今年、芸能活動20周年を迎えた海宝直人さんの初ディナーショーと、その日行われた取材会の模様をレポートいたします。レポラストには『アラジン』観劇プチレポも!
劇中で歌うときとはまた違う、ファンのみなさんの前でのリラックスした表情での歌声も素敵です!
劇団四季『アラジン』ご出演中の海宝さんの初ディナーショーは♪自慢の息子(『アラジン』)英語バージョンでスタート。伸びやかな歌声が会場に広がり、一気にうっとりモードに。
そこからは本日のテーマ、ご本人曰く「ひらすらディズニー」に則り、ディズニーミュージカル、アニメーション、映画…さまざまなディズニーナンバーが届けられました。
7月のライブはミュージカルの歴史をひも解くという構成でしたが、海宝さんのライブはショー全体の流れが心地よく、さらには豆知識もふんだんに織り交ぜられている、ミュージカルファンにたまらない構成なんですよね。ミュージカル、ディズニー愛いっぱい、なんならマニアな香りすら漂う海宝さんご自身の楽曲構成、今回もストライクです♪
楽曲はほかに、♪愛せぬならば(『美女と野獣』)、♪終わりなき夜(『ライオンキング』)などなど魅惑のビッグナンバーが続きます。
さらりと「ビッグナンバーが続く」と書きましたが、本当にビッグなナンバーぞろいで…(笑)。
しっかりと歌いあげ、MCはさわやか、これは若さがなせる業ですね。(と、変なところで感心してしまうほど)
ライブアンコールでは♪自慢の息子を日本語バージョンで、さらにはクリスマスソングも!
この日のお昼の公演をご覧になった方もいらしたので、「今日、すでにもう聴いたよと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もう一度聴いてください(笑)」と海宝さん。
いえいえ、みなさん何度でも聴きたい、そのたびに幸せな気持ちになれますよね!
このようにちょこちょこオモシロMCなところも魅力ですね。
そして…トークコーナーでは“あの重大発表”が!
その全貌が明かされる過程では、会場になんとも活字にしにくい「ん?なに?」「え?これって?」というホワホワした空気が沸き起こり、「シンバ役キャストに挑戦します」の宣言でサプライズ!「キャー」といった歓声が起こりました。
インタビューでもおっしゃっていましたが、自らを育ててくれた大切な作品への挑戦ということで、ひと言ひと言丁寧にみなさんに報告されていた姿が印象的でした。
【取材会レポ】
──シンバ役に挑戦することが決まった時のお気持ちは。
海宝)
僕にとって、小学校4年生から中学1年生までの3年間出演していた思い入れのある作品です。自分を育ててくれた作品ですので、もちろん嬉しかったですし、感慨深かったです。オーディション受け、そして挑戦させていただくことが決まり、ワクワクしています。──16年ぶりに『ライオンキング』に帰ってくる。ヤングシンバがシンバに成長したところをお見せする、その意気込みは。
海宝)
なんとなくですが、お父さんのムファサに抱きついた瞬間の感覚を身体が覚えているんです。ヤングシンバを経験していることで持っている、そういう感覚を活かしていければいいと思います。――『アラジン』で、劇団四季の舞台にひさびさに立った素直な気持ちは。
海宝)
すごく緊張しました、本当に。それが素直な感想です。
そして終わったときに、笑顔で拍手してくださるお客さまを見て、幸せだなと思いました。やっぱり舞台で歌ったり芝居ができるって素敵なことだと改めて感じました。――今年、充実した1年を過ごされ、外見もますます精悍に、魅力的になりましたよね。今、ご自身が思う自分のチャームポイントは。
海宝)
難しいですね(笑)。みなさんには「笑顔がいいね」と言っていただくことが多いですが。劇団の方にも「くしゃっと笑うとお姉さん(劇団四季の海宝あかねさん)にそっくりだね」って言われるんです。そこなのかな。あと、精悍になったとおっしゃっていただきましたが、これから男らしい部分をどんどん磨いていこうと思います。チャームポイントは笑顔!間違いないです!
では、最後にとびきりの笑顔で…
Trust me! 【『アラジン』観劇レポート】
12月1日にアラジンデビューを飾った海宝さん。
まず、登場から心にくさびを打ち込まれたかのようにバシッと突き刺さる存在感。一目でアラジンってこういう人、やんちゃで生きるための
“知恵のある青年”であることを印象付けます。そして、みんなに
とーっても愛される!
そこから一転して、♪自慢の息子の第一声
「決めたよ~」でハッとさせられ涙腺決壊。ジャスミンとのシーンはコミカルでロマンティック…♪行こうよ どこまでもでは、この瞬間がずっと続けばいいのにと、まさに
夢のような世界を繰り広げます。優しく包み込むようなアラジンの歌声と芯のある女性ジャスミンの歌声が重なり合って、見ているほうも幸せ。ジャスミンも自立した現代的な価値観の女性で共感度大!
そして、アラジンにとってジャスミンと共に運命の人であるジーニーとの出会いのシーンは何といってもゴージャス!エキサイティング!最高に楽しい!
ここでまた、このシーンがずっと続けばいいのに…アゲインです。(観ている側のワガママ・笑)
♪理想の相棒-フレンド ライク ミーは本当に名シーンですね。生で繰り広げらえる最高のパフォーマンスに、
感激観劇です。
プリンス・アリ登場では劇場にため息まじりのうっとり空気がひろがり、魔法の絨毯の場面は言わずもがな。そんななか物語はアラジンの
人間臭さ、弱さも垣間見える展開に。
そして、やっぱりアラジンは
“知恵のある青年”!と思わせるときの“してやったり”な表情もイイんです!ここで最初に印象付けられた人物像がぐぐーんとよみがえるのです!
アラジンのドラマが作品を貫く、お芝居と音楽、ダンスの融合…これぞミュージカルの醍醐味です。
劇中何度か登場する♪自慢の息子もそのたびごとに大きな意味を持ち、ミュージカル化に際し復活した楽曲が本当に効果的に用いられているなど、
華やかなセットだけでなく(そちらももちろん素敵!)、
華麗な音楽の仕掛けにも心わしづかみにされる『アラジン』なのです!
【海宝直人さんの出演情報】
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ミュージカル『アラジン』 電通四季劇場 海にて上演中
※出演日はHPなどでご確認ください★
ミュージカル『ジャージーボーイズ』 2016年初夏!シアタークリエにて上演予定!
おけぴ取材班:おけぴ管理人(撮影) chiaki(文)