アカデミー賞脚本賞受賞作家・ケネス・ロナーガンの戯曲を、
新国立劇場初登場の桑原裕子が演出!
ジェンダー、上司と部下、人種――。
複雑に入り組んだ現代における正義とは。
撮影:引地信彦
撮影:引地信彦
撮影:引地信彦
【演出:桑原裕子 コメント】
日本初演の「ロビー・ヒーロー」がついに幕を開けました。たった4人の男女が三時間に渡り膨大な台詞を怒濤のようにぶつけ合うこの会話劇は、日本人の感覚からすれば過剰と思えるほどの「声」に溢れています。ですがちっぽけなロビーで想いを吐き出す彼らの姿は、日々、正しさを求められ、葛藤し、もがく、今を生きる私たちの心を映しているようでもあります。千穐楽まで、ご覧になる方々の見えない「声」とたくさん繋がれますように。【主演:中村 蒼 コメント】
『ロビー・ヒーロー』がいよいよ開幕しました。ものがたり(HPより抜粋)
マンハッタンにある高層マンションの広いロビー。警備担当のジェフ(中村 蒼)は、人生の目的もなくこの仕事についている。クソ真面目で向上心のある上司ウィリアム(板橋駿谷)は、不良の弟が殺人罪に問われて心配していた。見回りに来た有能な警察官ビル(瑞木健太郎)と相棒の新人見習いのドーン(岡本 玲)、どうも二人はいい仲のようだ。ロビーで待っているドーンに、ビルの訪問先は女性だと口を滑らしてしまうジェフ。
翌日。弟のアリバイを偽証したウィリアムに対して、自分が何をすべきか悩むジェフ。ドーンは本当のことを話すのがあなたの責任だと説得するが...。