【公演NEWS】新国立劇場『願いがかなうぐつぐつカクテル』コメント到着&まもなく一般発売開始!



 東京都の「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」に定められた休業要請の緩和措置の段階がステップ3に移行したことから、公演実施を発表した6月5日時より、客席数を増やして販売することが発表された新国立劇場 演劇公演『願いがかなうぐつぐつカクテル』(7/9~26)。一般発売を前に翻訳・高橋文子さん、演習・小山ゆうなさんからのコメントが届きました。

 チケット発売などの詳細は新国立劇場ウェブサイト上のお知らせをご参照ください。



こどもとおとなのための
ピリリと風刺の効いたファンタジー


【作者について】

作者のミヒャエル・エンデは、『モモ』や『はてしない物語』などを執筆した、世界でもっとも有名な児童文学作家のひとり。本作は童話『魔法のカクテル』をエンデ自らが戯曲化した人気作品です。新国立劇場初登場の小山ゆうなが演出、日本初演でお贈りします。


【あらすじ】

大晦日の夜、枢密魔法顧問官のイルヴィッツァーの心はざわついていた。悪魔と契約したノ ルマを履行できていなかったからだ。大晦日が過ぎるまでに契約を果たせなければ、イルヴィッツァー自身が差し押さえになってしまう。

そこへ、魔女ティラニアは、なんでも願いがかなう魔法のカクテルを作るレシピが書かれた 巻物を手に入れるために、イルヴィッツァーを訪問する。

二人のやりとりを盗み聞きした猫 のマウリツィオとカラスのヤコブは何とか彼らの野望を阻止しようとするのだが......。


【翻訳 高橋文子からのメッセージ】

ドイツの作家ミヒャエル・エンデ(1929–1995)は、『モモ』や『はてしない物語』といった世界的なベストセラーでよく知られています。1989年に書かれた小説『魔法のカクテル』(川西芙沙訳、岩波文庫)は、エンデが完成させた最後の長編で、翌年にはその演劇版が初演されました。 物語は大晦日、ドイツでは「聖シルヴェスターの日」の夕方から年越しの鐘が鳴る真夜中までの出来事です。自然を破壊しようとする魔法使いと魔女に、カラスと猫の凸凹コンビが立ち向かいます。

物語が書かれた1989年は、温室効果ガスによる環境破壊を防ごうと、世界が動き始めた時代でした。オゾンホールやフロンガスといった言葉が、人びとの意識を地球全体の環境に向き合うことへとうながし始めていました。もうその頃から、私たちは自然と私たちとを救う崖っぷちの「大晦日」にはいっていたということかもしれません。動物たちの奮闘と友情によって、物語の世界は変わっていきます。魔法の力はない私たちですが、世界を動かす願いの力の方向は変えられるかもしれない。
「全てのカクテルのなかのカクテルよ、我がのぞみを叶えたまえ!」


【演出 小山ゆうなからのメッセージ】

ミヒャエル・エンデが作品を通して投げかけた人間による環境破壊、大人達による子供達 の自由の搾取等は残念ながら今も現代的なテーマで、日本の現状とも符合します。

芸術監督の小川絵梨子さんが最初に作品案の中で出されたのがミヒャエル・エンデの名前でした。子供時代に小川さんご自身が読まれてただ楽しいだけではないちょっと怖さも残る印象的な作家として大切に思われていらっしゃいました。

『願いがかなうぐつぐつカクテル』には、「虐げられた人々」しか出てきません。
悪い魔法使いにも大臣である上司がいて仕事を成さなければ存在を消される恐怖の元におかれています。猫もカラスも華やかさとは縁遠い存在です。

又、子供もめいっぱい楽しめる作品でありながら結末も残酷なまでにリアルという稀有な作品です。子供時代の観劇は人生の中で何回も思い出す宝物となるものだと思いますので、上質な深い作品をお届けできるよう最大限の工夫を重ねたいと思っております。

万能で素敵なキャストの皆様と作品づくりができるので魔法的な楽しい時間をお客様と共有できると信じております。



【公演概要】

『願いがかなうぐつぐつカクテル』
2020年7月9日(木)~26日(日)@新国立劇場 小劇場

<スタッフ>
原作・上演台本:ミヒャエル・エンデ 翻訳:高橋文子 演出:小山ゆうな
芸術監督 小川絵梨子

<キャスト>
北村有起哉 松尾 諭 森下能幸 林田航平 あめくみちこ 花王おさむ

<料金(税込)>
A席5,500円(こども2,750円) B席3,300円(こども1,650円)
○こども(4歳~小学生)は上記こども料金(50%OFF)でチケットをお求めいただけます。中学生の方は大人料金となりますが、ジュニア割引[20%割引]をご利用いただけます。
また、ご入場時に年齢を確認させていただく場合がございます。

<一般発売>
2020年6月27日(土)10:00~

<チケット申し込み・お問い合わせ>
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス

☆本公演は新型コロナウイルス感染予防、拡散防止対策をとって上演いたします。
詳細はこちらから

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この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました

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