日本初演50周年記念公演となるミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』が日生劇場にて開幕!テヴィエ一家の父母と上の娘さん3人を演じるみなさんによる、初日前会見が行われました。
左より)唯月ふうかさん、実咲凜音さん、市村正親さん、鳳蘭さん、神田沙也加さん
【三女チャヴァ役:唯月ふうかさん】
「ドキドキ、緊張しています。一生懸命お稽古してきたので、それを信じてチャヴァらしくがんばります!」──この一年、『レ・ミゼラブル』『デスノート』そして本作とミュージカル出演され、来年には主演作『舞妓はレディ』も控えていますね。「はい。今年は2つの作品に同時並行で出演させていただきました。すごく貴重な経験となりました。2つの役も、それぞれ自分とは違うところが多くある役でしたので(役を通して)新しい自分に出会うことができました。来年も、どんどん引き出しを広げていけたらいいなと思っています」【次女ホーデル役:神田沙也加さん】
「ついに初日です!実は、私、前回の初日前会見の映像を見ていて、あの中にいるんだと感じています。家族にしていただいてありがとうございます」「ウェルカム!ウェルカム!」(市村さん)──神田さんも、今年は『キューティ・ブロンド』が大ヒット、再演も決まりました。そして、本作、来年には『1789 -バスティーユの恋人たち-』の再演も控えています。 「『キューティ・ブロンド』はとてもハッピーな作品で、これまでやってきた歴史ものとも異なる現代的な作品でした。それを経て、この作品で締めくくる。そういう気持ちで臨んだので稽古初日からピリッとした気持ちだったことを覚えています。2017年から2018年、年をまたいで、この作品に携われることを光栄に思います」【長女ツァイテル役:実咲凜音さん】
「久しぶりの舞台で、緊張しています。お客様の反応にもドキドキしています。同時に、歴史ある作品の一部になれたことを幸せに思っています」──実咲さんは今年宝塚歌劇団を退団され、本作が外部作品初出演となります。 「宝塚を4月いっぱいで退団し、新しい世界に踏みだしました。卒業とスタートがあった一年、今も、楽しみな部分と不安な部分があるのですが、何事にも前向きに取り組みたいと思います。この作品も楽しみながら務められたらと思います」【母ゴールデ役:鳳蘭さん】
「何度経験しても、初日は緊張するものです。手に汗です(笑)」すると…
汗を拭いてあげるテヴィエ
「今年は1月(『シスター・アクト』)、3月(『熱血!ブラバン少女。』)と博多や地方が続き、東京での公演はこれが最初!楽しみです」【父テヴィエ役:市村正親さん】
「ここにいる3人とあと2人、5人の娘の父親役です。私生活では2人の男の子の父なんですけど(笑)。この3人、父や母の言うことを聞かずに、勝手に恋をして、巣立っていくんです。まぁ、そういう思いをするお父さんは(世間にも)多いかと思いますので、そんなお父さんたちを代表して務めたいと思います」──新キャスト、3人の娘さんの印象は。「3人とも聡明で知的で、母親に似てキレイで、いい女っぷりです!」 「長女はこれまで宝塚男役出身※の方が演じてきました。はじめて娘役の方がね。これまでは、こんな感じのね(笑)」(市村さん)「本当に、女の子って感じのツァイテルですよ」(鳳さん)
これまではカッコイイ系の女優さんが多かったですよね!
※市村さんがテヴィエを演じられるようになってからは、みなさん宝塚の男役出身の方でしたね。「(神田さんは)お歌がキレイで」(市村さん)「本当に澄んだ声でね」(鳳さん)
「(テヴィエ一家に)よく来たね!」(市村さん)
「ふうかちゃんは『スウィーニー・トッド』以来、2度目の父親だからね!」(市村さん)
「はい、そうです」(唯月さん)
「いずれ、出刃(包丁)かなにか持ち出したりしてね(笑)」(市村さん)
──市村さんはこの一年を振り返ると。「今年は、僕の誕生日1月28日生まれの人が一番運勢がいいと言われていて。それだけにとても忙しく、怪我をしないようにというがテーマでした。あと一か月、怪我なく終えたいと思います。今回はみんな若いから、みんなに任せて、僕とツレちゃん(鳳さん)は割とおとなしく、お茶でも飲みながらお芝居するような…そんな感じです(笑)」と、市村さんはおっしゃっていますが、幕が上がれば…もちろんパワー全開です!
──今年を漢字一文字で表すと!「愛」(市村さん&鳳さん)
「愛を持って人と接する、その気持ちを忘れないでいたいですね。(世の中)いいことばかりではない、だからこそ舞台の上で生きる我々役者は、愛を大切に持ちながら舞台を務め、お客様にその愛を伝えたい。そして、お客様がその愛を持ち帰り、また誰かに伝える…そういう意味で愛ですね」(市村さん)
「わぁ!!」(3人娘)
──最後に楽しみにされているみなさんへ。「いよいよ今日から日生劇場で幕を開けます。来年2月まで、大阪、静岡、名古屋、福岡と参りまして、最後は私の故郷の川越で大千穐楽を迎えます。劇場でお会いしましょう。『屋根の上のヴァイオリン弾き』、よろしくお願いします」(市村さん)ゲネプロレポートも近日公開!!
おけぴ取材班:chiaki(撮影・文) 監修:おけぴ管理人