2017年2月Bunkamuraシアターコクーン、
KERA×井上芳雄×小池栄子 新作公演は、
昭和三部作完結編!
“あったかもしれないオリンピックの物語”。 “ミュージカル界のプリンス”こと
井上芳雄さんと、今年の読売演劇大賞最優秀女優賞を獲得し話題となった
小池栄子さん、そして同じく今年の読売演劇大賞で最優秀作品賞と優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した劇作家・演出家
ケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下、KERA)が、強力タッグを組む事が発表にとなり話題となった2017年2月公演、[シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ2017]新作が、
昭和三部作完結編となることが決定した。
KERAが“昭和三部作”と銘打ち、昭和の東京をモチーフに、Bunkamura シアターコクーンで、2009年『東京月光魔曲』、2010年『黴菌』、と発表してきたシリーズの第三弾。今回『黴菌』から7年の時を経て、満を持してシリーズ完結を迎える運びとなった。
第一弾『東京月光魔曲』は、昭和初期、庶民生活に西洋趣味が入り込み、モダン文化が花開く頃が舞台。猟奇殺人事件、姉弟の禁断の愛、新興宗教など、華やかさに溢れる東京の影の姿を描いた。続く第二弾『黴菌』は、恐慌と戦争で価値観の転換を迫られた昭和20年を舞台とし、没落に向かう富豪一族とその周囲の人々をシニカルに描いた。
そして今回、第三弾となる“昭和三部作完結編”の舞台は、今から約50年前、第一回東京オリンピックを目前に控えた1963年頃が舞台となる。
わずかな年月で敗戦から復活を遂げた日本にとって、東京オリンピックは輝かしい成果を世界に示す晴れの舞台だった。人々の向上心、野心、情熱、欲望が渦巻く一方、時流に乗り遅れた人々もいた。作品は“あったかもしれないオリンピックの物語”ともいうべき、オリンピックとの因縁に翻弄される人々の群像劇となる。 その東京の喧噪に、井上芳雄さんと小池栄子さん、そして未発表のキャスト達がどのように息づくのか、続報が期待される。
KERAさん自身が、1963年、高度成長真っ盛りの東京に生まれている。
ストーリーテラーであるKERAは、きっと彼が歩んできた50年に渡る東京と昭和、更に2020年の平成の東京オリンピックまでも照らし出すはずだ。