おけぴ関連レポート
【劇場で確かめる演劇の効用】こまつ座『紙屋町さくらホテル』舞台写真&感想で綴る観劇レポート(キャストコメントあり)あらすじ
昭和二十年五月の広島。「新劇の団十郎」と呼ばれた丸山定夫と、女優・園井恵子を中心に組まれた「移動演劇隊」さくら隊が逗留する紙屋町さくらホテル。ホテルのオーナーである日系二世の神宮淳子、宿泊客の文学博士、監視役の特高刑事、そして薬売りに扮して、昭和天皇の密使として密かに全国を視察する海軍大将・長谷川清らも巻き込んで、さくら隊は巡演のために演劇の稽古を重ねる。
長谷川らが自分の使命を超えて、演劇の魅力を見出していく一方、時代は刻々と「その時」に向かって動いていた──。