【会見の模様を余すところなくお伝えする、ドドーンとレポ】
【天使の歌声、フランキー・ヴァリ役への挑戦】ザ・フォー・シーズンズのボブ・ゴーディオへ計6曲のデモ音源を送り、フランキー・ヴァリ役に認められた中川さん。その6曲のなかで、トワングという独特の発声法と、いわゆる地声の切り替えなどのテクニックを駆使した歌唱を求められていると感じたとのこと。
中川さん)自分自身が持っている声とはまた違う声、
第三の声といいましょうか、
新しい声を模索している最中です。ソロで歌う分にはまだしも、アンサンブル、ハーモニーになったとき、技術をコントロールしきれていない自分を感じます。
その精度に全然満足できてないんです。だいぶストイックな世界になりますが、そういう意味でもやりがいのある役です。
──あの独特のハイトーンを生み出すトワングについて中川さん)きちんと技術を習得すると喉に負担がないんですよ。ミュージカルをやっている人間、アクトをやっている人間がみんな、この発声を取得したらきっと僕の仕事はなくなるんじゃないかな(笑)。決して珍しいものではなく、
世界的にはすごく多用される発声でもあります。だから逆に
これが出来ないと世界には出ていけないのかと思うと、すごくいいチャレンジをさせていただいていると思っています。
【現時点で感じる役との共通点】中川さん)ニュージャージーの町からNYCを夢見て、あこがれていた人間という意味では、僕自身も仙台出身なんですけど、東京に出ていくことを
憧れていたという点は共通しているのかな。
そして、
仲間に出会っていくことによって自分の歌を見つけていく、そして、その自分の歌が世界に求められる歌になっていく、そこには光と影がある、葛藤もあるんだけどやっぱり振り返ったときに、いつでもそこには大切な仲間たちがいるということ。
今、横にいる藤岡マサはデビューの時期がほとんど一緒、彼とは作品も続きますし、信頼できる仲間がいるからこそ、いい意味で好き勝手できる、それによって力を発揮できるという気がします。
“仲間”とそして“夢”をあきらめず、“青春”を追いかけていけるところが共通点です。
藤岡さん)この作品って、じめじめしたところがなく、
全体的にカラッとしているんです。
すごく悲しい出来事が起きたりもしますが、それでもすごくカラッとしていて。
僕が演じるトミーという役は、結構、嫌なことや悪いことをやってきた人なんですけど、それにもかかわらず、
「いや、いろいろやったけど、でも、ザ・フォー・シーズンズを作ったのは俺だぜ!」みたいなことを言うんですよね。それでも、どこか憎めない、すごく愛嬌のある役なんです。僕自身、良くも悪くもとても
楽観的なので、そのカラッとした雰囲気に共感しています。
中河内さん)自分で言うのも変ですけど、
まっすぐで、熱くて、仲間思いなところがトミーと似ているかなと思っています。自分のもっているエネルギーを役に反映できたらと思っています。
海宝さん)映画で見た表面的なところでしかわからないのですが。そこからは、共通点はあまり感じなかったかな…(笑)。でも、
役と離れているからこそ面白いこともたくさんあると思いますし、これからみんなと芝居をしていく中で、自分との共通点もたくさん出てくると思います。それを楽しみにしています。
矢崎さん)今回の作品にもボブ・ゴーディオさんは関わってくださっています。
それは、きっと
ザ・フォー・シーズンズを、『ジャージー・ボーイズ』をずっと愛しているからこそだと思います。そこが共通点になればいいなと思います。それくらい
自分も作品を愛せるように、この役に向き合っていこうと思います。
福井さん)若い頃から歌が好きで、北海道の田舎で華やかな世界に憧れていました。そして東京に出てきてからも、いろんなことがあって、挫折もして…そのあたり、僕自身の中にあるものと通じるところがあるのかな。そして、ニックはちょっと年上なんですよね、そこも共通点かなと思っています。
あと、
僕はこういう場がすごく苦手なのですが、もしかしたらニックもそうなんだったんじゃないかな。こういう場にいながらも、なにか違和感を抱いていたような(笑)。そんな風に思っています。
吉原さん)違和感をね…笑。
そうですね。僕、これまでは中河内とか藤岡みたいな立ち位置にいるつもりでいたんですよ。でも、もう
自分が一番の年長者で、中川くんからも「胸を借りたい」とか言われる人間に、歳になってきたんだなということを最近実感することが多く、なんか気を使われるようになってきたんですよね。
藤岡さん)顔のせいじゃない?
吉原さん)顔のせいじゃねーよ(笑)。
そう思うとこの役にキャスティングされたこともわかるというか、その感じが僕と役の共通点だなと思いましたね。
【新しい『ジャージー・ボーイズ』、そのココロは…】藤田さん)せっかく僕がやれる、しかもこのメンバーでやれるので、まったく違う作品を作りたいと思っています。ただ、奇抜なアイデアでそれを読み解くのではなく、
バンドの崩壊や、青春というものをきちんと描いていこうと思っています。
アイデアで言うと、
「日本人が演じる『ジャージー・ボーイズ』」。
日本人のお客様が入っていけるような、いろんな構造を用意しようと思っています。
それをいま明らかにしてしまうと、本編を見る楽しみがなくなってしまうので申し上げることはできないので抽象的な表現になりますが、これだけすごいメンバーと仕事ができるので、そのメンバーがきちんと
“日本人として『ジャージー・ボーイズ』を演じるという輝き”に達するような演出を考えています。
目次へ【おまけ】
WHITEフォトギャラリー、PVレポREDだけでごめんなさい…目次へこの日に撮影されたPV完成も、夏の公演開幕も待ち遠しいですね♪
おけぴ取材班:chiaki(文・撮影) 監修:おけぴ管理人 JB2016