【公演NEWS】新国立劇場『ピーター&ザ・スターキャッチャー』翻訳 小宮山智津子さん&演出 ノゾエ征爾さんのコメント紹介!



新国立劇場 こどももおとなも楽しめる企画第3弾は、『ピーター・パン』の前日譚を描くトニー賞5冠の音楽劇『ピーター&ザ・スターキャッチャー』!

 本作は『ピーター&ザ・スターキャッチャー』は、2004 年に米国で出版、日本でも『ピーターと星の守護団』として知られている小説を基に劇作家リック・エリスが戯曲化した作品です。

 有名なあの『ピーター・パン』の前日譚として、ある孤児の「少年」が、海賊たちと戦う冒険を繰り広げ、どうして大人にならない永遠の少年「ピーター・パン」になったかが描かれています。新国立劇場で 2014 年に上演された『ご臨終』を演出し、近年目覚ましい活躍のノゾエ征爾を演出に迎え、日本初演でお届けします。ブロードウェイでは 2012 年に開幕し、同年にトニー賞9部門にノミネート、5 冠を勝ち取ったヒット作です。



【翻訳 小宮山智津子からのメッセージ】

 この作品は劇作家リック・エリスが、小説「ピーター&ザ・スターキャッチャーズ」(デイヴ・バリー/リドリー・ピアスン作)を基に、新たに創作した劇です。スターキャッチャーというのは、おそろしい力をもつ星のかけらを悪の手から守る人たち。小説では、少年ピーターとスターキャッチャー修行中の少女モリーが、海賊たちを相手に大冒険をくり広げます。話の設定はなんと、100年前に書かれたJ.M.バリの原作よりも前。なので、ピーターは最初、まだ空を飛ぶこともできません。

 そして本作では、その大枠を残しつつ、登場人物を大胆にふくらませ、演劇ならではの趣向を盛り込んだ新しい物語が展開します。たとえば劇の冒頭で、ピーターには名前がありません。ひとりぼっちの少年が、自分の名前を得て、あのピーター・パンになるまでが、少年の心の内側からも見えてきます。そしてこの劇の大きな特徴は、俳優全員が自分の役のほか船乗りや海賊、観客に直接語りかけるナレーターにもなること。全員が一団となって物語をぐんぐんすすめていきます。まさに、ワンチーム! 見ている人たちも一緒にワクワクしたり笑ったりほっとしたり、そんな体験になったらいいなと思っています。


【演出 ノゾエ征爾からのメッセージ】

 「ええ波に乗って」
 温水洋一さんと江波杏子さん。
 私の新国立劇場での創作は、このお二人から始まりました。始まりましたというか、今のところ新国立劇場における僕の全てです。まだその一本のみだったので。
 モーリス・パニッチの『ご臨終』。究極の二人芝居。それはそれはお二人は素晴らしかったわけですが、まさか江波さんが故人になってしまわれるとは思ってもいませんでした。
 ある時、本番前の楽屋にて、江波さんからある言葉をいただきました。それは私を支え続けてくれる言葉の一つとなっています。
 『ピーター&ザ・スターキャッチャー』。あの『ピーター・パン』の前日譚にして、トニー賞5冠という、既に栄冠と評判の数々を手にしている作品ではありますが、国も変われば、言葉も変わり身体も変わる。まるで新たな冒険となることでしょう。今のこの日本で活動する俳優たちの身体性を真実として、ピーターたちが乗る船を思いきって新たに漕ぎ出したく思います。きっと「ええ波」が、まだ見ぬ景色へと後押ししてくれることでしょう。


【あらすじ】

 ビクトリア朝時代の大英帝国。孤児の少年(のちのピーター・パン)は仲間とともに、卑劣な孤児院の院長により「ネバーランド号」に売られてしまう。船内で出会ったのは、好奇心旺盛な少女モリー。モリーは、父アスター卿と同じく「スターキャッチャー」として、世界制覇を企む奴らから、地球に落ちてきた星のかけら「スタースタッフ」の威力を遠ざける使命を帯びていた。宝がつまっているトランクを狙う黒ひげたち海賊は船に襲いかかり、少年とモリーたちはトランクとともに海中に放り出されてしまう。やがて不思議な島モラスク島にたどり着いた彼らには、更なる冒険が待ち受け、そして......。






【お知らせ】

<ギャラリープロジェクト>
 一般の方々に向けて、ワークショップや講演などのイベントを実施するプロジェクトです。
〇12月 絵本読み聞かせ(動画配信・日程未定)
読み手:入野自由

詳細はこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/play/gallery-project/


<観劇サポート>
 一部公演で耳や目に障害のあるお客様への観劇サポートをご提供しております。
〇『ピーター&ザ・スターキャッチャー』観劇サポート公演
耳に障害のあるお客様向け(手持ち型ポータブル字幕機の貸出)
12月20日(日)11:30 公演
目に障害のあるお客様向け(開演前舞台説明会&リアルタイム音声ガイド)
12月25日(金)13:00 公演/12月26日(土)15:30 公演
詳細はこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/play/news/detail/13_018832.html
*サポートは無料です。要予約。定員あり。
*お申し込み方法などの詳細はWebまたはお電話(ボックスオフィス03-5352-9999)にてご案内します。
*障害者手帳等をお持ちのご本人は、チケットが障害者割引料金(20%割引)になります。また、第一種の手帳をお持ちの方は、お付き添い1名様のチケットが無料になります



<こつこつプロジェクト ―ディベロップメント―>
 一年間、3~4か月ごとに試演を重ね、その都度、演出家と芸術監督、制作スタッフが協議を重ね、上演作品がどの方向に育っていくのか、またその方向性が妥当なのか、そしてその先の展望にどのような可能性が待っているのかを見極めていくプロジェクトです。
 時間に追われない稽古のなかで、作り手の全員が問題意識を共有し、作品への理解を深め、舞台芸術の奥深い豊かさを一人でも多くの観客の方々に伝えられる公演となることを目標とします。
〇プロジェクトの流れや第一期の総括をまとめた「こつこつ新聞」を発行!
〇2021 年春、第二期が始動します!

詳細はこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/play/kotsukotsu/
新国立劇場『ピーター&ザ・スターキャッチャー』
2020年12月10日(木)~27日(日)@新国立劇場 小劇場
※12月5日(土)、6日(日)にプレビュー公演あり

チケット詳細はこちらをご覧ください。https://www.nntt.jac.go.jp/play/peter-and-the-starcatcher/
※こども(小学生~中学生)はこども料金(50%OFF)でチケットをお求めいただけます。
また、ご入場時に年齢を確認させていただく場合がございます。
※舞台間近の客席の一部に「こども優先エリア」(A席のみ)あり。
小・中学生のお子様とご同伴の大人の方に限り、優先的にご購入可。新国立劇場ボックスオフィス(電話)のみ受付。

【キャスト】
入野自由 豊原江理佳 宮崎吐夢 櫻井章喜
竹若元博 玉置孝匡 新川將人 KENTARO
鈴木将一朗 内田健司 新名基浩 岡田 正

【スタッフ】
作 リック・エリス
原作 デイヴ・バリー、リドリー・ピアスン
音楽 ウェイン・バーカー
翻訳 小宮山智津子
演出 ノゾエ征爾

公演HPはこちらから

この記事は公演主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました

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