『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東京公演上演中! <舞台写真が届きました♪>
詳細はレポ後半へ…GO!!
【稽古場レポート】(写真左から:多田直人さん、松田凌さん、鮎川太陽さん)
東野圭吾さんの心温まるタイムトラベル・ファンタジー小説が、さらに完成度を高めた“決定版”として再舞台化!
多田直人さん、
松田凌さん、
鮎川太陽さん、そして4年ぶりの舞台出演となる
川原和久さんら魅力的なキャストが集まった
舞台『ナミヤ雑貨店』が、いよいよ4月21日にZeppブルーシアター六本木にて初日を迎えます(大阪公演は5月6日よりシアターBRAVA!)。
時を超えて届いた、悩み事相談の手紙。それぞれに事情を抱える登場人物たち。その想いが重なるときにおこる奇蹟とは…?
初日目前!
舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』稽古場レポートをお届けいたします。
年齢の離れた恋人同士
(写真左から:川原和久さん、菊地美香さん)
この2人の出会いがすべての始まりだった…
【ストーリー】
敦也、翔太、幸平は、同じ養護施設で育った仲間。
ある夜、ある家にコソ泥に入り、逃亡の途中で、廃屋になった雑貨店に逃げ込む。すると、表の方で微かな物音。
シャッターの郵便口から、誰かが封筒を入れたのだ。中の便箋には、悩み事の相談が書かれていた。
この雑貨店は、店主が生きていた頃、近隣の住人の悩み事の相談に答えていたのだ。
3人はほんの遊び心から、返事を書いて、牛乳箱に入れる。
すると、またシャッターの郵便口から封筒が。そこには、3人の返事に対する、さらなる質問が書かれていた。
しかも、差出人は、数十年前の時代の人間らしい……。◆ 2013年に演劇集団キャラメルボックスが上演した本作。
脚本・演出の成井豊さんが、より原作のイメージに沿うキャスト、スタッフを集め、さらなる完成度を目指すプロデュース公演として、今回の再演が決定しました。
物語の中心となる、同じ養護施設育ちの幼馴染み仲間を演じるのは、ただ一人だけ初演と同役を演じる多田直人さんと、松田凌さん、鮎川太陽さんのお三方!
お世辞にも“知能犯”とはいえない“コソ泥3人組”ですが…
【伊勢崎幸平役・鮎川太陽さん】
そのがむしゃらさが、なんだかとっても…
【太田翔太役・松田凌さん】
愛おしくなるんです!
【桐生敦也役・多田直人さん】
もう誰も住んでいない雑貨店。郵便受けに届く悩み相談の手紙に、最初は冷やかし半分で返事を書きはじめる3人。
リーダー格の敦也(多田直人さん)、子供っぽさをのこした翔太(松田凌さん)と幸平(鮎川太陽さん)の醸し出す空気感は、まさに幼馴染そのもの。わちゃわちゃと騒ぎながらも、それぞれに抱えた過去の傷をふっと感じさせる繊細な演技は、ぜひ劇場で実際に見て、感じてほしいところ。
「歌手になる夢を追うべきか、家業の魚屋を継ぐべきか」
そんな悩みをナミヤ雑貨店に相談してきたのは、鯨井康介さん演じる“魚屋ミュージシャン”こと松岡克郎。
「ずっと自分の“レコード”を出すのが夢でした!」
…って、この人いったいいつの時代の人!?
鯨井さん、独特の声質がミュージシャン志望の役にぴったりです。
克郎の心を動かした姉弟の言葉とは…?
劇中、菊地美香さんの透明感溢れる歌声が響く場面も!
(役柄はあえて…秘密です!)
キャラメルボックス旗揚げメンバーのひとりでもある大森美紀子さん。
舞台の上での“安心感”はさすが! のひとこと。
近所の人々の“悩み相談”を引き受けていた、ナミヤ雑貨店の店主・浪矢雄治に宛てて届く手紙。
人生の悩みを相談した人、その周囲の人々。それぞれの人生が絡み合い、見えてくる“真実”、そして“未来”とは?
「自分の回答は、相談者を幸せにしていたのだろうか?」
人生の終末期に、ふと疑問を抱き始めるナミヤ雑貨店のあるじ・雄治。
ひとりの男の人生を、年代によって演じ分ける川原和久さん。
劇団ショーマ作品の数々、そして大ヒットドラマ『相棒』…
そのどれとも味わいの違う本作で、また新たな魅力を見せてくれています!
(おじさん役、のなかに漂う“抑えた色気”が素敵なんです♪)
ナミヤ雑貨店と、3人を繋ぐ糸とは? どうして、時を超えて3人のもとに手紙が届くのか? そして、人生を諦めかけている3人におこる“奇蹟”とは…?
すべてを繋ぐのは、3人が育った養護施設『愛光園』の存在。
そして、波矢雄治の若き日の恋…
この日の取材では、稽古場スペースの関係から、舞台中央の一部でのパフォーマンスのみを写真でお伝えしましたが、実際の舞台では、成井豊さん演出作らしく、複雑なステージングで登場人物が、それぞれの場所で息づく様子を感じられるはず。
石橋徹郎さん(文学座)、岡内美喜子さんら、本レポでご紹介できなかったキャストの皆さんも、複数役を巧みに演じ分け、ナミヤ雑貨店の“奇蹟”へといたるドラマを明快に見せてくれています。
キャラメルボックス座付き作家・演出家の成井豊さんと、ベストセラー作家・東野圭吾さん。
“ハートウォーミングなタイムトラベル・ファンタジー”
まさにこの両者の共通ワードから生まれた、優しさが溢れる舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、いよいよ4月21日にZeppブルーシアター六本木にて初日を迎えます。
成井作品としては初めての劇場となるZeppブルーシアター東京、
そして今春の閉館を前にしたカウントダウン公演となる大阪・シアターBRAVA!公演。
それぞれの劇場に、しっくりとなじむようなセット(松井るみさん)など、
“エンゲキ”を感じさせるスタッフワークもぜひお楽しみに!
【舞台写真&感想コメントが届きました!】
オープニングはクールなダンスから!
◆原作は未読のまま観劇しましたが、終演後すぐ原作を買い求める程の素晴らしい舞台でした。
ナミヤ雑貨店に訪れる人々のそれぞれの物語が絡み合い、過去と未来が繋がって一つのストーリーとなっていく過程がすごく面白かったです。◆劇中で少しだけ演奏(歌唱)シーンがあるのですが、菊地美香さん、鯨井康介さんどちらも心に届く歌声、感動しました。東野圭吾さん原作ということでまずストーリーは間違いありません。
そして、成井さんの分かりやすくもスピード感あふれる演出が、約2時間の観劇であったことを忘れるくらい濃い時間で、この舞台に出逢えたことの幸せを感じました。 ◆ナミヤ雑貨店を通して結びつけられる人と人。一見バラバラに思われる悩み事の数々。
それらが実はつながりがあった。ナミヤ雑貨店店主の若き日の出来事にかれているのでしょうか。
悩み相談の手紙に答えるナミヤ氏の真摯さを通して、相手を慮り想像することの大切さを知らされました。
また、即時の反応を求められない手紙だからこそ可能となる、じっくり考え、言葉を選びながら返答することの力強さも感じました。さまざまな人生、さまざまな悩み…
手紙に込められた“希望”とは…?
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東京公演は5月1日までZeppブルーシアター六本木、大阪公演はシアターBRAVA!にて5月6日から8日までの上演です。お見逃しなく!
おけぴ取材班:mamiko(文、稽古場写真撮影) 監修:おけぴ管理人