あらすじ
日本の戦国時代、天下統一の野望を抱いた者たちが群雄割拠の様相を呈した頃、蜘蛛巣城の城主・都築国春は味方の謀反により苦戦をしいられていた。一の砦の大将・鷲津武時は二の砦の大将・三木義明と激しい戦いの末、蜘蛛手の森の中をさまよっていると、二人は森に棲む謎の老婆と出会い、二人は予言めいたことを告げられる。武時には「今宵からはあなたは北の館のお殿様、やがては蜘蛛巣城のご城主様」、義明には「あなたのお子はやがて蜘蛛巣城のご城主様」。この予言を聞いてから武時とその妻・浅茅の運命は大きく変わり、予言に誘われるかのように動き出す――。
【日本映画界の巨匠・黒澤明監督の傑作映画の舞台化/人間の本当のしあわせのあり方とは何か 赤堀版『蜘蛛巣城』】
2023年2月、<忘>ラインアップを締めくくるホール公演として上演するのは、劇作家・脚本家・演出家・俳優として独特の世界観を表出してきた赤堀雅秋演出による『蜘蛛巣城』です。【早乙女太一と倉科カナが演じる武時と浅茅、若さゆえの疾走、破滅への物語】
上演台本・演出 赤堀雅秋コメント
まずこの作品の演出の依頼を受けた時、「何故、今この作品を現在の観客に提示するのか」という事を考えました。もちろんエンターテインメントとして単純に喜んでいただくというのは大前提として。脚本・上演台本 齋藤雅文
黒澤監督の「蜘蛛巣城」は、『マクベス』を日本の戦国時代に翻案し、能の手法、美意識を大胆に取り入れた映像美溢れる傑作です。大劇場の舞台用に脚色するにあたって私は、映画的スペクタクルではなく、日本人の精神性ということを強く意識しました。早乙女太一 鷲津武時役
赤堀さんが演出を手掛ける舞台に参加させて頂くのは、2017年に上演された『世界』以来、約6年ぶりになります。あの時、経験できた舞台作りの時間は、とても大きな経験になりました。倉科カナ 鷲津浅茅役
演出の赤堀さんとはずっと一緒にお仕事したいと切望していたので、今回お話しを頂いてとても嬉しいです。長塚圭史 軍師・小田倉則保役
KAATより演出をお願いした赤堀さんから出演依頼を頂いた時は驚きのあまりひっくり返りそうになりました。お引き受けした以上はご期待に添いたいと思います。ここ10年ほど自分自身が演出する舞台にしか立っていなかったので恐らく大変に苦労したり、楽しんだり、色々新鮮なことになるでしょう。『マクベス』でいうところのマクダフという大役ですが、そこはあまり気負わずに小田倉則保という忠臣の人物像に少しでも寄り添えればと思います。中島歩 三木義明役
『蜘蛛巣城』という荘厳なタイトルに皆さま尻込みしてしまうかもしれません。というか僕もしっかり尻込みしております。いつも駅から家までを歩いて運動した気になってるのに急にチョモランマに挑むような気分です。銀粉蝶 物の怪の老婆役
存在の耐えられないヤルセナサ。――赤堀さんの作品を思うとき、最初に浮かぶ言葉です。でも、今回はあの黒澤明監督の『蜘蛛巣城』の舞台化だときいて、驚きました。黒澤映画で思い出すのは三船敏郎のギラギラと野心に燃える眼。そんなものは赤堀作品とは無縁のものに感じて、それで驚いたのですが、いまはワクワクしています。わたしの知らない赤堀さんに出会える予感があるから。それに、『蜘蛛巣城』は『マクベス』の翻案ですけど、マクベスを苛む罪悪感はつきつめるとヤルセナサに至る。きっとそうなります。これは魔女の予言です。KAAT神奈川芸術劇場芸術監督 長塚圭史
本作に「若さ」という要素を加えると聞き非常に楽しみです。身の程を知らず、あるいは今ある幸福を幸福と信じられず、本懐を忘れて暴君と化してゆく鷲津武時=マクベスに「若さ」を注入する。ぬかるみをジタバタともがきながら滑っていく赤堀版が目に浮かびます。新国立劇場 演劇『デカローグ5』福崎那由他さん&渋谷謙人さん&寺十吾さん鼎談
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