2013/07/04 『THE ALUCARD SHOW』 松下優也さんインタビュー

演出・河原雅彦さん×振付・MIKIKOさん──
そして音楽、ダンス、演劇、と様々なジャンルから集まった個性豊かな出演者たち!

この夏、東京・渋谷にて幕を開けるアート×ホラー×エンターテイメントショー
『THE ALUCARD SHOW』 (ジ・アルカード・ショー) に主演する
松下優也さんにお話を伺ってまいりました!


【松下優也さん プロフィール】
1990年5月24日兵庫県生まれ。
2008年11月にCDデビュー以降、全国各地で精力的に音楽活動を行うとともに俳優としてもドラマや舞台などで活躍中。
2009年ミュージカル『音楽舞闘会「黒執事」―その執事、友好―』に初舞台・初主演を果たす。初舞台ながら類まれなるボーカリストとしての才能とダンスセンスを遺憾なく発揮し舞台を成功に導いた。2010年シリーズ2作目『黒執事』主演、2012年ミュージカル『ドリームハイ』主演、2013年再演となる『黒執事』にて主演。




──この『THE ALUCARD SHOW』、お芝居なのかミュージカルなのかダンス公演なのか、公演概要をみただけでは全貌が把握できないのですが、実際に稽古が始まってみていかがですか?

松下)
これまでやってきたミュージカルやストレートプレイでもない
まさに “エンターテイメントショー” という作品です。
一方的に舞台の上から“おはなし”を見せるのではなく、
来てくださった方全員が楽しんで帰れるような、
アトラクション的なステージになるんじゃないかな。
…と言ってもまだ歌とダンスの練習だけで、
芝居部分の稽古は始まっていないんですけどね(笑)。

── “芝居” といえば真琴つばささん、高田聖子さん、酒井敏也さんという錚々たるメンバーとの共演となりますね。

松下)  
お芝居のパートでは、もう本当に
このベテラン3人の方が “どしっと” いてくださる安心感があります。
ただこの3人の皆さんの個性・オーラが強すぎるので(笑)、
かき消されないように、若いフレッシュなパワーを出していけたらいいなと。
僕が演じるブラドをリーダーとする「アルカード」のメンバー7人は、
僕以外はほとんどセリフもなくて、歌・ダンスでのパフォーマンスがメインなんです。
チラシのビジュアルを見ていただいてもわかるように、ちょっと妖しい雰囲気で作っていて、
僕自身もがっつりとセリフがあって芝居をして…という感じではないですね。
これまで出演してきた舞台で、ここまでセリフが少ない作品ってなかったんじゃないか、っていうくらい。
こんなに主役がしゃべらない舞台ってあまりないんじゃないかな、と思いますね(笑)。
これはもう “存在感” で勝負するしかないな、と考えています。



──松下さんが演じるブラドをリーダーとする“ アルカード ”。「吸血」というキーワードも出てきていますが、彼らはド○キュラということでいいのでしょうか・・・?

松下)
ふふふ。ま、それは一応見た感じはド○キュラっぽいですよね?
「ALUCARD(アルカード)」を逆さから読むと、「DRAC×××」となりますしね。
チラシのビジュアルもコウモリっぽいイメージですし。
でも!ブラドとアルカードがどんな存在なのかということは、
僕の口からはっきりとは言いたくない!言わないです(笑)!

──(笑)。では謎の歌手、ということで。

松下)
そう、謎に包まれています。
「実際に劇場で観ていただいた後に(彼らが何者なのか)考えてください」というほうが
面白いと思うんです。
観てくださる方、それぞれの答えの出し方があるやろうし。
作品の中でも、あまり多くをはっきりと語っているわけではないので、
「え?結局あれはなんだったの?」と、
観た後に誰かと話したりする楽しみがあるんじゃないかな。


──公演期間も約1ヶ月ありますし何度かリピートして観劇しても楽しめそうですね。

松下)
そうそう!
こういうショーってステージ上のいろいろなところをみる楽しみがありますよね。
例えば映画だと、映像が編集されていて引きになったりアップになったり、
いま映っているものにしか集中できないですけれど、
舞台って、その場で起こっていることの「どこを見るのか」を
自分で選択できるじゃないですか。
舞台の真ん中でメインの芝居をしているときでも、
ちょっとはじっこのほうを見てみようかなとか。
実際、僕も舞台の上にいるときにそういう視線を感じることもありますしね。
「あれ、真ん中で他の人がセリフを言っているのになんで俺のこと見てるの?」って(笑)。
そういうのも舞台の楽しみ方のひとつやろうと思うし。
今回は特に、見るべきところがいっぱいあると思います。
細かいところまでこだわっているので、
何回か観にきていろんな楽しみ方をしてもらえたら嬉しいかな。
そうしたらお客さんもいっぱい入るし(笑)。

──以前におはなしを伺ったときに、ライブで歌うときにも素の自分自身ではなく “歌手・松下優也” としてスイッチを切り替える、でも芝居の場合はさらに演じている “役” としてのスイッチを入れなくちゃならないのがむずかしい、とおっしゃっていました。その後いくつかの主演舞台を経て役者としてなにか掴んだものはありますか?

松下)
稽古段階で「どれだけ役を作り込めるか」というところですかね。
その役が舞台に出て行く前にどこで何をしていたのか、
なにをするために舞台に出てきたのか、
表面に見える動きだけではなくて、
その裏にあるものを稽古中からしっかり作りこんでおくと、
本番で自分が役を演じているというよりも「その人そのもの」になれそうな一瞬、というのが
やっぱりあるんです。
なかなかそこまで持っていくのはむずかしいことですけれど、
たまに舞台上でカチッとハマることがある。
“集中” って究極の “無意識” のことだと思うんです。
「よし、集中しよう!」と思っているときの “集中” なんて全然ダメで、
目の前のものを意識もなくこなしているときが、本当に集中している、ってことかなと。
舞台の上で無意識に “その役” になれると自然に動けるようになるんですよね。
そうなるために、稽古中から「どれだけ細かくその役を突き詰めていけるか」っていうことですよね。



──『黒執事』と違い、今回は原作なしのオリジナル作品、さらにセリフもあまりないということですが、ブラドという役を作り上げる上で何か参考にされたりはしていますか?

松下)
「アルカード」「ブラド」という名前について、すこし調べてみました。
たとえば昔ルーマニアに「串刺し公」とよばれたブラドという人が実在していて、
ブラム・ストーカーの小説のモデルになっている、とか…。
でも、その調べたイメージを自分の中でどうリアリティを持たせていくかというあたりは、
正直まだよくわからない(笑)。
演出の河原さんのイメージもあると思いますし。
この作品にふさわしい“ブラドとしての振る舞い方”というのがあるはずなんですよね。

──このモチーフは古今東西たくさんの作品に使われていますから正解というものはなさそうですよね。演出の河原さんとのやりとりもまだまだこれから、というところでしょうか?

松下)
そうですね。
ただ、作品の中で大人気となるグループのリーダー役ということで
“カリスマ性” というものにどういうイメージを持っているかは聞かれました。
「松下くんがカリスマだと思う人はだれ?」って。
たとえば僕が大好きなマイケル・ジャクソンとか、あと日本だとX JAPANのYOSHIKIさんとかって、
ちょっと…いやかなり普通の人間とは違うじゃないですか(笑)。
人間なんだけど浮世離れしているというか。
その感じが今回の役にはすごく大事だと思うんです。
アルカードというグループが現実世界でデビューして人気になってもおかしくない、と思わせるようなカリスマ性。
パフォーマンスのレベルとしても、ブラドという役が持つ雰囲気としても
それぐらいのものを作って行きたいですね。

──パフォーマンスというと前回の『黒執事』に引き続き、振付をMIKIKOさんが担当されますね。

松下)
実は、僕は『黒執事』ではあまり踊っていないんですよね(笑)。
フォーエイト(4×8=4小節)だけソロがあって、あとはカーテンコールでちょっと踊っただけで。
でも今回はとにかくめっちゃ踊ります!
振付はほとんどMIKIKOさんですが、
男性パートの振付はアルカードメンバーのひとりでもある岡本晋吾くんも担当しています。
MIKIKOさんと晋吾くん、ふたりのダンスジャンルの違いも楽しんでいただけると思いますね。
MIKIKOさんはご存知の通りPerfumeや『黒執事』を手がけていらして、
ポップなイメージのときもあればジャズやバレエっぽい振付のときもある。
晋吾くんはもう本当に “イマっぽい” ヒップホップですね。
今まさに流行っているLAスタイルのスタイリッシュなかんじのダンスです。

──どちらのダンスもいわゆる“ミュージカル”の中でよくあるダンスとはちがうものになりそうですね。

松下)
ちがいますね!
いわゆる “ミュージカル” を見慣れている方には
「こんなダンスもあるんだぞ」というのをみていただきたいですし、
ヒップホップやダンスに親しんでいる人たちにも絶対に楽しんでもらえると思います。
アルカードのパフォーマンスからは“音楽=Music”の匂いがするんですよ!
ロックとかヒップホップとか…ああいう感じ。
優等生じゃないんですよね、アルカードは(笑)。
「俳優が作品の中でダンスをしてみせる」というのではなくて、
普段あまりお芝居や舞台作品を見ない “音楽好き・ダンス好き” という人たちにも
楽しんでもらえるクオリティにしたいんです。
それができるメンバーは揃っていると思います!
それぞれの個性をみせながらも、どれだけバシッと動きを合わせられるか。
特に晋吾くんの振付は合わせてなんぼというところもあって、
ただワイルドにパワフルに踊ればいいというわけではない。
音楽を感じて踊るコンテンポラリーっぽい感じ。
歌詞とリンクしている動きもあるし…実はけっこう繊細な振付なんですよ。

──お話を聞いていると今回の作品は、音楽活動をしている “松下優也” さんとの境目があまりない感じですね。

松下)
そうですね。
今はまだ芝居の稽古が始まっていないので、
歌にしてもダンスにしても “松下優也” の引き出しの中からいいものを出してきている状態。
やっぱり本番では “アルカードのブラド” として舞台上に存在していたいですよね。
アルカードとしてブラドとしてパフォーマンスをみせるわけですから…。
でも “松下優也” を消しちゃうのももったいないし(笑)、
幕が開いたときに “ブラド” と “松下優也” が重なっていられればいいな、と思います。
…と言いましても、今はまだとにかくショーとしてもクオリティを上げること、それしか考えられません!
特に僕は自分のことを「音楽やダンスをメインとして活動している人間」だと思っていますから、プライドもあります。
パフォーマンスに関しては僕が一番いいものをみせて当然なんですよ。
そうでなければこの場所にいる意味が無いし、
そうあることを求められていると思うんです。
役柄としてもグループのリーダーですし、
歌とダンスに関しては僕がきっちりと舞台をひっぱっていきたい。
それぐらいのクオリティでありたい、今回の作品では特にその思いが強いです。
もちろん「ほかのみんなには負けへんで!」と思っているわけではないですけど(笑)、
アルカードのメンバー全員で意識し合いながら一緒に高みに行けるといいなと。
「このメンバーでデビューしたら本当に人気が出るんじゃない?」と言ってもらえるくらいになりたいですね。

──その意気込みを聞いて、本番でのパフォーマンスがとても楽しみになりました!最後にもしこの舞台に松下さんのお友達を誘うとしたらなんと言って声をかけますか?

松下)
友達ですか!?
そうやなあ…ふだん舞台をみていない友達でも絶対に楽しめると思うけど…。
うーん音楽が好きだったり、映画が好きだったり、
とにかくなにかそういう芸術的なものに触れることが好きな人だったら
舞台を見慣れていなくても絶対に楽しんでもらえる作品だと思うので…、うーん…、
あ、「ディズニーランドみたいだからおいでよ」と言うかな(笑)。
ほらディズニーランドって誰もが楽しめるいろんな魅力があるでしょ?
ハラハラ・ドキドキもあるし。
うん、そうそうそんな舞台にしたい。
やっぱり“アート×ホラー×エンターテイメントショー”ですからね!



                                                    
「観客にいいものを見せたい」
そんなシンプルで熱い想いが、松下さんの言葉そして目の輝きから伝わってくるようでした!
これから稽古を重ねて一体どんなステージがあらわれるのか…?
妖しい魅力の “アルカード” たちに会える日が
今からとっても待ち遠しくなったおけぴ取材班です♪


松下優也さんの他、平間壮一さん、植原卓也さん、橋本汰斗さん、加藤真央さん、
そしてダンサーとしても活躍する岡本晋吾さん、横尾瑠尉さんらアルカードメンバーに加え、
元宝塚月組トップスター真琴つばささん、劇団☆新感線の看板女優・高田聖子さん、そして酒井敏也さんら
個性豊かなキャストが集まった異色のエンターテイメントショー『THE ALUCARD SHOW』(ジ・アルカード・ショー)は、AiiA Theater Tokyoにて8月2日に初日を迎えます!
お見逃しなく!



(C)ALUCARD PROJECT 2013



【公演情報】
『THE ALUCARD SHOW』(ジ・アルカード・ショー)
2013年8月2日(金)~25日(日)
AiiA Theater Tokyo (アイア シアタートーキョー)

<スタッフ>
構成・演出:河原雅彦
振付:MIKIKO

<出演>
松下優也 平間壮一 植原卓也 橋本汰斗 加藤真央 岡本晋吾 横尾瑠尉/

大段沙織/講免 綾/篠原沙弥/中江友紀/沼田由花/脇坂江梨沙/

酒井敏也 高田聖子 真琴つばさ

公式HP


                                      

  
松下優也さんヘアメイク:向井大輔(&'s management)
取材/文: mamiko   撮影:hase   監修:おけぴ管理人   

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