【2017年は4人とも帝国劇場の舞台に!】
──ここからは、みなさんの舞台でのご活躍についてうかがいます。今年は、春から『王家の紋章』(4~5月)に木暮さん、『レ・ミゼラブル』(5~7月)に上原さんと大田さん、『ビューティフル』(7月~8月)に山田さんと帝国劇場にリレー出演ですね!上原さん)
そうなんですよ。みんな帝劇俳優です!
僕にとっては、4度目のアンジョルラスになります。木暮さん)
僕は、知り合う前というか、完全にお客さんとして客席から理生さんのアンジョルラスを観ていました。上原さん)
え?そうなの!──上原さんのアンジョルラスはどのような印象でしたか。木暮さん)
やっぱりリーダーですよね。描かれているあの時代の革命に燃える若者たち、その中でもとびきり熱い男でした。そして、ひとたび歌いだすと圧倒的。この人について行きたいと思うアンジョルラスでした。結果、こうしてついて行っています(笑)。山田さん)
僕も観ていましたよ。もう最高!まず、理生さんが製作発表で歌っている動画を繰り返し見て、歌の勉強をしていました。そして、舞台上にいる理生さんを観たら、高身長で、この顔、赤が似合っているし、華がある!絶対にこの人はほかの人と違う何かを持っていると思ったら、さらにあの歌ですよ。ただただ尊敬でした。
原作の中でも、アンジョルラスは超美少年という設定で。上原さん)
…大丈夫でしょうか、僕は(笑)。山田さん)
えっと、理生さんはすごく美少年なキャラではないじゃないですけど、でも、ほかの人とは違う華があって、ちゃんとアンジョルラスとしてそこに居るんです。だから、僕は原作に近いと思います。上原さん)
ありがとうございます。
今年は『レ・ミゼラブル』日本初演30周年、同じアダムスの仲間の翔が新キャストとしてレミゼカンパニーに加わることもうれしいですね。大田さん)
僕も理生さんとの共演を楽しみにしています!──上原さんからなにかアドバイスは。上原さん)
音楽監督のビリーさん(山口琇也さん)による歌稽古で音楽的なところを徹底的にたたき込まれるんだよね。僕はそれをビリーズ・ブートキャンプと呼んでいるんだけど、まずはそこから。あとは、しっかりと原作を読みこむことかな。答えはすべてそこに書いてある、そう言えるくらい大きな力、魅力をユゴーの原作に感じます。──上原さんはアンジョルラス役でいきなりの帝劇デビューでしたよね。木暮さんも…。上原さん)
そうなですよ。一緒なんだよね!真ちゃんは帝劇デビューどうだった?木暮さん)
僕の場合は、あまり実感がわかなかったです。たぶん、いまだにわいていないのかもしれないです(笑)。一同) 笑!!
木暮さん)
(客席との間に)オーケストラピットを挟むじゃないですか、だから舞台上のエジプトの世界に集中できたのかな。あとは本当に、緊張はしましたが、思っていたよりは大丈夫で。多分、事の重大さに気づいていないんでしょうね。上原さん)
真ちゃんらしくていいね。彼は大物ですよ、さすが末っ子。──上原さんはデビューのときはいかがでしたか。上原さん)
僕は、元ちゃんの話に出た帝劇での製作発表が初めて帝劇の舞台に立った瞬間でした。♪ラマルクの死を歌わせてもらいましたが、あのキャパで歌うのは初めてでしたし、すごく緊張しましたね。山田さん)
緊張していたの?全然そう見えなかった。上原さん)
ずっと膝がガタガタいっていた。緊張していたし、怖かった。そう見えなかったのは、ハッタリです(笑)。
その後、稽古が始まってからも、まぁ、右も左もわからないことだらけで、開幕の直前まで悩んでいましたね。バルジャン役の(吉原)光夫さんにアドバイスをいただいたりして、舞台稽古を重ねるうちにようやく自分自身の中に役や作品が浸透してきた感じでした。
そして、プレビューでABCカフェのシーンで、「群れとなりて~」と歌ったときに客席から拍手が起きたんですよ。そこまでは緊張していたんですけど、あの拍手をもらってから楽しくなりました。大田さん)
これから帝劇の舞台に立たせていただく、元ちゃんと僕はどうなるかな。山田さん)
楽しみだね。
おけぴ取材班:chiaki(インタビュー・文) 監修:おけぴ管理人