KERA CROSS 第4弾は
KERA×演出:三浦直之(ロロ)でお届けする『SLAPSTICKS』! サイレント映画からトーキーへ、転換期を迎えるハリウッド。激動の時代に映画作りに情熱を注ぐ人々を、 映画への愛と希望に溢れる一人の青年を通じて描くロマンチック・コメディ!12月25日にシアター1010にて開幕。初日コメント、舞台写真(写真提供/東宝演劇部)、そして早速観劇されたおけぴ会員のみなさんからの感想
(♪)で綴る開幕レポートスタートです!
若き助監督・ビリー・ハーロック役:木村達成さんコメント
やっと待ちに待った初日の幕が上がります。楽しみながら千秋楽まで怪我なく無事公演ができるように、最後まで気を緩めず演じていきたいと思います。伴奏ピアニスト、アリス・ターナー役:桜井玲香さんコメント
遂に幕が上がるという高揚感で胸がいっぱいです。夢みる人たちが、その夢のため一生懸命生きる姿に奮い立たされる瞬間が沢山詰め込まれています。儚くかけがえのない時間が流れる、素敵な作品に仕上がっています。劇場でお待ちしております。
中年のビリー役:小西遼生さんコメント
過ぎた時間を思い出す時、バタバタと忙しなく生きていた時間ほど、それは鮮明に蘇り、愛おしく感じます。もちろんその分、後悔もきっと沢山。喜劇は悲劇、嘘とまことの境界にある曖昧な感情を、それぞれの人生と重ね合わせ楽しんで頂きながら、映画を愛し命をかけていた人たちの姿を通して、ご覧頂く皆様の今日の喜びや、明日への活力になればと思います。そして、サイレントコメディ映画の魅力も知って頂けたなら幸いです。♪主人公のビリーの若い頃と現在の両方が描かれており、木村さんと小西さんの好演でどちらにも感情移入がしやすく、幅広い世代におすすめのお芝居です。
♪ミュージカル界で活躍されている、木村達成さん、小西遼生さん、桜井玲香さんらが、ストプレでもまた違った魅力を振りまいてくれるので、気になった方は是非とも見てほしいです!時々映し出される、サイレント映画も面白く、ちょっと引きで見るのもお勧めです。
♪役者さんはみんなお上手。木村さんのキラキラした演技が若々しく、中年ビリー(小西さん)との比較が鮮やかでした。コメディかと思いきや寂しい話でもありミステリー要素もあり、二度目を見ると印象が変わりそうです。
♪時間軸を行き来しながら、当時の映画の映像も効果的に使って繰り広げられる舞台がとても新鮮でした。1度だけでは難しい部分もありましたが、その分考えさせられる点も多く面白かったです。また、史実を全く知らないで観ても楽しめましたが、これから観る方は史実をある程度調べてみてから観劇されたらスっと話に入れてより楽しめると思います!
◆◆STORY1◆◆
ビリー・ハーロックは、伝説のコメディアンであるロスコー・アーバックルの映画をリバイバル上映してもらおうと奔走している。だが、人々にとってサイレント・コメディーはもはや過去の遺物。ビリーは、配給会社に勤めるデニーを説得すべく、熱い眼差しで当時の思い出を語り出す。それは 1920年のハリウッド。ビリーが助監督として入社した “喜劇の神様” マック・セネットの撮影所での出来事だ。1920年のビリー(木村達成さん)マック・セネット(マギーさん)1939年のビリー(小西遼生さん)
映画監督、プロデューサー、マック・セネット役:マギーさんコメント
私、このカンパニーの最年長おじさんの経験をもってしても、今回の作品が、どんなお客さんたちに、どんな風に届くのか、幕が開くまで皆目、見当がつきません。そんな初舞台のような不安とワクワクで迎える初日。笑いに命を懸けた先人たちの熱い思いを込めて。若者たちとともに、いざ。♪ロマンチック・コメディと銘打ってはいるけど、様々な示唆が何層にも構築されていて、切なさ、悲しみ、憤り、恐怖、諦め、色んな感情が押し寄せ、でもやはり、人が生きる事って美しいんだ、と言う思いが満ちてきました。見て良かった。
♪物語が停滞せず、どんどん進んで引き込まれました。写実的ながら不条理劇的な部分もあって、一本道でない感じも面白い。魅力的な時代ではありますが、笑いを取るためにはなんでもする、というかさせるという闇も描かれていて興味深かったです。
♪サイレント映画からトーキー映画への転換期の激動の時代の映画に情熱をかける人々の熱い思いが時代を超えて伝わってきました。特にサイレント映画コメディに隠された命をかけた演技魂には圧倒されました。そして、ノスタルジックな回想場面では、なんとも言えない哀愁があり、それはまるで、アナロク時代に置き忘れた何か大切なものを思い起こさせるかのようでした。
◆◆STORY2◆◆
ある夜、編集室でフィルムの山と格闘中のビリー(木村達成)の前に、ふらりと現れた女優のメーベル・ノーマンド(壮一帆)。どこか様子がおかしい彼女にセネットが慌てふためいていて…。その日、ビリーは初恋の人であるアリス・ターナー(桜井玲香)の夢を見る。アリスとの恋は、ビリーの青春に欠かせない1ページだった。サイレント映画の伴奏ピアニストである彼女と過ごしたまぶしい日々。女優メーベル・ノーマンド役:壮一帆さんコメント
いよいよ初日を迎えようとしている今、ワクワクとドキドキが止まりません。歌もダンスもないストレートプレイはほんの少しの緩みがリズムを狂わせてしまうので、本番に向けて良い集中ができるよう調整していきたいですし、何より観に来て下さるお客様とこのストーリーの面白さを共有したいです! カンパニーの良い空気が良いお芝居に繋がるよう、心してのぞみたいと思います。◆◆STORY3◆◆
一方、とあるホテルでは、アーバックル(金田哲)がパーティーの準備をしていた。芽の出ない女優のヴァージニア・ラップ(黒沢ともよ)は、なんとかキャリアをこじあけようとフロントでアーバックルに声を掛ける。それが運命を大きく変える引き金だった。伝説のコメディアン、ロスコー・アーバックル役:金田哲さんコメント
皆様! 凄く素敵なモノが出来上がりました!ほんとにいいです!名作です! 1920年代のハリウッドに登場する個性豊かなキャラクター達が放つピュアな気持ちと喜劇と悲劇を彷徨ったロスコー・アーバックルを是非、ご堪能ください!女優ヴァージニア・ラップ役:黒沢ともよさんコメント
初めて台本を読んだ時に感じたわくわくがどんどん色や湿度を変えて、さらにさらにと膨らんでいくのを感じています。"わたしたちの『SLAPSTICKS』"をたくさんの方に体感してもらえたら嬉しいです。大切に誠実に努めます。よろしくお願いいたします。♪映画愛に溢れた作品でした。はんにゃの金田さんの配役に新鮮な驚きがありましたが、何とも言えない間合いの上手さにさすがと思いました。
♪サイレント時代の映画づくりにかける情熱、笑える映画が作れるなら死んでもいいと言い切れるかっこよさなんか感動してしまいました。木村くんと小西さんが本当に同じ人物を演じておられましたが違和感なく良かったです。金田さんの飄々とした演技も好きでした。
♪舞台装置がとても凝っていて、スクリーンのように映画が流れたり、3Dマッピングがあったり、たくさんの扉が使われていたりしました。動きのある背景が作れるところが3Dマッピングの良いところではないでしょうか。
◆◆STORY4◆◆
1939年。街を歩きながら、まるで昨日のことのように語るビリー(小西遼生)の話を聞くうちに、デニー(元木聖也)は少しずつビリーの思い出とサイレント映画に興味を抱き始めていた――。配給会社に勤めるデニー役:元木聖也さんコメント
いよいよ『SLAPSTICKS』始まります!無声映画の面白さや、この時代にあったいろんな困難や葛藤など見どころがたくさんあります!昔の人は「こんなふうに映画を作っていたんだ」というのも、この舞台を観ていただければ分かるとおもいます。また、この舞台に出てくる役で、本当にその時代に生きていた人も出てきます。そんな事を思いながら観て、観終わった後に調べてもらったりしたら、より面白いかもしれません。映画にかける熱い想いを持った人達がたくさん出てくる、『SLAPSTICKS』楽しみにしていてください!♪映画にかける情熱、無声モノクロ映画の時代だからこその情熱が伝わって来る舞台でした。その情熱と、役を演じる役者さんの情熱が相乗効果となって引き込まれました。
♪単に面白かった!とかは簡単に言えない、なかなか考える作品でした。コメディを作り続ける側と変わってく時代、それに翻弄される人たちを観劇終わってから調べてみると、グッと胸にきました。
♪まずフライヤーからオシャレな匂いがプンプンしてワクワクします。幕が上がるとスクリーンに見立てた枠を使って時代やシーンを行き来しながら、無声映画からトーキー映画に移っていく様を感じられました。昔って、CGもないのにあんなに危険を犯してまで撮りたい物を追求していたんだなと感じました。
公演は、年明け2022年1月8日~大阪・サンケイホールブリーゼ、1月14日~福岡・博多座、1月28日愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール、2月3日~は日比谷・シアタークリエにて上演されます!
写真提供/東宝演劇部 感想寄稿:おけぴ会員のみなさん
おけぴ取材班:chiaki(編集)監修:おけぴ管理人