「かあちゃん、最高傑作ばつくるけん!」
博多座を笑いと涙で包んだあの家族が帰ってくる! 2015年3月博多座で初舞台化!
博多華丸さんの舞台初主演でも話題になった博多名物 辛子明太子誕生の物語を描いた
『めんたいぴりり』。4年の年月を経て、新たなエピソードを描いた
「未来永劫編」が上演中。1月には映画『めんたいぴりり』が公開、9月には東京・明治座での公演も決定。
“メイド・イン・博多”がいよいよ東京上陸でも話題です!
と、その前に。誕生の地、博多座にて只今絶賛上演中の
『めんたいぴりり~博多座版~未来永劫編』の会見の様子をレポートいたします。
後列)酒匂美代子、ワッキー、原西孝幸、瀬口寛之、斉藤優、福場俊策、井上佳子
前列)東憲司(演出)、相島一之、大空ゆうひ、博多華丸、酒井美紀、小松政夫、藤吉久美子(敬称略)
初演に続き、海野俊之を演じるのは博多華丸さん!
華丸:3月30日に初日を迎える『めんたいぴりり』、前祝いのように前日にはプロ野球が開幕、知り合いのラーメン屋さんも開店という…。
「それはいいんじゃない!?」の声がそこここから(笑)
華丸:福岡は桜満開の時期、そこから桜が散るころに公演が終わります(4月21日千穐楽)。未来永劫編とは言いつつ、舞台ならではの儚さもある。一回一回完全燃焼で参ります。全国から観光がてら、お花見がてら観にいらしてください。屋台に行くにもちょうどいい時間に終演するように設定してありますので(笑)。
2013年のドラマに始まり、博多座では2回目の上演、集大成になると思います。頑張りますので、よろしくお願いいたします。
※確かに!夜公演も16時開演ですね♪海野千代子も初演から変わらず酒井美紀さん
酒井:お客様に笑って泣いていただき、思い切り楽しんでいただける作品になっています。ここから最後、劇場に行ってみなさんの熱い想いを巻き込んで、さらにいい芝居にできたらいいなと思っています。前回とはまた違う、よりダイナミックな舞台になっています。ご期待ください。
脚本・演出:東憲司さん
東(脚本・演出):演出を担当した東憲司と申します。初めての博多座、憧れのキャストさんと一緒に仕事ができて大変嬉しく思っています。素晴らしい作品になっておりますので、ぜひご来場ください。
──稽古場の雰囲気は。華丸:稽古場の雰囲気はそうですね、・・・(笑)。
周りから:なんで考えるの?/え、なにその間は。/すごくいいよね!
華丸:なにぶん、比較対象が無いもので(笑)。私が思うには、和やかで、誰も傷つくことない穏やかな稽古場です。
──稽古場では明太子を食べたりとか?華丸:要冷蔵なもんで、本物は博多に入ってからです(笑)。練習用の明太子があるんです。ロウで作った。本番では、ふくやさんからご提供いただけるので楽しみです。
酒井:(本当に)すごくいい雰囲気ですよ(笑)。この座組には、役者さんだけでなく芸人さんもたくさんいらして、みなさん楽しく演じてくださっているので、いつも笑いの絶えないお稽古です。
──小松さんは福岡ご出身ですよね。小松政夫さん
小松:博多出身です。この物語の中にはいろんな博多の話が出てきて、いつも涙ぐんでいるんでいます。でも、みんなが明るくて、演出的にも博多の勢いっていうのかな、そういう良さがよく感じられる芝居になっています。スゴイですね。あと、博多弁って難しいので、指導が必要なら…と思っていたのですが、みなさん何の問題もありませんでした。しっかり研究・勉強されていて、本当に感心しています。歌のありますしね。故郷の哀愁を感じながらやらせていただいています。
藤吉久美子さん
藤吉:私は久留米出身。地元の言葉でお芝居ができることが幸せです。やっぱり一番しっくりくる!念願の博多座さん出演も叶いましたし、なによりお芝居が素晴らしい!出ていながらにして「観たい」と思うくらい(笑)。ぜひみなさん、観にきてください。
川原和久さん
川原:私は粛々と淡々と役柄を全うしていく。あとは飲み会に参加、そっちがメインかな(笑)。博多の夜も頑張ります!僕は北九州市出身ですが、博多弁は難しいです。一応、小倉出身という設定になっているので助かっています(笑)。
大空ゆうひさん
大空:東京でお稽古しているのに、ここは博多かなと思うくらい、みなさんの明太愛、福岡愛に満たされています。この作品、そしてみなさんのお芝居から、とっても温かいものをもらっています。
相島一之さん
相島:僕は埼玉の出身なんですけど、博多は活気あふれる大好きな街。博多座で、このパワーのある芝居ができることが嬉しいです。時期も4月、春、舞台上でも桜が満開になるようなお芝居なので、みなさんお楽しみに!
ワッキーさん(ペナルティ)、原西孝幸さん(FUJIWARA)
ワッキー:最近ゴリラの仕事をしていたので、人間として大丈夫かな。日本語が間に合うのかなと思っていましたが…(笑)、頑張ります!
原西:ワッキーとWキャストって、ここゴリラ枠(笑)?お芝居の経験はあまりないので、稽古もどんな感じかなと思っていたら、とても自由に稽古させてもらって。この会見も、バリバリの稽古着の方もそうでない方も。主役がバリバリの稽古着って。自由ですよね(笑)。
華丸:ブランドものの稽古着です(笑)!!
斉藤優さん(パラシュート部隊)
斉藤:福岡で芸人しているんですけど、とにかく福岡の人がすごく楽しみにしているんです。初演の評判が広まって、前回観られなかったという人もたくさん。今回は、前回を上回る面白さです。終わったときに、「行けんかった~」と言わないように、みなさんちゃんと観に来てくださいね!
瀬口寛之さん
瀬口:いつも通り、泣いて笑って、大将と女将さんを支えていきたいと思います。
福場俊策さん
福場:諸先輩方のコメントを聞いて、僕はまだまだ不十分だなと。(今言う?!というツッコミが!!)あ、最終稽古を頑張りたいと思います(笑)。
井上佳子さん
井上:またこの「ふくのや」ファミリーの一員でいられることに感謝しています。楽しく熱く演じたいと思います。
酒匂美代子さん
酒匂:今回のお稽古で稽古代役をした時に感じたのは、いかにその役が演じる俳優さんにハマっているか。みなさんピッタリなんです。素晴らしい方々とご一緒できていることを改めて感じました。
◆ 平成の終わりに、激動の昭和を生きた人々の物語。なんだかドラマティックさが増しますね。そして、“メイド・イン・博多”の本作が東京初上陸するときは、時代は「令和」。まさに未来永劫編にふさわしい2019年の『めんたいぴりり』!まずは開場20周年のアニバーサリーイヤーを迎えた博多座で、泣いて笑いましょう♪
あらすじ
海野俊之(博多華丸)と千代子(酒井美紀)は、日韓併合後の釜山の街で生まれ育ち、夫婦となった。二人は第二次世界大戦後、日本に引き揚げ、博多で食料品「ふくのや」を始める。青春時代に釜山の市場で食べたお惣菜の味がどうしても忘れられない俊之は、その味を博多で再現しようと明太子づくりに奮闘する日々を送っていた。
俊之は“博多祇園山笠”に情熱を燃やす“山のぼせ”で、困っている人を見たら放っておけない性格。時として千代子や従業員たちも困り果てるほどだったが、俊之にとっては周囲の人々との交流や絆こそが明太子作りの原動力になっていた。俊之は今日も明太子を作り続ける。未来永劫に人々に愛される味を目指して…
激動の戦後を乗り越え、「未来」へと向かう人々の熱気で満ち溢れていた時代。辛子明太子作りに情熱を注いだ夫婦と周囲の人々との絆を生き生きと描きます。
おけぴ取材班:hase(取材・撮影)chiaki(編集・文)監修:おけぴ管理人