第四十九回菊田一夫演劇賞受賞者が発表されました。
【菊田一夫演劇大賞】
「ラグタイム」上演関係者一同 (「ラグタイム」の高い舞台成果に対して)

「ラグタイム」
写真提供:東宝演劇部

「ラグタイム」
写真提供:東宝演劇部

「ラグタイム」
写真提供:東宝演劇部

「ラグタイム」
写真提供:東宝演劇部
大賞は──舞台は20世紀初頭のニューヨーク。アメリカの移民の約9割がやってきたといわれる激動の時代を舞台に、ユダヤ人、黒人、白人。それぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする物語を豊かな音楽で綴るミュージカル『ラグタイム』。演出家 藤田俊太郎さんのもと石丸幹二さん、井上芳雄さん、安蘭けいさんら豪華キャストにより日本初演されました。(おけぴ)【菊田一夫演劇賞】
柿澤勇人 (
「スクールオブロック」のデューイ・フィン役、
「オデッサ」の青年役の演技に対して)

「スクールオブロック」
撮影:田中亜紀 提供:ホリプロ

「オデッサ」
撮影:宮川舞子 提供:ホリプロ
「スクールオブロック」では、ひょんなことから規律正しい学校の教師になりすますロックを愛する破天荒な男デューイ役をダメだけど愛される人物に!「オデッサ」(1999年、テキサス州オデッサで起きた殺人事件で容疑者となった日本人旅行者、取り調べを担当する日系人の警察官、通訳を担当する語学留学中の青年──密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル。三谷幸喜さん作・演出によるコメディ作品)では、テキサスに留学中の青年役として英語、日本語織り交ぜた台詞を自在に操るお芝居は圧巻でした!宮澤エマ (
「ラビット・ホール」のベッカ役、
「オデッサ」の警部役の演技に対して)

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「ラビット・ホール」
撮影:岡千里 写真提供:株式会社パルコ

「オデッサ」宮澤エマ
撮影:宮川舞子 提供:ホリプロ
「ラビット・ホール」(幼い息子を亡くした夫婦とその家族が傷ついた心が再生に至る道筋を、家族間の日常的な会話を通して繊細に描いた作品)では、大きな悲劇に見舞われながらも懸命に生きようとする母ベッカの心の揺れ動きをリアルに伝え、「オデッサ」では一転、テンポの良い会話で笑わせる名コメディエンヌぶり!タイプの違う会話劇それぞれで役にしっかりとした体温を感じました!三浦宏規(
「のだめカンタービレ」の千秋真一役、
「赤と黒」のジュリアン・ソレル役、「
千と千尋の神隠し」のハク役の演技に対して)

「のだめカンタービレ」
写真提供:東宝演劇部

フレンチロックミュージカル『赤と黒』
撮影:岡千里

舞台「千と千尋の神隠し」
写真提供:東宝演劇部
“オレ様”、音楽への純粋さ、カリスマ性……人間的魅力あふれる千秋先輩を演じた「のだめカンタービレ」、野心家で繊細な青年ジュリアンに扮した「赤と黒」で見せた美しさと切なさ、謎めいた少年ハクとして舞台上を華麗に駆け抜ける姿が印象的だった「千と千尋の神隠し」……改めて幅広い活躍!!ウォーリー木下 (「チャーリーとチョコレート工場」「町田くんの世界」の演出の成果に対して)
ファンタジーの中に人間ドラマ、温かいメッセージが込められている作風。ただそこに居るだけでワクワクする劇場空間、魔法のような舞台にいつもワクワクが止まりません!【菊田一夫演劇賞特別賞】
前田美波里 (永年のミュージカルの舞台における功績に対して)

「アプローズ」
撮影:小安勇次

「Endless SHOCK」

2022年 ミュージカル「ピピン」より
キョードー東京 写真提供
その存在感で長きにわたり人々を魅了し続ける美波里様! ピピンのアクロバットなどでも進化し続ける姿を見せてくださいます!!2024年5月8日 菊田一夫演劇賞選考委員会
委員長 中川 敬
委員 水落 潔
矢野誠一
萩尾 瞳
山口宏子
小玉祥子
一般社団法人映画演劇文化協会
この記事は主催者の情報提供によりおけぴネットが作成しました