なにもかも新しい新生MA、ついに博多座から始動! これはもはや新作? そう思ってしまうほど、新たな魅力に満ちた
ミュージカル『マリー・アントワネット』博多座公演ダブルキャスト両初日観劇レポートをお届けいたします!!
豪華なドレスで登場するマリー・アントワネット。初演版、韓国版ともまた違う“よりリアル”な生澤美子さんによる衣裳の数々。ヘアスタイルやアクセサリーも見逃せません!(マリー・アントワネット役/ダブルキャスト・花總まりさん、フェルセン伯爵役/ダブルキャスト・田代万里生さん)
演じる俳優によって、役柄の関係性も異なって見える…ダブルキャスト公演の醍醐味を大いに味わえる配役に拍手! (マリー・アントワネット役/ダブルキャスト・笹本玲奈さん、フェルセン伯爵役/ダブルキャスト・古川雄大さん)
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博多座9月公演 ミュージカル 『マリー・アントワネット』 9月14日/9月15日 初日オフィシャルレポート▽博多座公演詳細はこちら! 初演を観た方には、もはや別バージョンといってもいいくらいに生まれ変わった新演出版。楽曲や衣裳、セットもそうですが、なにより役柄がぐっと絞られたことで、ふたりの“MA”の対比がより鮮やかになっているのが一番のポイントです!
王妃としての存在感、高貴さ、説得力抜群! 無邪気な笑顔と立ち居振る舞いひとつひとつから目が離せなくなる【花總まりさん】。王妃と民衆、それぞれがお互いのことを知らない悲劇が際立って見える花總マリー。『ベルサイユのばら』『1789』で演じたマリーよりさらに深く鮮やかにその“目覚め”を表現しています。
母、妻、そしてなによりも恋する女性として等身大のマリーを熱演する【笹本玲奈さん】。彼女もまたひとりの女性として必死に生きた…そんな思いが押し寄せます。物語が進むにつれ迫力を増す歌声の変化も素晴らしい! “MA”ふたりがはじめて心から対峙する場面、マリーとマルグリットのぶつかり合いの迫力も、ひとりの人間同士だからこそ!
パワフルかつ繊細なパフォーマンスで時代を動かす【ソニンさん】マルグリット! 『1789』のソレーヌ役とも重なりますが、革命に熱狂する民衆の姿をさらに一歩踏み込んで描く本作。似ているようで全く違う役柄をソニンさんがどう演じているのか乞うご期待!
時代に翻弄されながら、自分をしっかりと見つめる冷静さを持つ【昆夏美さん】マルグリット。物語序盤から民衆の熱狂の中に感じる小さな違和感、気持ちの揺れを丁寧に見せる演技。難曲揃いのナンバーの歌いあげもお見事! 「ミュージカルを見た!」という満足感を大いに感じさせてくれる存在になりました。
ときに上下の関係のように見えたり、向かい合わせた鏡のように見えたり…と、組み合わせによって異なる関係性が見えてくる4人のMA。
両初日の組み合わせは、決定的に異なる立場にうまれたふたりの対比が見事だった【花總マリー×ソニンマルグリット】と、等身大の女性として「ひょっとしたら彼女が私だったかもしれない」というテーマが浮かび上がってくる【笹本マリー×昆マルグリット】でした。
別組み合わせで生まれるであろう化学反応、同じくダブルキャストのフェルセン伯爵やルイ16世も加わればその魅力はいったい何種類に…? これは何度でも劇場に通いたくなる誘惑にかられますね♪
10/13(土)17時@帝国劇場 おけぴ観劇会のダブルキャスト組み合わせは笹本x昆x田代x吉原x佐藤!
舞台写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:おけぴ管理人、mamiko