【寄せられた感想をご紹介!】
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拍手をしながら「あー、面白かった!」と無条件に楽しめた舞台でした。
シェイクスピアなのに!というくらい、今までのイメージを覆してくれました。
ジョン・ケアードさんの演出は期待通り素敵で、役者の皆さんも魅力的に役を演じてくれました。満足です!
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凄く面白かった!始めこそシェイクスピアの言葉の嵐に頭フル回転でしたが、どんどん肩の力がぬけて物語に入り込んで声だして笑ってる自分がいました。
言葉が生きてるってこういうことか!と。腹黒さも滑稽さも、どの人物も愛らしくて、どこかほろ苦い。面白さだけでなくこのほろ苦さが、たまらなく心にささって愛おしいんです。不思議です。
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お堅い印象のシェイクスピアで数少ない喜劇ですが、台詞まわしも面白く、橋本さとしさんの執事が特に笑わせた。
宝塚退団後の音月さんの懐かしい男役も見られてお得でした。
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喜劇と悲劇は紙一重、まさにそんな作品でした。音月桂さんが特に素晴らしかったです。
一人二役ということでしたが、ヴァイオラ、シザーリオとセバスチャンという三役を見事に演じ分けていらっしゃいました。
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オーソドックスな美しい美術、華のあるキャストそして分かり易い演出で誰もが楽しめる作りになっていました。
少女漫画の世界のようにロマンチック。
ラストシーンなどにはケアードさんのテーマへのこだわりが見えてシェイクスピア初心者から見慣れた方まで全ての方におススメです。<美しき舞台写真掲載!ご観劇前のみなさまはご注意ください>【開幕レポ】
ジョン・ケアード×ウィリアム・シェイクスピア×個性豊かなキャストで届けられるロマンティックでコミカルで、それでいてチクリと心に突き刺さる
『十二夜』ついに開幕です!
これまでもストレートプレイはもちろん、ミュージカルや歌舞伎でも上演されてきた『十二夜』がロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)アソシエイト・ディレクターも務めるジョン・ケアードの演出で上演、しかも世界初演!これはワクワクですね。
稽古場見学会(
おけぴレポはこちら)からさらに深化した本番、美しい舞台写真を交えながらその様子をご紹介します。
<ものがたり>
船の遭難で離ればなれとなった、双子の兄妹・セバスチャンとヴァイオラ(音月さん二役)。
兄は死んだものと思い込んだヴァイオラは、身を守るために男装しシザーリオと名乗ってオーシーノ公爵(小西遼生さん)に仕えます。
オーシーノに恋心を抱くヴァイオラですが、男に扮した身でその想いを打ち明けることができず、オーシーノが恋焦がれる伯爵令嬢オリヴィア(中嶋朋子さん)との間を取り持つことに。
しかしオリヴィアはヴァイオラ扮するシザーリオに恋してしまい…。
密かにオリヴィアを慕う執事マルヴォーリオ(橋本さとしさん)も巻き込んで、すれちがい&かんちがいの恋愛喜劇の行く末は…?!
オーシーノ公爵(小西遼生さん)と楽士の場面から始まります
音楽に包まれるオーシーノ、恋の苦しみは癒えるのか…それにしても美しい
オーシーノに小姓として仕えるシザーリオ/ヴァイオラ(音月桂さん)
やっぱりこのシーンはドキドキしちゃいます!
一方通行の恋はコミカルでもあり、切なくもあり…これぞ悲劇と喜劇は紙一重
オーシーノ公爵の想い人、美しきオリヴィア(中嶋朋子さん)は亡き兄の喪に服しているのですが
中嶋さんのセリフ回し、気品があってそれでいてとってもチャーミング!
恋をきっかけにオリヴィアにも大きな変化が!
衣裳も前面に絵画プリントのある華やかなものに。手を差し伸べるのは…?
初日の公演を拝見し、その印象をひと言で表すと「OH、ド直球!」、
ちょっとおしゃれに綴ってみると「非常にオーセンティック」な『十二夜』なのです。
シェイクスピアが作り出した世界とそこに生きる人々を舞台上に丁寧に立ち上げる。
ただただその心意気で作りあげられた上質な作品です。
登場人物のセリフは松岡和子さんによる翻訳のシェイクスピアの言葉。
稽古場でも「翻訳は生き物」との考えのもとに改良がくわえられたそのセリフは、聞いていて活字を読んでいる感はなく、すごく生きた温もりのあるものです。
そしてそう感じるには芸達者な役者のみなさんの力も大きく、一人ひとりがまさに役を生きてそこにいるのです。だれもかれもが愛おしい。
オリヴィアの執事マルヴォーリオ(橋本さとしさん)
写真後のフェイビアン(青山達三さん)もおとぼけ風味のいい味です!
笑いと憐れみ、観客の心をわしづかみにするマルヴォーリオ!手にしているのは例の(笑)
はい、手にしているのは例の手紙なのです!
ステージサイド席のお客様も巻き込んでの「文面の意図の確認、復唱、確信!」
大いに沸くシーンです
サー・トービー(壤晴彦さん)道化フェステ(成河さん)サー・アンドリュー(石川禅さん)
面白3人組のシーン、楽しい歌や踊りがいっぱいですがその歌詞やメロディに込められた意味は深い!
どのキャラクターも生き生きと物語を生きているのですが、中でもサー・トービー役の壤さんには敢えて
「あて書きですか?」、この言葉を贈りたいと思います。
いや、この言葉、実はそれぞれの方に贈りたい!!それくらいピタッと合っているんです!
道化フェステの成河さんは軽やかな動きやちょっと影のある伸びやかな歌声、人を食ったような哲学的な台詞の数々、シェイクスピア劇における道化の意味を改めて考えさせられる存在感です!石川禅さんのダメカワイイ(笑)サー・アンドリューの決闘シーンは必見♪
ほかにも愛すべきキャラクターいっぱいです。西牟田恵さん演じるキレのあるクールなデキル女マライヤも愉快痛快、宮川浩さんの温かみのある船長さん!
そして役にピッタリ濃い目の色男!山口馬木也さんの熱い男アントーニオ。決して登場するシーンは多くはないのですが、強烈な印象!観劇後、その後が気になるキャラクターです。
2役?2.5役?に挑戦の音月桂さんの凛々しさやかわいらしさ、魅力があふれます!
すごくすごく
透明感があって、キラキラです♪
面白いことに一つひとつの勘違い、一筋縄にはいかない片思いが観客にはすべて種明かしされていて、さながら高みの見物気分なんですよね。必死で生きる登場人物たちを「滑稽だな」「かわいそうだな」「素敵だな」なんて感情移入して余裕で観ていますが、ふと気づくと自分にもそういった一面あったりして…ちょっと青くなるところも(笑)。
そして気付くと、シェイクスピア作品の根底にあるアイデンティティや狂気、愛など「人間の本質」をチクリと突いてくるんですよね。やっぱりシェイクスピアって面白い!
生演奏の音楽や遠目で見てもうっとり、よく見ると驚愕の美しい衣裳、どこか遠いファンタジーの世界のようで世の中の縮図のような舞台美術、照明、音響などなど、素敵な劇場体験をしにぜひ足を運んでいただきたい作品です。
緑の木々に囲まれたフォトセッションも行われた
おけぴ十二夜製作発表レポートはこちらです。
★アントーニオ役でご出演の山口馬木也さんインタビューは
こちらから!
こちらは舞台映像です!
写真提供:東宝演劇部
おけぴ取材班:chiaki(文) 監修:おけぴ管理人
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