【過去ログ】2012/11/17 E-Quest Company「ハイ・ライフ」稽古場レポ


2012年11月17日(土)14:00

E-Quest Company「ハイ・ライフ」稽古場レポート

俳優・谷口浩久さんが主宰する演劇ユニット“E-Quest Company(イークエストカンパニー)”

第2回公演は

4人のダメ男たちが銀行強盗に挑む破天荒な物語「ハイ・ライフ」!

登場人物は、破天荒な4人の男たち。しかも、全員ジャンキーども。

そんな奴らが、ハッピーな生活を夢見て企む一大計画。

それは……“銀行強盗”!! 果たしてその結末はいかに?

新進気鋭の劇作家、リー・マクドゥーガルによる処女作。

その過激で破壊的な内容をよそに、本国カナダでの初演は大盛況。

その年のトロント国際演劇祭で最優秀新作戯曲賞を獲得。

ニューヨーク、ロンドンでも上演されました。

日本でも、この戯曲の翻訳は、第九回湯浅芳子賞を受賞しています。

そして今回、E-Quest Company が、この破天荒な男たちに挑みます!!

(公演ブログより)

演劇への想い、そして俳優としての譲れないこだわり。

4人の男たちの熱い情熱をビシビシと感じる

お稽古場へおじゃまして参りました!!



(金もない、クスリもない、仕事もない!ないないづくしの男たちに奇跡は訪れるのか!?)

主宰・そして演出も兼ねながら、

クスリを買う金欲しさに銀行強盗を企てるダメ男・バグ役を演じるのは

「レ・ミゼラブル」「エリザベート」など数々の大作舞台で活躍されている谷口浩久さん。

(先日のエリザベートでの革命家シュテファン役も記憶に新しいですよね!)

できるだけ「ふり」をせずにナチュラルな演技をしていくという

目的を持って結成されたE-Quest Company。

谷口さんの“嘘のない演技”を追求していきたいという想いに共感し

集まった出演者のみなさまはこちら♪

「レ・ミゼラブル」クールフェラック役の他、「ルドルフ」「ミー&マイガール」など

数多くのミュージカルにご出演されている横田大明(ひろあき)さん(写真右)。

やはり麻薬中毒で血の気の多いディック役を兄貴的存在感で演じます。

そして!

同じく「レ・ミゼラブル」クールフェラック役をはじめ、先日の「ルドルフ」や

「ミー&マイガール」「モーツァルト」など数々のミュージカルにご出演で、

おけぴ主宰「おコンサート」でもお馴染みの杉山有大(ありひろ)さん。

役どころは4人の中でただひとりだけ刑務所に入ったことのないという色男・ビリー役です!

↑稽古中に居眠りをしてお休み中・・・ではなく!

役に入り込む前に

その人物の持つ“前提”を心の中で作りこむため集中をされているのです。

前回の公演ではスタッフだったという小林充さん(写真中央)。

舞台に出演するのはまだ3回目という小林さんが演じるのは

仲間たちと同じく麻薬中毒で体中にガタのきているドニー役。

経験豊富な先輩たちに囲まれながら、

その独特の存在感で舞台の空気をふっとやわらげます。

ダメダメな男たちが、

ハイ(高級)な生活を目指して、ハイ(高揚)な状態でいどむ銀行強盗!

休憩挟んでの全2幕、1幕ごとにワンシチュエーションで展開していく男4人の腹の探り合い。

ブラックな笑いと、リアルな会話がみどころです!

お稽古終了後に、この作品への意気込みを語っていただきました!

谷口)

この作品で描かれているのは、底辺でもがきながら生きる登場人物の姿。

スタインベックの「二十日鼠と人間」に通じるところがあり、そのあたりをフックに作り上げています。

前回の公演ではひたすらナチュラルな演技を追求していきましたが、

今回はエンターテイメントとしての劇空間と

“嘘のない演技”とのバランスをとることに挑戦しているんです。

でも嘘だけは絶対にやりません。

演じている人物が何をみてどんなことを考えているのか、

それを僕自身が感じることが目標ですね。

横田)

とにかくセリフの量がハンパじゃない(笑)!

ディックという役が本当はどんな人間なのか、

そこをもっと掘り下げていきたいですね。

その姿を意識的に表現するのではなく、

最終的にお客様に少しでも自然に感じ取っていただければ。

小林)

僕は舞台に出演すること自体がまだ3回目ですし、

自分なんかでいいのかなと思いながら、みなさんについていくのがやっとという状態です。

谷口)

役者ってどうしても舞台上で嘘をつくのが癖になっちゃうんですけど、

この人にはそういうところが全然ない。

その面はほんとうに素晴らしいんですよ。

小林)

そう言っていただくのはありがたいんですが・・(恐縮される小林さん)。

ドニーという役は麻薬中毒で体もイカれていて、どうしようもないダメな人なんです。

でもその中にある純粋さや優しさ、

その複雑な感じを少しでも出してあげられればいいなと思っています。

杉山)

僕は「ルドルフ」や「ミー&マイ・ガール」でも谷口さんと共演しているのですが、

「レ・ミゼラブル」で再会した時に、

とてもおもしろいアプローチで役作りをされていたんです。

その演技方法をもっと知りたいなというのが(今回の舞台に)参加するひとつのきっかけですね。

例えば日常生活で誰かに怒りを持っていたとしても

わかりやすく態度に出して「このやろー!」とはならないですよね(笑)。

普通の顔で「へー、そうなんだ」と言いながらもはらわた煮えくり返っているなんてことがある。

それを舞台上でやるって意外に難しい。

いま僕が話しているようなことを

舞台上でセリフ劇としてみていたら退屈して爆睡しちゃうかもしれないですよね(笑)。

でもいまこの場で僕が話しているとみなさんずっと聞いていられる。

それを舞台上でやりたいんですよ!

ストーリーがおもしろいとか、ギャグがおもしろいとかではなくて、

「なにがおもしろいかわからないけれど、ずっと見ていられたね」と思っていただけるような。

何が面白かったのか、それを確かめにまた劇場へ足を運んでいただければ最高ですね。

横田)

うまい!

うまくまとめるね(笑)!

杉山)

(笑)。

台本にある“ト書き”も塗りつぶして見ないようにしています。

ト書きで動きを指定されていると、そこにむかって演技をしてしまう。

相手役を見て、うまれる感情を大事にしていれば、

自然にト書きどおりの動きになるんです。

指定された動きを目指して作るものと、

役同士の間で沸き上がって出てきたものとはちがう、と僕らは信じて今回の舞台を作っています。

横田)

本当にうまいね!

そのとおりだよ!

谷口)

この“関係性”が舞台の上でも見られます(笑)。

ご期待ください!



(“悪”な表情の中から4人の関係性が浮かび上がる!?)

会場となる上野小劇場は、

手を伸ばせば舞台に届きそうな劇場です(客席数は50席未満!)。

最前列は今回取材させていただいた位置よりさらに前方とのこと。

ほんとに近いっ!

お稽古場でも

その息づかい、腹の探り合い、一瞬で変わる場の空気感、

いまにも本当に殴り合ってしまうのではないかという

リアルな緊迫感にドキドキしました。

演劇とは、演技とは・・?

「E-Quest Company」という名前に込められた“探求していく”という意味。

役柄へのリアルなアプローチによる

新しい演技の実験の場でもありながら、

エンターテイメントの精神も忘れずにいきたいと語るみなさんの、

意気込み120%のステージです。

最後に出演者4人からの動画メッセージをどうぞ♪

果たして銀行強盗の結末はいかに!

<公演情報>

E-Quest Company 第2回公演

「ハイ・ライフ」

12月6日(木) 19:00

7日(金) 19:00

8日(土) 13:00/17:00

9日(日) 13:00/17:00

@ART THEATER 上野小劇場

☆12/8(土)夜と9(日)夜の公演では、

ジャンキー達からのクリスマスプレゼントつき!!

作:リー・マクドゥーガル

訳:吉原豊司

演出:谷口浩久

出演:横田大明/谷口浩久/小林充/杉山有大

照明:落合利充

宣伝美術:井上文

企画・制作 E-Quest Company

詳細は公式ブログにて!



おけぴ取材班・撮影:おけぴ管理人 mamiko

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