【公演NEWS】 森新太郎×世田谷パブリックシアターの最新作 『メアリ・スチュアート』全キャスト発表!

生と死
宗教と政治
気高さと恥辱、そして秘められた想い。
その美貌と誇りは救いか?破滅か?
二人の女王、メアリとエリザベス。




16世紀末。
イングランド北部にたたずむフォザリンゲイ城に幽閉されている、
スコットランド女王メアリ・スチュアート(長谷川京子)。
ロンドン・テムズ河畔のウエストミンスター宮殿の玉座を支配する、
女王エリザベス一世(シルビア・グラブ)。
二人の女王を巡って交錯する人々の思惑と共に、
最終章へ向けて、運命の歯車が回りはじめる。



森新太郎コメント

 史実によれば、 エリザベスはメアリの死刑執行命令に署名したことを、生涯、 後悔し続けたそうです。何がかかる悲劇を招いたのか――。 シラーは彼女たちの心の内における“理性”と“感情” の葛藤を微細に活写するとともに、世論の脅威や宗教間の確執、 国家間の覇権争いが二人の運命を押し流していく様を巨視的なスケールで描き切りました。このスリリングで無情な人間ドラマを、 現代にも通じる政治劇として蘇らせたいと思います。


 森新太郎×世田谷パブリックシアタータッグ5作目は森が得意とする歴史劇のジャンル。史実を元にしたイギリスのお話ではありますが、権力を手にする者の孤独、また権力者の間を奔走しながら自分の生きる道を見出そうとする人々の生きざまが、繊細な心理描写によって鮮やかに描きだされ、現代に生きる私たちにもリアルな説得力をもって迫ってくる、まるで同時代に呼吸しているかのようなパワーに満ち溢れた作品です。また、本作は登場人物が20数名に及ぶ群像劇。18世紀に活躍したドイツの大劇作家シラーの原作を、20世紀のイギリスの詩人スティーブン・スペンダーが脚色した戯曲をテキストにしています。


魅力的なキャストで現代に立ち上げる傑作歴史劇

 長谷川京子はタイトルロールのメアリ・スチュアートを演じるにあたって、「…本当は、とても素直な人だったというだけなんじゃないかと思います。」と語り、孤高のスコットランド女王という本役で新境地を開く意気込みです。

 華やかなミュージカル作品の出演が続くシルビア・グラブは、栄華の頂点を極める立場にありながら、権力者の悲哀を一身にまとうイングランド女王役をどのように演じるかが期待されるところ。

 吉田栄作演じるレスター伯は、史実でも女王エリザベスに爵位を与えられて重用され、愛人関係にあったことでも知られる人物。しかも、過去にはエリザベスの命によってメアリの婚約者候補になるなど、屈折し複雑にねじれた恋愛心理がひそむ重要な役どころです。

 三浦涼介が演じる青年・モーティマーは、じつはシラーによって創作されたキャラクター。メアリが幽閉されているフォザリンゲイ城の厳格な領主・ポーレット(山本亨)の甥ながらフランスで学んだモーティマーは、エリザベスに忠誠を誓うのか?メアリに真実の恋の炎を燃やすのか?

 かつては若く美しい妖精女王(フェアリー・クィーン)として英国国教会と枢密院、英国議会を支配してきたエリザベス一世。彼女の寵臣の座をめぐりレスター伯に対抗する大蔵卿・バーリー(山崎一)、ケント伯(池下重大)ら、廷臣たちにうごめく権力欲と、重鎮ともいえる国璽尚書シュローズベリー伯タルボット(藤木孝)の存在が渦巻くさまは、エリザベスを、メアリをどのように操ろうとするのか。

 そしてメアリの乳母ハンナ(鷲尾真知子)、かつての執事メルヴィル(青山達三)たちが、メアリをめぐる攻防のなかで見せる献身的な姿とは…。

 イングランドの微妙な国際地位を象徴する、フランス大使・オーベスピーヌ伯(星智也)に、アンジュー公の特使・ベリエーヴル(青山伊津美)。そして知らぬ間にメアリ処刑への重要な立場を負わされてしまうエリザベスの秘書ディヴイスン(黒田大輔)。そのほか、モーティマーの仲間・オーケリー役に若手としての躍進がめざましい玲央バルトナー、剛腕な隊長役に冨永竜、メアリに仕える侍女たちに実力派の鈴木崇乃、金松彩夏が出演。

 総勢17名のキャストで挑む『メアリ・スチュアート』。森新太郎自身が「演劇ファンにはこたえられない、贅沢な配役が実現しました。」と語る本作に、どうぞご期待ください。


<登場人物(台本記載順)>

メアリ・スチュアート:長谷川京子
エリザベス女王:シルビア・グラブ
ハンナ・ケネディ(メアリの乳母):鷲尾真知子
レスター伯ロバート・ダドリー:吉田栄作
バーリー(大蔵卿):山崎一
サー・エミアス・ポーレット(フォザリンゲイの領主):山本亨
シュローズベリー伯タルボット(国璽尚書):藤木孝
サー・ウィリアム・ディヴイスン(女王の秘書):黒田大輔
サー・エドワード・モーティマー(ポーレットの甥):三浦涼介
サー・アンドルー・メルヴィル(メアリのかつての執事):青山達三
ケント伯:池下重大
オーベスピーヌ伯(フランス大使):星智也
ベリエーヴル(アンジュー公の特使):青山伊津美
オーケリー(モーティマーの仲間):玲央バルトナー
サー・ドル―・ドルアリ/隊長:冨永竜
侍女:鈴木崇乃
侍女:金松彩夏


<ストーリー>

 16世紀末、政変により国を追われ、遠縁(父の従妹)にあたるイングランド女王エリザベス(シルビア・グラブ)のもとに身を寄せたスコットランド女王メアリ(長谷川京子)だったが、エリザベスはイングランドの正当な王位継承権を持つメアリの存在を恐れ、彼女を19年の長きにわたり幽閉し続けていた。その間、二人の女王は決して顔を合わせることはなかった。そして時は今、エリザベスの暗殺計画にかかわったのではないかという嫌疑がメアリにかけられ、裁判の結果、彼女には死刑判決が下されたのである。

 スコットランド女王メアリと、イングランド女王エリザベス一世の対立を縦軸に、二人の間を奔走する、メアリに恋心を抱く青年モーティマー(三浦涼介)や、二人の女王から寵愛を受ける策略家のレスター(吉田栄作)をはじめとした数多の男たちの駆け引きを横軸に、刻一刻と迫る処刑の前で裁判を不当なものとして己の正当性を訴えるメアリと、その処刑を決行するか否かと心乱れるエリザベスの苦悩が描かれていく。

 その姿を一目見、その声を一度聴けば、誰もが心を許したくなるといわれる女王メアリ。メアリを救いたいと願う男たちは、メアリをエリザベスに一目逢わせれば、エリザベスの頑なな思いも氷解するのではないかとその機会をさぐる。果たして二人の女王は初めての対面を果たすことができるのだろうか?


『メアリ・スチュアート』
【日程】2020年1月27日~2月16日【会場】世田谷パブリックシアター
【作】フリードリヒ・シラー
【上演台本】スティーブン・スペンダー
【翻訳】安西徹雄
【演出】森新太郎
【美術】堀尾幸男【照明】佐藤啓【音響】藤田赤目
【衣裳】西原梨恵【ヘアメイク】鎌田直樹
【演出助手】平井由紀【舞台監督】瀬崎将孝
【出演】長谷川京子 シルビア・グラブ 三浦涼介 吉田栄作/
山本亨 青山達三 青山伊津美 黒田大輔 星智也
池下重大 冨永竜 玲央バルトナー 鈴木崇乃 金松彩夏/
鷲尾真知子 山崎一 藤木孝

この記事は公演主催者からの情報提供によりおけぴネットが作成しました

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