2011年に話題を呼んだアルゼンチン・タンゴ・ミュージカル『ロコへのバラード』が
東京グローブ座にかえってきました!(
初演のおけぴゲネレポはこちら)
まずはグローブ座の客席に入って目に飛び込むあの舞台美術!
後方にはピアノやコントラバス等の楽器が開演の時を待ち、
はじまる前からこの胸高まる期待感♪
そして幕が開くとそこは、現実と想像、幻想を行き来するタンゴでショーな夢の世界!
物語は、オラシオ(石井一孝さん)の本屋で開かれるマリア(彩吹真央さん)の朗読会が舞台。
朗読会?っと聞いて敬遠してはいけません!
関係に悩む夫婦、はっきりしない恋人達が、そんな思いをマリアにリクエストして語り始めたと思ったら、
そのエピソードが歌ダンス満載のファンタジーな劇中タンゴショーとなって展開するのです!
そして!“タンゴ”について、私もそうだったのですが、
もしかして固定観念でタンゴのイメージを持たれている方がいたらあまりにももったいない!
生のバンドネオンの音色とリズムで舞うタンゴは情熱的でセクシーで躍動的で物凄くかっこいい!
観劇後、かなりの間脳内再生を繰り返すこと間違いなしです!
彩吹真央さんは歌にダンスに大活躍!
石井一孝さんも歌と絡み(!?)で盛り上げます!
キラキラ輝く大月さゆさん&石井一彰さんカップル!CUTE!
二幕ではバレエダンサー西島千博さんの魅力&楽しさ全開!
タンゴ講師の資格も持つ進藤学さんの所作やダンスも素敵!Gonzalezさんとのペアのリフトは圧巻!
Chizukoさん、Claudio Villagraさん達プロのダンサーにはしびれます保証!
一部日程ですが小松亮太さんのバンドネオンはさらに情熱度UP!
そして迎える大圧巻のフィナーレ!
これは!!生でないと体感できません!
東京公演は9月29日まででございます!
観てきた方達の感想も本レポ後半でご紹介しておきますね!
どうぞお見逃しなく!!
おけぴ稽古場レポ&インタビューはこちらから<観てきた方達の感想>
▽
オープニングから、舞台の上のバンドがよく知られたタンゴの楽曲を奏で、
それだけでこれからどんな舞台が始まるのだろうかとワクワクでした。
芸達者な石井一孝さんの見事なストーリーテラーぶりと、
抜群のプロポーションの彩吹さんが踊るタンゴ、
それに加えて技術のあるダンサー陣の官能的なアルゼンチンタンゴ、
さらには演奏もコンサートを聴いているようで、ミュージカルを1公演観たというより、
お芝居を堪能し、ダンスショーを堪能し、
コンサートを堪能し、3公演を楽しんで得したような気分です。
▽
タンゴミュージカルとはどんなものだろうかと見る前には思っていましたが、
ただのダンスショーではない、タンゴによって単純ではない人間模様が表現されている、
とても素敵な作品でした。タンゴならではの胸を突き刺すように響く音楽、
激しいダンスには否応なくこの作品の現実でありながらどこか不思議で、
ファンタジックな世界観にぐっと引き込まれました。
▽
大人の音楽劇という感じです。
タンゴの激しい音楽とダンスが中心なのかと思っていたのですが、
1部はしっとりゆったりとしたお芝居の中に音楽,歌,ダンスが入る感じです。
それぞれの演者さんに見せ場があり、そして皆さん完成度が高い!
2部は、ダンス場面がたくさんで、1本のショーとして充分通用する程です。
やっぱりタンゴはカッコイイ!演奏もステキで、オシャレで贅沢な一時でした。
▽
手が痛くなるくらい拍手しました。
男女二人のタンゴも圧巻ですが、男性二人組も迫力。
CHIZUKOさんはTVで世界チャンピオンになった映像を見たし、
西島千博さんも知ってたけど、生でまじかに踊りを見られて感激!
舞台狭しと二組以上で踊ると、目で追うのも大変。
官能的で豪華なダンス、素敵な衣装と音楽。
タンゴミュージカルって初めてだけど、
ストーリィと歌とダンスが融合していて、
他のミュージカルにありがちなつなぎの不自然さを感じず、時間が経つのを忘れました。
▽
まず彩吹真央さんの歌に圧倒されました。
ただ熱唱するのではなく、さりげなく歌いながらも心が伝わるような歌声に聞き入ってしまいました。
それぞれ通し役はありますが、本の中の世界ではいろいろな世界観を表現しているので、
ショーと芝居の両方の要素があるのが魅力的だと思います。
西島さんは初めて見ましたが、バレエ的なダンスはもちろん、タンゴも素敵でした。
演技もシャイに気持ちを伝えるキュートな役で見ていてキュンキュンしました。
舞台のあちこちでそれぞれのカップルが踊るので一度では見きれないです。もう一度見たいです。
▽
素晴らしかった!何といってもダンス。
クラウディオさん、Chizukoさんたちプロのタンゴダンサーに
遜色のない彩吹真央さんはじめ他の出演者たち。
どんなに頑張ったのだろうと感動しました。歌も良かったです。
「ママ恋人が欲しいの」「小さな喫茶店」「ラ・クンパルシータ」など
よく知っている曲が多くタンゴに詳しくなくても十分に感情移入できました。
小松亮太さんのバンドネオン、ピアノ、バイオリンどれをとっても超一流ですね。
舞台装置も衣裳も構成もすべてに胸キュンでした。
▽
私はアルゼンチンタンゴ愛好家兼ミュージカルオタクですが
どちらにもフィットしてくれてど真ん中でした。
▽
初演よりもさらにパワーアップ。
生バンドの演奏に鳥肌がたち、タンゴのシーンは本当に官能的でうっとりとしました。
どこかにこのような素敵な本屋はないのかしら…アルゼンチンタンゴを習って、
いつかアルゼンチンに行ってみたいなって思ってしまいます。
この舞台は知的で官能的な上質の舞台です。毎日でも通いたいなぁ。
▽
すんなりと、お芝居と音楽、ダンスの中に入っていけました。
石井さんの演じるオラシオが、時に、ストレートプレイに近い演技で、
観客側の位置に近いところにいて、
そこからタンゴの世界へと導く触媒のような役割で、リアルと幻想の触媒となっていた。
▽
何気ない日常にある本屋が、ドラマチックに踊り出す。
まるで映画を観ているかのように。
そこには、憎しみや、嫉妬、誘惑や、長い人生の物語が描かれていて…
しかも言葉で表現するのではなく、タンゴで。
タンゴを盛り上げてくれるのはやはり生演奏。
暗いステージからトントントントンッとカウントが始まれば、舞台はいろんな色に染まる。
キレのあるターン、目まぐるしい程のリフト!時が止まった!
と思ったら西島さんのバレエが舞踊る…異空間すぎて圧巻。
もちろん、出演者全員の歌声も素晴らしい♪
何度も見たくなる舞台でした。
最後のショーは、皆さん華麗な技の見せあいで、目が何個あっても足りないくらいでした!
▽
タンゴの場面の「魅せる」素晴らしさだけでなく、
物語として、マリアさんオラシオさんをはじめとする、
オラシオ書店に集う風変わりな人々の生き方から、
自分の人生についても考える契機を持てるような、味わい深さがあります。
オラシオ書店での初っ端の場面、リベルタンゴが鳴り響く中、
登場人物らが舞台のあちこちでめいめい踊っている様子が好きで好きでたまりません。
おけぴ取材班:おけぴ管理人 写真提供:アトリエ・ダンカン