新国立劇場『あわれ彼女は娼婦』、衝撃の開幕…早速届いたジョヴァンニとアナベラの舞台写真、そしておけぴ関連記事をご紹介いたします。
*ジョヴァン二役 浦井健治さん、アナベラ役 蒼井 優さんのコメントを追記しました。6/9*ジョヴァン二&アナベラシーンの舞台稽古映像が届きました6/10舞台稽古より浦井健治さんコメント
演出の栗山さんにジョヴァンニ役としてご指名いただき、「絶対にやりたい!」と思った作品です。
近親相姦というのは理解しづらいですが、兄として大切な妹を守りたい気持ちから始まって、段々歯車が狂っていくのだと思っています。
ジョヴァンニとアナベラ兄妹の愛が純粋なほど、周囲の人々のエゴや欲望が浮き彫りになってくる仕組みで、古典でありながら現代人にも共感できる部分が多くあると感じます。
それがお客様に伝わるよう、エネルギーを持って演じ切りたいです。*****
蒼井 優さんコメント
兄妹の悲恋だけでなく、むしろ人のモラルや常識を核として、人間の業をドラマチックに描いた舞台だと思います。何が「正しい」というのは人間が勝手に決めていることですよね。
その点で、今を生きる私たちも考えさせられる作品です。
また、栗山さん曰くアナベラは「女性の履歴を駆け抜けた女性」。少女が恋をして母になり、最後には娼婦と呼ばれてしまう。その成長の早さをどう生き抜くかを、お客様にしっかりとお見せしていきたいです。
右より)浦井健治、蒼井優
【『あわれ彼女は娼婦』稽古場レポート】
中世のイタリア、パルマを舞台にしたこの作品。兄妹が愛し合うという最大級のタブー、ローマ教皇使節の枢機卿を頂点とする権力構造…若干の敷居の高さも感じつつ向かった稽古場で、まず、目に飛び込んできたのは歪んだ赤い十字架を模した八百屋舞台。戯曲から感じたものが目の前に提示されたような、奇妙なまでの“しっくり感”がそこにありました。
…続きを読む【『あわれ彼女は娼婦』浦井健治さん&蒼井優さんインタビュー】
6月8日から新国立劇場中劇場にて上演される『あわれ彼女は娼婦』。“愛しあう兄と妹”というタブーをはらんだテーマに注目が集まりがちですが…
「実はふたりの姿を通して周りの人々を描く群像劇なのかなとも感じました」(浦井健治さん)。
栗山民也さんの演出のもと、シェイクスピアと同時代を生きたイギリス・ルネサンス期の劇作家ジョン・フォードの代表作に挑む、浦井健治さんと蒼井優さんに意気込みをお訊きしました。
…続きを読む【『あわれ彼女は娼婦』伊礼彼方さん&横田栄司さんインタビュー】
あやまちを犯してしまう兄妹、ジョヴァンニとアナベラを演じる浦井健治さん&蒼井優さんインタビューに続いてお届けするのは、今年、栗山さん演出の2作品で共演のちょっと濃い目なこちらのお二人、アナベラに求婚する貴族ソランゾとその召使ヴァスケス、伊礼彼方さん&横田栄司さんインタビューです!
『ピアフ』から『あわれ彼女は娼婦』まで、お話も濃ゆいです!!
…続きを読む【浦井健治さん&伊礼彼方さん スペシャル放談】
ミュージカル『エリザベート』ルドルフ役ダブルキャストとして出会ったお二人は、その後、信念に基づきそれぞれの道を歩んできました。それは、まるで俳優武者修行!
そんな二つの道が再び交わる2016年を、そしてお互いのことを大いに語っていただきました。
…続きを読む 観劇後、大きく深呼吸。あれ、呼吸が浅かったのかな。そんな、心地よい疲れとマリンバの残響とともに帰る…。
公演は6月26日まで、新国立劇場中劇場にて。
UK15