まず 紫陽花KABUKi プロデューサの村田綾子さんにお話を伺いました

「紫陽花KABUKi」とは?

プロのミュージカル俳優、ダンサー達による、 歌やダンスのパフォーマンスに和を取り入れたエンターテイメントショーを行うユニットです。

「紫陽花KABUKi」という名前の由来は?

 ユニット名には、日本を象徴するような名前を漢字で付けたかったんです。 それで、メンバーといろんな花の名前を漢字で書き上げていったんですが、 「紫陽花」という漢字がものすごく綺麗だよねってことになって。ビビッときました(笑)。 「KABUKi」の方は、「歌舞伎」という漢字の、歌って舞って「かぶく」というもともとの語源からつけました。

「紫陽花KABUKi」の小さな「i」はどうして?

 いろいろ書き綴っていて、 たまたま私が「アイ」を小文字にしたのが、 可愛い〜ってことになり、「愛」が詰まっていいじゃないことになり決まりました。 ここはこだわりです(笑)。

「紫陽花KABUKi」を立ち上げるきっかけはなんだったんでしょう?

 実は2005年に友人の結婚式で踊ってほしいという話がありまして。 せっかく踊るのならば「プロなんだし、マジでやる?」 みたいな感じで1ヶ月お稽古して披露したんです。 そうしたら、とても評判がよくて。 さらに、その場にいらした新郎の友人の方が 着物ショーとかを手がけている方で、 「着物の美しさを踊りと合わせて見せたら絶対面白い。 何か作品があれば、具体的な話に進められるかも。」 と言われたのがきっかけで、のっちゃいまして(笑)。 それならば、私たち自身、とても楽しかったし、 モダンダンスが得意なメンバーが集まっているし、 これをきっかけに作品を作ってみよう! と一気に盛り上がって実現へ向けて動き出しました。

テーマである「和とモダンの融合」について教えて下さい

 モダンダンスって創作舞踊なんですね。 だから、型に縛られず振付家のインスピレーションで踊りをつけることができるんです。 自由度が高いというか。少し崩したような踊りと言えばいいでしょうか。 また、例えば歩くだけという動きの中にリズムを取り入れたり、 動きに意味をつけたりする、いわゆるモダンダンスの一つのコンテンポラリーといわれるものなど、 様々なもののよさを取り入れて今回のステージも作っています。
 例えば、洋服を見せるとしても、 私たち日本人ならではのよさを活かしたいと考えているんです。 そこで洋のものを見せる場合には、曲や踊りには和の要素を盛り込んでるんですね。 どこかに洋があれば、別なところには和を入れるなど、 どのシーンにも和と洋を取り混ぜて構成してます。 音楽はほとんどがオリジナルで、太鼓や笛なんかを盛り込んだものもあるんですよ。

メンバーも多いし、まとめるのは大変じゃないですか?

 はい、大変です(笑)。 11人の個性豊かなメンバーから、いろんな意見が出されるので、 楽しみながら作品を作っています。 でも、面白い提案だとしても、 「コラボするファッションブランドを活かす」 ことからはずれてしまう場合は No ですね。 ここが「紫陽花KABUKi」ならではのところですから。 この「ブランドを活かす」という枠があるおかげで、やりやすい部分もあるんですよ。 自分たちがやりたいことというと、 あまりに漠然としすぎていて散漫になってしまう恐れがありますから。 ファッションという枠をいかに膨らませるかに力を注いでいます。

先にファッションありき…なんですか?

 そうです、これは譲れないところなんです。
「紫陽花KABUKi」は、コラボさせていただくブランド、 今回はwayomixさんになるわけですが、あくまでも先にそのブランドありきなんですよ。 衣装やアイテムをどう見せたらより魅力的かというのを常に考えています。 普通ならダンサーが「このまま踊ってしまいたい!」というところで、 あえてブレイク(踊りの間)をとって、 踊り・シーンのアイテムとして使用している商品を印象深く見せられるように、 さりげなく振付も考えられてるんですよ。 だからこそ、ミュージカル俳優やダンサーの方が 芝居心があるからということでメンバーを選んでるんです。なのでキャストであり、モデルなんですね。 私たちがやろうとしているのは、ファッションショーではないんです。 そして、踊るといってもダンスショーでもないんです。 私たちが踊りや歌などを使って表現することで、 より商品やその素材である布などの美しさが伝わるようなショー。 それとともに、ステージで繰り広げられる踊りや歌といったものによって 表現されるものもお客様に楽しんでいただく、持ち帰っていただくショーなんです。 このステージはミュージカルではありませんが、ストーリーも持たせてあるんですね。 ですから、ファッションに興味がある方も、ダンスが好きな方も、 ミュージカルが好きな方も、それぞれの視点で楽しんでいただけるのではないかと思います。 (右の写真は06年12月デザインフェスタでのお披露目写真。もっと見たい方はこちら)

今後目指されていることや夢など、ぜひお聞かせ下さい

 当初は着物の美しさを広めたいという気持ちがありましたが、さらにもっと広い概念である「和」のよさを日本人である私たちの表現を通じて、広めていけたらいいですね。様々なブランドとのコラボをしていきたいです。メンバーや人数も固定ではなく、ブランドの要望にあった形で「紫陽花KABUKi」として、ステージ、ショーを展開していけたらいいなと考えています。
 そして、夢はニューヨークでの公演ですね!海外でも多くの方が日本の文化に関心をよせています。でも、本物の歌舞伎を実際に観るかというと少し敷居が高いと思うんです。和のテイストを海外でも馴染み深いダンスと融合させることによって、海外の一般の方にも「和」というものが気軽に触れられる存在になるんじゃないかと。海外の方が、ブランドのよさとともに日本のよさを知って親しみを感じてくれる…そんなことに一役買えるステージができたらと思っています。


めったにみれないお稽古場の様子を動画でお届け♪(写真をクリックしてね)



朗読シーン


どのシーンかな


振付の様子


個人練習


続いて演出の阿部よしつぐさん、今泉りえさん、wayomix の角川裕明さんにお話をお伺いしました

旗揚げ公演となる「FOUR SEASONS」。阿部さんと今泉さんのお二人で演出されているんですね

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今泉:最初からずっと作ってるから一心同体みたいだよね(笑)。
阿部:二人いるから、もちろん同じ方向を目指してるんだけど、でもね、いろんな枝葉があって、違う部分もあって、それがまた楽しい。
今泉:自分が構築していく中で、なんかここがうまく見えないなってところを、よしつぐ君(※阿部)がパッと出してうまくいくとかってあるよね。 春夏秋冬のダンスをやりたいっていう案が村田さん(※プロデューサー)にあって、これの肉付けっていうのから私たち(※阿部・今泉)の仕事が始まったんだよね。普通にダンスショーで四季を表現しても成立するけど、それじゃあまりにもつまらないよねってことになって。
阿部:今回はwayomixと紫陽花KABUKiのコラボってことで、wayomixのイメージから「FOUR SEASONS」のストーリーを作ってるんですよ。

「FOUR SEASONS」を描くに当たって中心となっている要素とは?

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今泉:「季節」と「男」と「女」が軸にはなっていますね。四つの季節の変化と同様に、人間も生きていく中で変化していきますよね。それをうまくリンクさせていけないかなというのがあって。1年の変化を経た後、人間は成長していき、季節もひとつめぐって新しい春がやってくる。同じ時間の軸をいろんな形で描いていると言ったらいいのかもしれないですね。

描かれる男女の関係というのは恋愛ですか?

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阿部:簡単に言ってしまうと恋愛だけど、軽い恋愛よりも人と人とのつながり・・・。もっと大きく、生命のエネルギーとか命っていうのも含めて描いていますね。恋愛に関しても、自分でいろいろやってきたけれど、結局は大きな自然の流れの中に包まれて、生かされている・・・というのが表現したいものとしてありますね。描いている恋愛も言ってしまうと韓流並にクサイかもしれない(笑)。でもシンプルイズベストかなと。
今泉:どのシーンをとっても、「あ、それってわかる!」ってキュンとしちゃったり、「そうだよね、男と女って上手くいかないよね」って思ったり、一人の人を思って心が高揚する気持ちに「あ、自分にもこういう瞬間があったな」って思い出したり・・・。いろんなシーンで感じることがあると思う。シンプルなストーリーの中にお客様の想像力によって生まれたものもたくさん組み込まれていくんじゃないかな?

今回の作品に歌とかセリフはあるのでしょうか?

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今泉:セリフはないですね。朗読のシーンが一本あるかな。歌もいわゆるミュージカルの中に入ってくる歌とは違う。シーンの中で描かれている情景や想いが歌、ダンス、音楽、アイテム…で表現されている。直接的ではなく比喩で表現されると考えてもらえるといいかもしれないですね。歌も言葉も出てくるけれど、お芝居やミュージカルとは違うよと・・・。
角川:そういう意味ではとても和的だよね。表にドンと明示するのではなくて、内面的なものを踊りとかで婉曲的に表現するわけだもの。
阿部:別になんか奇をてらって、今までにないものを作ろう!なんて思って作ったわけじゃ全くなくて。シンプルにシンプルにしていって、結果的に気がついたら新しいものができた・・・みたいな感覚はあるかな。

作っている側からすると、和と洋のバランスはどのくらい?

    動画でみる その1  その2  その3

角川:あ、俺それ聞きたい。作ってる側はどうなの?
今泉:本当に和と洋のバランスは難しい。全部和で固めてしまうと、逆に中途半端だったりするもんね。
阿部:和と洋の割合にはこだわってないですね。どうしたらよりよくなるかって考えた結果、このシーンは7:3、別のシーンでは5:5ってことになってる。最初からどういう割合で行こう!みたいなのは決めてないんです。

今回用意する衣装は何着くらいあるんでしょうか?

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角川:ざっと50〜60体くらいですね。でも、もともとデザインフェスタでの衣装もあるので、全部が全部イチからとかでもなくて。Tシャツのコーディネートはラフにして、普段でもこんなおしゃれな着方ができるっていうのを見てもらったり、Gパンとあわせてなんていうのもあるんですよ。

衣装やアイテムありきで表現するということに大変さはないですか?

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阿部:大変だったというか・・・楽しいことばっかりですね。まずはこちら側はゼロにしておくんです。何にも用意しない。wayomixのTシャツを見たそのイメージから、何か想像を膨らませていくという作業なんで。たとえば、このTシャツを見て、恋愛のこんなシーンが思い浮かんだとか。
角川:そうなんだ!いいねぇ〜。Woooo〜!
今泉:だから、楽しいですよ。wayomixのアイテムがあって、このシーンで表現したいっていったら、「どうやって使う?」「どういう風に描き出していく?」「どういう振付に入れていこうか?」「お客さんが見た時に、「」あ、これ、使ってみたいな」って思えるしぐさってどんななんだろう?」とか。多分、普通の芝居やってたり普通の舞台だったら、絶対こんなこと考えないよね。
角川:むしろ効率とか、「あ〜それ、できない!」「それ、無理!」って、どんどんそいでいくところを、自分たちは楽しんで「じゃ、どうするこれ?」膨らませる方向に動いてるんだよね。

「FOUR SEASONS」を作ることに携わってみて、あらためて可能性を見出してる感じ?

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今泉:今までミュージカルに出演してきて、私たち3人はレミゼで共演したけど、今まで見たことのない彼らを見ることができるっていうのは間違いないですよ。既存のものの中ではまずやることがないものが、紫陽花KABUKiの「FOUR SEASONS」にはたっぷりありますから。太鼓と電子音楽のコラボだったり、叙情歌をジャズタッチで歌うとかのコラボだったり。私は、俳優として立つという形じゃなくて、客観的に見ていて「面白い作品になりそうだな」って感じています。
角川:ダンス公演って下手をすると、最初は圧倒されるけれど後半に行くにつれて飽きてしまう恐さもはらんでいると思うんですよ。でも、多分、「FOUR SEASONS」は飽きないんじゃないかな。いろんなものがミックスされているから、あっという間にステージが終わっちゃうんじゃないかと思いますよ。


お稽古場にいらした出演者の方達から一言、いただきました♪ → 写真クリックで動画コメントみれます



阿部よしつぐさん


石岡貢二郎さん


狩俣咲子さん


桑原麻希さん


色摩由維さん


中島淳治さん



深沢美貴子さん
 

萬谷法英さん
 

角川裕明さん/阿部よしつぐさん/今泉りえさん
 

OZAさん
 

村田綾子さん


『紫陽花KABUKi』旗揚げ公演 -FOUR SEASONS-
 @ アサヒアートスクエア (浅草)

2007年3月4日(日) 16:00
2007年3月4日(日) 19:00
休憩なし・1時間強
全席自由・税込 5,500円
チケット等のお問合せは ajisaikabuki@yahoo.co.jp まで

出演:
 阿部よしつぐ 石岡貢二郎 狩俣咲子
 桑原麻希 色摩由維 中島淳治 深沢美貴子
 萬谷法英 村田綾子 藤井結夏 ほか


その他詳しいチラシ情報はこちら





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