本日4月14日(木)に初日を迎えた新国立劇場の演劇『アンチポデス』、舞台写真が届きました。
左から) 高田聖子、草彅智文、斉藤直樹、白井 晃、八頭司悠友、亀田佳明、チョウ ヨンホ、伊達 暁(撮影:宮川舞子)
日本初演!ピュリッツァー賞受賞作家アニー・ベイカーによる「だれかが“おはなしをする”お話を描いた物語」を、芸術監督の小川絵梨子が演出。
小川絵梨子芸術監督4年目のシリーズ企画は「声
議論, 正論, 極論, 批判, 対話...の物語」。対面を避け言葉だけのコミュニケーションとそのツールを手に入れた現代人が、一方的に投げつける、あるいは、投げつけられる言葉の多くは、時に正論のようでただの批判になっていないだろうか、極論をぶつけるだけで議論として成立さえしていないのではないか。時として、相手を傷つけることが目的になっていないか。直接耳に届く声と、内なる声に耳を傾け、そこから始まる議論や対話を描く作品が並びます。
左から) 草彅智文、斉藤直樹、高田聖子、白井 晃、八頭司悠友、チョウ ヨンホ、亀田佳明、伊達 暁(撮影:宮川舞子)
左から) 草彅智文、高田聖子、斉藤直樹、白井 晃、八頭司悠友、亀田佳明、伊達 暁(撮影:宮川舞子)
第一弾は、『フリック』でピュリッツァー賞を受賞したアニー・ベイカーが2017年に発表した『アンチポデス』。新国立劇場では『タージマハルの衛兵』の翻訳の記憶も新しい、小田島創志による翻訳で日本初演いたします。「地球の裏側」を意味するタイトルを冠した戯曲に登場するのは、閉ざされた部屋で物語を生み出す、という作業をしている男女8人。人に渡す言葉の在り方を、他者との関係性を、今一度、立ち止まって考えたい、というテーマのもとにお届けする「だれかが"おはなしをする"お話、を描いた物語」。様々な危機に陥った世界にとって「ものがたり」がどのような価値を持つのか、観客と一緒に考えたいと、小川絵梨子自らが演出をいたします。
【ものがたり】
会議室に集められた8人。リーダーであるサンディのもと、彼らは企画会議として「物語を生み出す」ためのブレインストーミングを始める。新たなヒット作を生むために。ゾクゾクするような、見たことがない、壮大な、集合的無意識を変えるような怪物級の話を創りだすのだと。
誰も聞いたことがない新しい物語を紡ぐため、必死で頭をひねるチームのメンバーたち。閉ざされた空間の中でアイデアも出尽くし、不安は募るばかり。チームも、そして物語の迷走も止まらない。やがて会議室の外に世界の終末のような嵐が訪れる。
最後に彼らの手の中に残るのは、どんな「物語」なのか──。
この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました