ミュージカル『レ・ミゼラブル』2021年公演が5月25日帝国劇場にて開幕!初日会見が行われました。



ミュージカル『レ・ミゼラブル』、帝国劇場にて開幕!

 1987年の日本初演以来、多くの観客に愛され続けてきたミュージカル『レ・ミゼラブル』。5~7月の帝劇公演を皮切りに、8~10月に福岡・博多座、大阪・フェスティバルホール、長野・まつもと市民芸術館の、全国4都市にて上演されます。 ついに迎えた帝劇初日公演を前に、ジャン・バルジャン役の福井晶一さん、吉原光夫さん、佐藤隆紀さん、新たにエポニーヌ役に挑む生田絵梨花さん、テナルディエ役新キャストの六角精児さん、『レ・ミゼラブル』出演25年目を迎えるマダム・テナルディエ役の森公美子さんによる初日会見が行われました。



【ジャン・バルジャン役:福井晶一さん】



 プレビュー公演では、この作品を待っていてくださったお客様の圧を全身で受け止めました。カーテンコールでの客席からのありったけの力での拍手に込められた熱い思いに、改めて『レ・ミゼラブル』という作品の力を感じました。

 この一年、みなさんも、そして演劇界も苦難の時を過ごしてきました。その中で、こうしてレミゼがお客様を入れて公演ができることは演劇界にとっても明るいニュースだと思います。そこには僕らもいろんな思い溢れますが、なるべく冷静にいつも通りにやることを心がける。役と真摯に向き合い、誠実に作品を届けることに集中して公演を務めていきたいと思います。


【ジャン・バルジャン役:吉原光夫さん】



 「また帰って来た」という感覚が大きいです。そして「これでよかったんだ、変わらないんだ」という安堵の思いもあります。一時は公演自体どうなってしまうのか、不安が渦巻きましたが、こうして『レ・ミゼラブル』で帝国劇場に帰って来ることができました。プレビュー公演で舞台上に立ち、俯瞰して見ると、何も変わっていないんです。しっかりと守られている。いつも通り舞台が開くということ、そんな日常があることに安心しました。


【ジャン・バルジャン役:佐藤隆紀さん】



 プレビュー公演でのみなさんの拍手から、本当にみなさんが様々な思いを抱いて劇場まで来てくださったことを感じました。その思いに、こちらも感動し胸がいっぱいになりました。昨年、仕事がなくなった時期、僕たちは自分を見つめ直し、研鑽を積み、いつかまたその日が来たならばより進化したものをお届けしたいという思いで過ごしてきました。それがひとつ結実した充実感もあります。この思いで、千秋楽まで感染対策をしっかりしながら、安心安全な公演をお届けできるよう頑張っていきたいと思います。


【新エポニーヌ役:生田絵梨花さん】



 これまでの開幕の時は緊張でふわふわした感覚でしたが、今年は地に足がついているような感じがします。それはエポニーヌという役に力を借りているからかもしれません。それと同時に、目の前にある当たり前の光景がいつ無くなってしまうかわからないという現実を前に、今できることに集中し、一回一回の公演に魂を込めるというという意識をより強く持って臨むことができているからかもしれません。劇場に足を運んでくださるお客様の心に少しでも灯をともせるように頑張ります。

──コゼットからエポニーヌへ役替えをされ、エポニーヌとして臨むはじめてのレミゼ。エポニーヌというキャラクターに共感するところは。

 エポニーヌは強いという印象がありますが、そこには複雑な思いが混在しています。ただ強いのではなく、傷つかないために弱さを隠し強くあろうとする心、もっと言えば生きていくために強くならざるを得ない。そこは誰しもが共感できるのではないかと思います。


【新テナルディエ役:六角精児さん】



 はじめて帝劇の舞台に立ちました。すべてが新鮮でした。この大劇場での拍手を自分の身体で受け止めた時、得も言われぬ感動というものを味わいました。同時に、みなさんが生活する中で、心を非日常に置く、心を動かすということはやっぱり必要なこと。決して不要不急ではない、それは僕らの生活の一部だということも強く感じました。だから、そういった人の心を動かすことに対して、自分がその役目の一端を担えていることにちょっと誇りを感じました。

──オーディションで勝ち取ったテナルディエ役、どのあたりが決め手になったとご自身では思われていますか。

 よくわかりません。自分で言うのも口幅ったいですが、もしかしたら長い間生きてきた中で培ってきた「味わい」かもしれませんね。

 まだまだ超えられていない壁はたくさんあります。初日の舞台に立つにあたり、もちろん100%の準備をして臨まなければならないのですが、何をもって100%、終わりかはわかりません。レミゼには初日からとても高い水準で臨んでいる方もたくさんいらっしゃいますが、僕の場合はそうではないかもしれません。ここからお客様との間で見つけていくこと、自分が発見するもの、いろんなものを得て、大千穐楽にふり返った時、何か初日とは違ったものを掴めていたらいいなと思います。


【マダム・テナルディエ役:森公美子さん】



 97年からの出演となりますが、役どころもマイナーチェンジが施されていますので、また新しいマダムをお届けできればと思っております。


──森さんと六角さん、そして生田さんは実の親子という設定です。



森さん)
 そうなんですよ。生田さんのエポニーヌがこれまたなかなかのすれっからしで(笑)。え?生田さん、前にコゼットやったよねと確認したくなるくらい全然違うキャラクターを押し出してきています。声も全部地声で張っていて、びっくりしました。

生田さん)
 エポニーヌ役に向けて、発声を変えました。今までは裏声や高い音域の歌唱だったものを、地を這うようなエポニーヌの音色を出せるようにトレーニングを重ねてきました。


──では最後に福井さんよりメッセージをお願いします。

福井さん)
 いよいよ本日より、2021年の『レ・ミゼラブル』日本公演がスタートします。このような状況下で舞台に立てることをうれしく思いますし、しっかりと地に足をつけて公演を務めて参ります。状況はすぐにはよくならないと思いますが、明日、舞台があるならば、私たちはしっかりと準備をしてそこに挑むだけです。地方公演もあわせて10月までの長い公演、最後まで完走できるように頑張りたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。




【公演情報】
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
帝劇公演:2021年5月25日(火)本初日〜7月26日(月)千穐楽
*プレビュー公演:2021年5月21日(金)〜5月24日(月)
8月4日(水)~8月28日(土)@博多座
9月6日(月)~9月16日(木)@フェスティバルホール
9月28日(火)~10月4日(月)@まつもと市民芸術館

作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー  作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子 訳詞:岩谷時子

<プリンシパルキャスト>
ジャン・バルジャン:福井晶一、吉原光夫、佐藤隆紀
ジャベール:川口竜也、上原理生、伊礼彼方
ファンテーヌ:知念里奈、濱田めぐみ、二宮愛、和音美桜
エポニーヌ:唯月ふうか、屋比久知奈、生田絵梨花★
マリウス:内藤大希、三浦宏規、竹内將人★
コゼット:熊谷彩春、加藤梨里香★、敷村珠夕★
テナルディエ:駒田 一、橋本じゅん、斎藤司、六角精児★
マダム・テナルディエ:森公美子、谷口ゆうな、樹里咲穂★
アンジョルラス:相葉裕樹、小野田龍之介、木内健人★

★初出演(生田さんは、2017年、2019年のコゼット役からの役替わりとなります)

アンサンブルキャストのみなさん、キャストスケジュールなどは公演HPにてご確認ください。

製作:東宝



おけぴ取材班:chiaki(編集・文)監修:おけぴ管理人

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