日生劇場にて上演されるミュージカル『この世界の片隅に』、2024年5月19日(日)昼公演にておけぴ観劇会の開催が決定しました!
2度にわたる映画化、実写ドラマ化と様々な形で届けられる、こうの史代さん原作の不朽の名作が、この度、初めてミュージカルとして上演されます。
脚本・演出は『四月は君の嘘』『のだめカンタービレ』などを手掛けた上田一豪さん、
音楽はミュージカル音楽作家として10年ぶりに再始動するアンジェラ・アキさん!
「ミュージカルの音楽作家になりたくて、10年前にアメリカの音楽大学に入学し、作曲を学び直しました。(中略)
ミュージカルには「何故それを舞台化するのか」という問いにはっきりとした答えが必要です。
このお話しを頂いてから改めてこうの史代先生の原作を読み、作品の素晴らしさに深く感動しました。
そして上田一豪さんが書き上げた脚本を読んだ時に、この作品を舞台化することの意味がはっきりとわかりました。
家族とは何か。絆とは何か。自分の居場所はどこにあるのか。もがきながらも常に前に進んでいく登場人物の中にある強さ、
そして優しさを伝えるお手伝いをさせて頂けるのだと、心が躍りました」
(
アンジェラ・アキさんコメントより)
淡い色彩、やさしく、美しく、独特の余白を残して描かれる、太平洋戦争下という過酷な時代ながらも、広島県呉市に生きる登場人物たちの心の機微、人生の選択、そして笑顔。
アンジェラ・アキさんの音楽がこの物語に寄り添った時、また新しい感動が生まれると期待が膨らみます♪
そんな物語を届けてくれる、おけぴ観劇会のキャストは──
絵を描くことが大好き、広島から呉へ嫁いできた主人公の浦野すずに【
昆夏美さん】。
おっとりしているすず役の昆 夏美さんは、現在上演中の『トッツィー』の弾けたサンディとは180度、いや、ぐるぐる回って540度違うキャラクターとなりますが、そこは昆さん!
おっとりだけではなく、芯の強さや周りの人から自然と愛される魅力など、歌とお芝居ですずのいろんな面を見せてくれることでしょう!
「初めてこの作品に触れた時、登場人物たちが日々の生活の中でささやかな幸せを見つけながら懸命に生きていた姿が心に残りました。かつてあった日本の日常と歴史をキャスト・スタッフ一同、舞台上で丁寧に描いていければと思います」(
昆さんコメントより)
すずが嫁ぐ相手の北條周作は【
海宝直人さん】。
周作役の海宝直人さんは、すっとした佇まいも真っ直ぐな歌声もピッタリ!
誠実で穏やかな周作がチラリとのぞかせるかわいらしさ、人間的魅力にあふれた人物造形に期待大!!
「この作品に初めて触れた時、淡々と描かれる日常の中にある生々しい温度感や息遣いに惹き込まれ胸を打たれました。この物語が伝えるものを自らの肉体を通してしっかりと皆様にお届けできるよう、作品と向き合ってまいります」(
海宝さんコメントより)
すずと周作、それぞれに関わることとなる白木リンには【
平野綾さん】。
儚げで、人生を達観している雰囲気を持つリンのさらりとした言葉がずしりと響きそうです!
「当時の生活をリアルに伝えることで、過酷な歴史のなかで生きたひとりひとりの人生の喜びや幸せ、葛藤を感じていただけたらと思います。リンとして見えるもの感じるものを大切に、精一杯役として生きていきます」(
平野さんコメントより)
すずの幼馴染で淡い恋心をいだいていた水原哲には【
小林唯さん】(『キャッツ』スキンブルシャンクス、『アラジン』アラジン、『美女と野獣』ビーストなど。昨年末に劇団四季を退団)。
こどもの頃はガキ大将、成長し海軍志願兵となる哲と文官の周作の対比がどう描かれ、どう映るかも気になりますよね。
「史実を背景にした本当にあったかもしれない物語。(中略)作品と水原哲の真実をお届けできるよう誠実に丁寧に全力で挑みたいと思います」(
小林さんコメントより)
ここからはシングルキャストで、すずの妹で器量好しの浦野すみを【
小向なるさん】が、
周作の姉ですずにとっては義姉、かつてはおしゃれなモダンガールだった黒村径子を【
音月桂さん】が演じます。
「本作品を通じて、その時代(戦時中)に生きた人たちが私たちと同様に日々の暮らしの中で悩み、そして幸せを感じているんだと知ることができました」(
小向さんコメントより)
「激動の時代を強く美しく生き抜いた人々の物語…全身全霊をかけてお届けしたいと思います。皆さまの心に響くぬくもりのある舞台になりますように」(
音月さんコメントより)
他にも、白木美貴子さん、川口竜也さん、加藤潤一さんらがご出演です。
すずと彼女の大切な人々の朗らかで尊い営みを描く本作。
速報PVからも感じられる、怒涛の展開とは一線を画す、淡々とした余韻たっぷりの描写、日本語をやさしく届けてくれる、アンジェラ・アキさんの音楽、
ひとりひとりの登場人物をとても愛情深く描き出す上田一豪さんの脚本・演出!
これまでにない質感の新しいミュージカル誕生の予感がします!!
ぜひ、おけぴ観劇会でミュージカル『この世界の片隅に』初演を見届けましょう!